時期

普段は気付かない!?妊娠初期に起こる『知っておくべき14の症状』

そのサインを見落とすな!

結婚して幸せな日々を過ごしている女性の方は、やはり妊娠のことについて気にしているものです。特に夫婦で真剣に妊活を行っている女性の場合は、毎月やってくる生理前になるとドキドキ感が高まっていくと言います。

こういった妊活中の女性の心理は不安と期待が入り混じった状態で、あまり重く考えすぎればストレスになって妊娠の確率を低下させる可能性もあります。

そこで今回は、妊娠をする際に実際に経験する『妊娠初期症状』について詳しくチェックして、精神的な安定を保つように準備しておきましょう。

妊娠初期症状はいつから現れるの?

もし妊娠をしたとして、一般的に言われている吐き気や嘔吐といったつわりのような症状が現れるのはどのタイミングからなのでしょうか?

妊娠検査薬がまだ反応しない「妊娠超初期」に良く見られる妊娠初期症状は15種類ぐらいで、妊婦によって発症するタイミングにはズレもあります。

発症するタイミングのズレって、たとえばどれくらい?

早いケースですと、性交渉で子宮内受精がなされてから7~10日後から妊娠初期症状が起こるでしょう。

一般的には生理予定日の1週間後あたりから自覚症状が出始めて、この時期につわりや微熱などの症状が現われれば妊娠している可能性があります。

では、この時期に妊娠初期症状が起こる理由は何でしょうか?それは生理のサイクルを理解していると分かりやすいでしょう。

生理のサイクル

基本的に新しい卵子は、生理が始まる約2週間前に排卵されます。ですから、生理後2週間目以降の数日間が妊娠適齢期ということになります。

そして受精した卵子(受精卵)は、その日から7日間を掛けてゆっくりと子宮へと移動をして子宮膜に着床します。この着床をもって妊娠成功となります。

さて妊娠が成功したら、子宮内では胎児が育成活動を開始します。すると妊婦は胎児を育てるための準備を急速に進めていきますから、母体には様々な体調不良の症状が起き始めます。

体調不良の症状っていつごろから現れるの?

妊娠後すぐ体調不良に悩まされる方もいますが、大体は妊娠5~6週間が過ぎたあたり、つまり次回生理予定日を1週間ぐらい過ぎてから自覚症状が現れるのが普通です。

妊娠初期症状が現れる原因としては、着床後に分泌されはじめるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)や、プロゲステロン・エストロゲンといったホルモン分泌量が増加するためだとされています。

妊娠初期に悩まされる確率が高い症状一覧

妊娠初期症状にはどのような症状があるのでしょうか?ここでは多くの方が自覚症状を覚える事例を詳しく紹介していきます。発症率の頻度が高い14項目をピックアップしますと以下の通りです。

  • 微量の出血(おりものの変化)
  • 吐き気・嘔吐・臭いに対する過敏反応(吐きつわりや食べづわりなど)
  • 微熱(基礎体温の上昇や風邪のような症状)
  • 胸の張り・痛み
  • 便秘
  • 腰痛・腹部の締め付け感・腹痛
  • 頭痛
  • 頻尿
  • 眠気・全身倦怠感(ダルい)
  • 胃痛・胸やけ
  • 肩こり
  • 味覚の変化
  • 肌荒れ・ニキビ
  • 情緒不安定・涙もろくなる・マタニティブルー

では、ひとつひとつを説明していきましょう。

微量の出血

妊娠初期症状としてよく見られるのが『おりものの変化』でしょう。具体的にはおりものの量が増加して、ナプキンの交換頻度が高くなると言います。

またおりものは白か透明の場合が多いですが、時に茶色やピンクもあります。このピンクっぽいおりものは着床出血の場合がほとんどですが、万が一に早期流産の可能性があるので産婦人科で診てもらう方が良いでしょう。

おりものは無臭で臭いことはありませんが、その量が多くてサラサラしているのが特徴的です。ですから、おりものシートを使うほうが便利で快適になりますし、下着はこまめに履き替えて清潔感を保ちましょう。

