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妊娠後期も葉酸は必要なの?出産までにやるべきこと【まとめ】

妊娠後期になると、お腹がどんどん大きくなり、赤ちゃんの動きを感じることができます。それに伴ってお母さん、お父さんとしての意識も大きくなってきます。

出産間近のため安静にしておくことも大事ですが、まだまだ気をつけることはあります。今回、その気をつけてほしいこと紹介していきます。

妊活・妊娠中に
必要な「葉酸」を安心・安全に

※JNFは日本ニュートリション協会のことです。

妊娠前後に摂取すべき葉酸は、ママにも赤ちゃんのためにも欠かせない栄養素。妊娠時は葉酸の他にもビタミンやミネラルが必要になり、厚労省も葉酸サプリを推奨。そんな葉酸サプリを専門家が評価!あなたに合ったものをチョイスしましょう。

妊娠後期はいつから?

妊娠28週から40週(8ヶ月から10ヶ月)の期間を妊娠後期と呼びます。この時期になると赤ちゃんの胎動を大きく感じることができます。

妊娠中期で初めての胎動を感じることはできますが、発達心理学研究によると多くの人が「小さな生き物」「お腹のけいれん」「腸に空気が入った感じ」と赤ちゃんが動いているようには感じられていません。

しかし、後期になると大きく動く赤ちゃんを感じることによって、段々とお腹の中に赤ちゃんがいるんだと実感ができてきます。

安定期だった妊娠中期とは違い、お腹が重く大きくなり、動くことが大変になってきます。さらに出産日に近づいてくると、お腹はどんどん大きくなっていき、人によっては動くことも困難になります。

移動をするときは体のバランスを崩さないように、ゆっくりと立ち上がり移動することを心がけましょう。

10ヶ月に近づけば近づくほど赤ちゃんは生まれる準備を始めるため、動きはおとなしくなっていきます。まだ入院の準備ができていないという方は、まだ体調が安定しているこの時期に済ませておくといいでしょう。

赤ちゃんが生まれる準備を始めると体が少し楽になります。楽になるとはいえ、赤ちゃんが生まれる準備をしているだけなので遠出をするのは気をつけましょう。

どうして赤ちゃんが生まれる準備をすることによって体が楽になるの?

それは赤ちゃんが出産に向けて下がってくるためだからじゃ。それに伴って圧迫されていた胃や肺も開放されて楽になるのじゃぞ。ちなみに楽になったということは出産も近いということだから気をつけるんじゃよ。

妊娠後期でも葉酸は摂取する必要がある?

妊娠後期になるともうすぐ出産のため、葉酸は必要ないように感じられます。しかし、妊娠後期になっても葉酸というのは大切な栄養素なので摂取する必要があります。

なぜ、必要かというと葉酸はお腹の中の赤ちゃんの成長に必要な栄養素だからじゃ。

葉酸は細胞を修復したり、生成したりするなど体の成長を促す働きがあり、欠かすことはできません。

また、ビタミンB12と一緒に摂ることで赤血球が形成され、血液の循環がよくなります。血液の循環がよくなることで、健康面はもちろん赤ちゃんにもスムーズに栄養を送ることができるようになります。

実際に厚生労働省も妊娠中はプラスして「240μg」摂ることを推奨しています。そのため、妊娠後期になっても葉酸の摂取は欠かすことはできません。

サプリから葉酸を摂る必要がある?

妊娠前から妊娠初期は厚生労働省が葉酸をサプリなどの健康食品から摂ることを推奨しています。

一方、販売会社などのサイトを見ていると妊娠中もサプリを摂ることを勧めてきていますよね。なぜかというと、食事から推奨量の葉酸を摂取するのが難しいからです。

妊娠前の通常時ですら女性は葉酸を不足しています。さらに妊娠後期は倍必要になるので、単純に食事量が倍に増えるといえます。

一度倍にした食事量を想像してみてはどうじゃろうか。食べられるだろうか?