注意してね!子宮内の衛生管理は胎児の成長に大きな影響が出てきますから要注意です。

もし、おりものに緑がかった膿が混ざっていたり、強いかゆみと一緒におりものが出てくるような場合は、もしかしたら膣炎や外陰炎にかかっているかもしれませんので、早急に産婦人科で診てもらうようにしてください。

吐き気・嘔吐・臭いに対する過敏反応

妊娠のサインと言えば、昔から『つわり』と決まっています。これは最も多くの人が感じる妊娠サインで、皆さんが良く知っているつわりとして「吐き気」が代表的でしょう。

このつわりは受精卵が子宮膜に着床した時以降に起こる症状です。性行為の1週間後あたりから症状として現われ始めます。

吐き気の場合は、空腹時やテーブルに並べられた食事を見たタイミングでも起こります。何か食べ物を口にしたから吐き気を催すのではなく、何も食べていないのに気分的に吐き気を催すのが特徴です。

ここでワンポイント食べていないのに吐き気を催すのを『吐きつわり』と言います。吐きつわりを発症する方は多いので妊娠のせいだと判断する格好のサインとなるのです。

よだれつわり

つわりには他にもタイプがあります。時に自分の唾液・よだれが急に増えて、それで口の中が気分悪くなる場合があります。これを『よだれつわり』と言います。

匂いつわり

ある特定の匂いによって気分が悪くなってしまうケースもあります。これは『匂いつわり』で、普段は全然気にならないような匂い反応するものです。

個人差はありますが、人によってはタバコの匂いが異常に嫌になる事もあります。普段から喫煙をしている人でも気分が悪くなるケースもあるでしょう。副流煙は胎児への悪影響があるので、この症状は有難いかもしれません。

つわりの症状はいつからいつまで?

これらつわりの症状は妊娠初期 0中期にかけて起きるのが一般的で、妊娠ひと月目以降から始まって、妊娠16週頃に治まってきます。

つわりの原因はやはりホルモン分泌の活性化が考えられます。ホルモン物質は神経伝達物質でもありますから、感覚機能が全体的に過敏になる事から生じるとも言えるでしょう。

基礎体温が上がる・熱や咳など風邪のような症状

昔から、避妊術の一環として体温を測り排卵期を特定する方法がありますが、反対に妊活でも日頃から基礎体温を計って妊娠しやすい時期を見つける様にしている方も少なくないでしょう。

そこで妊娠をした時のサインとして、体温の高い期間が長く続く症状があります。

目安としては高温期が21日以上継続した場合で、しかも高温が始まって10日後に1日だけ、「インプランテーションディップ」といって体温が下がることがあれば妊娠の可能性が高いです。

ここでワンポイントこの低温化は受精卵の子宮膜への着床によるもので、妊娠のサインとされています。

高温期が継続する時に、人によっては微熱のように火照ってしまうことがあります。これを妊娠初期症状だとは思わずに、風邪や感染症だと勘違いして薬を飲む方もいます。しかし薬が妊娠初期の胎児に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

特に抗生物質やステロイド系の解熱剤は副作用が強いので、妊娠の可能性がある方は安易に服用しないようにしましょう。

胸の張り・痛くなる

女性の方によくある症状として、生理と生理との合間に胸の張りや痛みが起こることがあります。これは妊娠していない状態でも頻繁に起こる症状で、そのタイミングは生理2週間後の排卵時期にあたります。

そこで妊娠初期症状によって胸が張ったり、痛くなったりする場合は、生理開始予定日を過ぎても症状が治まらないのが特徴です。それどころか、もっと症状が強く出てきて乳頭がチリチリと痛み出す人もいます。