おそらく難しいでしょう。しかも、肥満にならないように気をつけないといけません。そのため、私はサプリで摂ることをおすすめしているのです。

食事量を増やすのが難しい方は葉酸サプリに頼りましょう。妊娠後期なら、妊娠前・妊娠初期に比べて摂取量も減るので簡単に飲み続けることができますよ。

妊娠後期に起こる症状

妊娠後期には様々な症状が起こります。ここからは「日本助産学会誌」を参考に妊娠後期に80%以上の人が発症した症状を紹介していきます。

消化器系症状

  • お腹が締め付けられている感じがする
  • 口が渇く
  • 便秘
  • 胃の圧迫感

「お腹が締め付けられている感じがする」は妊娠全期を通して発症率が高くなっています。後期になると、前期と中期にはなかった「胃の圧迫感」を発症する人が多くなっています。

胃の圧迫によって食欲が落ちてくると思います。そのときは喉とおりが良さそうな食べ物を食べましょう。また、一回で食べきろうとはせず、何回かに分けて食べてみるのもいいと思います。

ただ、無理して食べて吐いてしまうことには気をつけましょう。無理せず、余裕があるときに食べましょう。

泌尿器・生殖器系症状

  • 頻尿
  • おりものの増加
  • 性欲の減退
  • お腹の下あたりが張る、攣る(つる)

妊娠全期を通して発症率が90%以上と高いのが「頻尿」。赤ちゃんが成長することによって子宮が圧迫されるため、後期になればなるほど発症率が高くなっていました。

また、後期になるにつれてお腹の下あたりが張る、攣るの発症率も高くなります。もともと、この症状は妊娠初期から後期の全期に見られる症状ですが、出産間近になるとお腹の赤ちゃんの胎動によって余計にお腹が張り、攣ることもあります。

関節運動器系症状

  • 骨盤痛
  • 腰背部痛(ようはいぶつう)

妊娠初期から中期では最も肩こりの発症率が高かったのですが、妊娠後期になると肩こりよりも”骨盤痛”と”腰背部痛”の2つの発症率が高くなります。

骨盤痛の骨盤とはお尻の少し上辺りの骨の名前のことをいいます。腰背部痛の腰背部とは背中側の腰あたりのこといいます。妊娠後期になると赤ちゃんが大きくなり腰への負担も大きくなるので気をつけましょう。

全身性・精神神経系症状

  • 易疲労感(いひろうかん)
  • 全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)
  • 強い眠気
  • イライラ感

妊娠後期になると、上記4つの中でも易疲労感と全身倦怠感の2つは発症率が90%超えと、高確率で発症します。

易疲労感とは、普段なら疲れることのなかった階段や坂でも疲れるなど、簡単に疲労が溜まる症状です。妊娠後期は特に体に気をつけなればいけないので、自分は簡単に疲れやすいことを分かったうえで無理なく行動しましょう。

全身倦怠感は易疲労感と似ていますが、こちらは特に運動をしなくても体がダルく、動く気力が失せてしまうなどの症状があります。

他の症状でもいえことですが、体がしんどければ無理に動こうとしないで、ゆっくりと休んでください。

適正な体重増加で抑えれていますか?

妊娠をすると当たり前ですが体重が増加していきます。ただ、むやみに体重が増加するのは赤ちゃんに負担がかかり、危険です。

体重が増加しすぎると、妊娠中毒症や分娩時に大量出血する可能性があります。また、適正の体重に増加できていないと、低出生体重児を出産する可能性もあります。

そのようなことがないように、自分は適正の体重かどうか調べる方法を紹介していきます。ぜひ、体重の増加を確認してみてください。

まずは、妊娠前の体型はいくつか計算をしましょう。

計算方法は以下になります。これから紹介する計算方法は「妊娠期の至適体重増加チャート」について と妊産婦のための食生活指針を参考にしています。

妊娠前の体重÷身長(m)÷身長(m)

身長は160cmなら1.6mとなります。この計算によって出てきた数値によって推奨体重増加量が変わってきます。妊娠全期間を通しての推奨体重増加量は以下になります。

  • 低体重:18.5未満 ⇒ 推奨体重増加量9kgから12kg
  • 普通:18.5以上25未満 ⇒ 推奨体重増加量7kgから12kg
  • 肥満:25以上 ⇒ 医師と相談

上記の表を見比べて、推奨体重増加量を満たせているのか確認してみましょう。妊娠中の体重増加は母子ともに望ましい量にしましょう。

体重が増えすぎていたら痩せる必要があるのね!

痩せる必要はあるのじゃが、妊娠中に無理なダイエットを行うのはかえって危険じゃから、医師と相談のうえ行うのじゃぞ。