ちなみに胸の張り・痛みは妊娠している間は継続します。原因は産後の母乳造りの準備のために、ホルモン分泌が活性化して乳腺や乳管が発達するからです。

ここでワンポイントこれらの症状は妊娠初期のサインですので、このような症状が始まった場合は妊娠検査を受けるようにすると良いでしょう。

なお乳頭が敏感になって痛みだすようになると、その部分のメラニン色素も増加して乳頭の色が濃くなってしまうこともあります。

便秘

女性の多くが日頃から便秘に悩まされていますが、妊娠をすると便秘になる事があります。普段から便秘がちな方には気付き難い症状ですが、これも妊娠初期症状なのです。

妊娠後に便秘になる原因は、やはり急激なホルモン分泌の増加があります。分泌されるホルモンは神経伝達物質ですので、普段とは違う形で自律神経に影響を与えます。

分泌されるホルモン・プロゲステロンは自律神経の働きを乱して、消化器官である胃や腸の働きを鈍くします。それによって便秘になるとされています。

その他の便秘の原因

受精卵が子宮膜へ着床をすると、胎児をしっかりと保育するために子宮が大きくなろうとします。すると子宮が腸を圧迫して、これも便秘の原因です。

他にも、妊娠をしたことによって味覚が変化しますが、これが胃腸に影響を与えて便秘を引き起こすことがあります。

反対に下痢になる方もいます。原因は黄体ホルモンによる影響とされていて、その時は水分補給に注意していかなければなりません。

腰痛・腹部の締め付け感・腹痛・下腹部痛

妊娠をすると子宮のあたりに針で刺すような痛みが出たり、雑巾を絞るようにキュッと下腹部が痛むようになります。この下腹部の痛みはホルモン分泌増加による妊娠初期症状のひとつです。

具体的には子宮が胎児を保育するのに十分な大きさへ膨らもうとすることで生じる痛みだとされています。

また受精卵が子宮内膜まで移動をして着床する時に、子宮周辺に「着床痛」が現われます。これは人によっては全く感じないということもあり、妊娠兆候としては弱い症状です。

その他の原因

それから妊娠初期に大量に分泌されるリラキシンやプロゲステロンといったホルモンが出産時の産道を確保するために、骨盤周辺のじん帯をゆるませていくように働きます。

これによって腰の関節や筋肉に負荷が掛かって、じんわりと重たい腰痛を感じることがあるでしょう。

その他にも下腹部の痛みや腰痛を生じさせる原因として、妊娠すると便秘や下痢になることがあって、これが腹痛などを感じさせている事もあります。

ここでワンポイント痛みが長く継続する様であれば妊娠の可能性がありますので、とにかくは産婦人科医で診察してもらうと良いでしょう。

頭痛

受精卵が子宮膜に着床して妊娠すると、女性ホルモン・エストロゲンが大量に分泌されます。このエストロゲンの作用によって、まず血管拡張作用で体中の毛細血管までが広がり、血液が全身へしっかりと行き渡るようになります。

つまり血行アップによって身体機能は活性化するのですが、同時に脳内の血管も一気に拡張されるために脳圧が急上昇して「偏頭痛」を引き起こすことがあるのです。痛みの度合いや持続時間は人それぞれですが、時には立っていられない程の痛みを感じることもあります。

また頭痛が激しい時には吐き気や嘔吐、めまいなども起こりますので、転倒などしないように注意をしなければいけません。

ストレスを溜まらないようにすることが大切

ちなみに生理の時にも頭痛は頻繁に生じるものですが、妊娠初期症状としての頭痛は、生理予定日前後だけに起こるわけではないので区別をつける事ができるでしょう。

また流産を回避するために、体調が安定するまでは安静第一で過ごすようにしましょう。頭痛などの変調でストレスが溜まりやすい時期ですが、ストレスは胎児に悪影響ですので要注意です。

頻尿

妊娠をすると母体は胎児を育てる為に様々な体の変化を生じます。その一つに水分を活発に循環させるために腎臓が活性化します。これは母体とともに胎児への水分補給と不要物の排除に必要です。

腎臓は老廃物を取り除くフィルターの役目をしていて、血中から取り除かれた不要物は尿によって排出されていきます。つまり腎臓が活発に働くようになると、同時に排尿の頻度も量も多くなるということです。

ここでワンポイント普段なら1日に5回ぐらいしかトイレに行かない人でも、妊娠をすると1時間に1回の割合でトイレへ行く人も出てきます。

胎児が成長して子宮が膨らんでくる妊娠3か月目ごろは子宮が膀胱を圧迫するようになりますから、これも頻尿の原因となります。ただし5か月目ぐらいには、子宮自体がお腹の方へ上がっていくので症状は治まるでしょう。

眠気・全身倦怠感(ダルい)

まだ20代前半の元気な盛りだと言うのに、妊娠初期ではやたらと眠くなったり、体がダルくて仕方がないという方が結構います。

これは妊娠による基礎体温の上昇が原因です。人によっては微熱状態がずっと続いてしまって、体の火照りや倦怠感、断続的な眠気に襲われることがあるでしょう。

ホルモン分泌が大きな関係している

この症状は妊娠によるホルモン分泌の活性化が大きく関係しています。妊娠初期には黄体ホルモン(プロゲステロン)が大量に分泌されます。

それが自律神経を乱してストレスや疲労からの回復が不十分になるとか、あるいは精神的に情緒不安定になることがあるので、気分的にも優れない状態が続くのです。

市販薬を買うのはNG

自分が妊娠したことに気が付かない場合は『なぜ急に体調がおかしくなったのか?』と心配して、風邪や感染病を疑うケースがよくあります。

でも、いきなり市販薬を買ってきて服用するのはNGです。もし妊娠初期症状の場合は、その薬が胎児に悪影響を及ぼすかもしれません。

急に眠気や倦怠感が襲ってくるようならば、万が一を考えて産婦人科で診てもらうと良いかもしれません。

胃痛・胸やけ

『妊娠初期の段階で、胸やけによる不快感が毎日続いていた』という話がよくあります。この胸やけは、同時に胃もたれや胃痛を感じさせる厄介なもので、いわゆる『食べづわり』『吐きつわり』を生じさせます。

それで脂っこいモノや味の濃いモノ・匂いのきついモノが食べられなくなり、気が付くと食欲不振で栄養不足になってしまうことがあるでしょう。

そうなると胎児の成長に悪影響が出てしまうかもしれません。もし、どうしても食欲がわかない場合は栄養のあるものをジュースにして飲むとか、胎児用サプリで栄養補給をする必要があるでしょう。

胃痛・胸やけの原因と注意点

胃痛や胸やけはエストロゲンとヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌増加が原因となります。胎児の成長を育むために働くホルモンですから、このホルモンの増加を抑制する訳にはいきません。

また、妊娠中は胃酸の量が減少しがちで消化不良が起きやすくなります。食事は消化の良いメニューを心がけ、よく噛んで食べる事も大事です。

肩こり

女性の方には非常によく肩こりの症状が見られますが、妊娠をすると初期症状として肩こりが酷くなるケースがあります。

妊娠中の肩こりの原因としては、ストレスと筋肉の緊張による血行不良があります。妊娠という人生の一大事に直面すると精神的なプレッシャーを感じるものです。

また急激なホルモン分泌の上昇で自律神経に影響が出て肩こりが酷くなることがありますし、その情緒不安定がストレスとなってコリを悪化させることもあります。

注意してね!妊娠初期は継続的な緊張状態になるため、血行が大きくダウンして肩こりが生じるということです。

妊娠中は安静を意識するあまりに運動不足になってしまう事がよくあります。これによって下半身への血流が停滞しやすくなり、下半身を中心に血行不良が起きます。

そして頭痛やつわりといった体調不良の症状が重なりますから、余計に体を動かす機会が減って肩こりを悪化させるのでしょう。

味覚が変わる

妊娠初期症状として頻繁に見られるのが味覚の変化です。それまで大好きだったてんぷらが食べられなくなったとか、コーヒーのニオイがきつくてちっとも美味しく感じないなど、味覚や嗅覚がちょっと変わってしまうことがあります。

この変化は好きな味や匂いが変わってしまうと言うよりも、味の濃いモノや匂いのきついモノ、あるいは脂っこいモノに対する拒否反応の側面があります。ですから、お気に入りの香水でさえ嫌な臭いに感じる方もいるでしょう。

安定期に入れば改善される

ただし、これは妊娠初期に良く見られる症状で、やがて元に戻っていくためにあまり心配をする必要はありません。多くの方が妊娠の安定期に入って改善していますし、出産を終えればなくなってしまうとも言います。

原因にしてもホルモンバランスの乱れとか、味覚障害に限っては亜鉛不足だとかいう説もありますが、だからといって特別な処置を講じる必要もありません。

肌荒れ・ニキビ

妊娠をすると妊婦さんの多くがニキビや吹き出物に悩むと言います。またカサカサの乾燥になる人も多く、これらは妊娠初期症状の中でも女性にとって最大の心配事となるかもしれません。

その原因は、妊娠による黄体ホルモン・プロゲステロンの分泌が活性化するからです。このホルモンは「肌荒れのホルモン」としても有名で、実は生理前の肌荒れもこのホルモンが原因になっています。

プロゲステロンに注意

プロゲステロンには皮脂分泌を活性化させる作用があり、肌表面や毛穴が脂っぽくさせるので、肌環境が悪化して様々な肌トラブルが生じます。

またプロゲステロンは、メラノサイトを刺激してシミを増やします。ニキビや吹き出物に加えて肌がくすむ原因ともなるために、妊婦さんには要注意なホルモンです。

そして妊娠初期には便秘やストレスの蓄積もありますから、トータルで肌ケアが難しい時期になる事を知っておきましょう。

気持ちが不安定になる・涙もろくなる・マタニティブルー

生理の時にブルーになるのはいつものことですが、妊娠初期症状の『マタニティブルーはちょっと重たい感じ』だと妊婦の皆さんがよく口にしています。それは妊娠によるホルモンバランスの変化は生理前とは違うからです。

妊娠によって大量分泌されるプロゲステロンやエストロゲンや、母乳を準備するプロラクチンなどは、胎児を養うために母体自体を大きく変えていきます。この変化が精神的にも肉体的にも大きな負荷となって、妊婦の体調を崩してしまうのです。

マタニティブルーの症状

マタニティブルーの症状としては、出産・子育てへの不安・周囲の人へのイライラ感・涙もろくなる・無気力感・自己嫌悪などがあります。

さらに自分の体に新しい命が宿っているという責任感やプレッシャーが不安や情緒不安定を助長させますし、愛する我が子への思いが興奮状態を生じさせる事もあって、妊娠期の女性の心理はジェットコースターのように大きくアップダウンを繰り返すのです。

妊娠初期症状がないこともある?

妊娠を自覚させる症状はここで紹介した通りに様々なパターンがありますが、そのどれもが当てはまるということはありません。先に挙げた14の症状の内で、実感できる症状は半分も現れないということもままあります。

それはホルモン分泌増加の加減や、それを受け止める母体の耐性によってかなりの個人差があるからです。場合によっては初期症状をほとんど実感しない方もいるでしょう。

実はホルモンバランスの乱れによる体調の変化や体調不良は、全ての女性が毎月の生理によって経験しているモノとほぼ同じです。

妊娠していることに気づかない人がいる理由

腹痛や倦怠感や情緒不安定といった月経前症候群にすっかりと慣れている方の場合、妊娠初期症状も大して辛いとは思わずに、ほとんど無視できるレベルに思えるかもしれません。

そういった方々は、自分が妊娠したかもしれない事に気が付かず、普段と同じ生活を送って行きます。

そして2か月しても生理がやってこないので不思議に思い、妊娠検査ツールを利用したり産婦人科に診察へ行ったりして、そうして初めて妊娠を知るパターンもあるのです。中には妊娠3ヵ月を過ぎてから知る方だって少なくはありません。

妊娠初期症状と生理前の症状を見分ける方法

妊娠初期症状と月経前症候群とは、ある部分では同じ症状を示します。つまり生理前でも頭痛がしたり、胸が張ったり、不安やイライラが募ったりするということです。

そのために妊娠初期症状を感じていても妊娠していているとは思わずに、つい見逃してしまうケースがままあります。では、妊娠初期症状と月経前症候群をどのように見分けることができるでしょうか?

つわりや便秘の症状によっては妊娠の可能性大

何も食べていないのに気分が悪くなって吐き気を感じる吐きつわりや、それまで気にならなかった匂いに対して気分が悪くなる匂いつわり、大好きだった食べ物が食べられなくなる食べづわりなどが出たら、その時は妊娠を疑ってみてください。

それから便秘が酷かったり、腰痛・下腹部痛などを感じた場合、あるいは急に食欲がわいてきて食べる量が増えた時も妊娠のサインかもしれません。

基礎体温のチェック

妊活をしている人なら習慣付いていると思いますが、毎日基礎体温をチェックしてみてください。今ではスマホのアプリで簡単に体温記録が付けられます。ポイントは妊娠によって基礎体温が上がったら、それは2週間以上継続します。

そして生理から2週間前後に一日だけ体温が下がる日があれば、かなりの確率で妊娠していると言えるでしょう。その日は受精卵が子宮膜に着床した日だからです。

こうして妊娠の兆候を察知した場合、まず次回の生理予定日を待ってください。さらに1週間しても生理が来なかった場合は、市販の妊娠検査薬で調べる事ができます。もし陽性反応が出れば産婦人科で診察してもらいましょう。

妊娠しているかどうか判断するには基礎体温をチェックしてみることが大事なんだね!

そうです。つわりや便秘からも見分けられますが、それらで判断するのは難しいでしょう。基礎体温をチェックして判断するのが、一番わかりやすいのでおすすめです。

みんなの妊娠初期症状エピソード

「妊娠した?」と思ったらすぐ葉酸サプリを

厚生労働所が積極的に推奨するサプリといえば葉酸サプリで、葉酸は胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するのに非常に有効だと認めています。

この葉酸は水溶性のビタミンで、受精卵から胎児へと成長する過程でDNAの合成を正常に促進させる上で重要な栄養素とされています。胎児は葉酸不足によって二分脊椎症などの神経管閉鎖障害を発症する可能性があり、この先天異常は妊娠7週頃までに発症します。

妊娠をしたと思った時は、1日あたり400マイクログラムの葉酸サプリを服用しましょう。できれば妊娠の1カ月前から妊娠3カ月までの期間に、必ず適正量を摂取し続けるようにおすすめします。

まとめ

妊娠をしたかどうかを判断するためには、妊娠検査薬で陽性を確かめて、その後の産婦人科の検査で妊娠を確認してもらうのがベストです。ただし、妊娠検査薬を利用する必要を実感しなければ、そのまま妊娠している事が見逃されてしまうかもしれません。

これはよくあることですが、生理が2ヵ月・3ヵ月遅れているのに妊娠に気付かないケースがよくあるのです。それが証拠に妊娠3か月目になって初めて異変に気付き、慌てて産婦人科を訪ねて検査してもらったという方も少なくありません。

もちろん妊娠は遅かれ早かれ分かるものですが、ここに問題があります。

早期に妊娠を発見することが大切

妊娠初期症状の中には胎児に悪影響を及ぼすストレスや極度の疲労の蓄積、服用した薬による副作用、それに受精卵から胎児へと成長する過程で発症するかもしれない二分脊椎症などの神経管閉鎖障害など、胎児の健康被害のリスクがあるからです。

ですから早期に妊娠を確認し、適切な妊娠期間を過ごすことが大事なのです。今回は妊娠初期症状について詳しく紹介しましたが、できるだけ把握しておくとメリットとなるでしょう。ポイントは生理と妊娠の症状を区別することです。

また妊娠をする前から葉酸サプリを飲む習慣は付けておく方が良いでしょう。国産の安全性の高いサプリを選んで服用する習慣をつけておく事もおすすめしておきます。

  • 妊娠初期症状は14種類以上ある
  • 生理予定日の1週間後あたりにつわりや微熱などの症状が現れたら妊娠している可能性が高い
  • 妊娠初期症状に対して市販薬を飲むと胎児に悪影響を及ぼすかもしれない
  • 妊娠しているかどうか判断するためには基礎体温を毎日チェックするのが大切
  • 妊娠したら神経管閉鎖障害の予防のために葉酸サプリを飲み始める