葉酸サプリには本当に沢山の種類があります。そのため本当に良い葉酸サプリはどれなのか、評判がいい葉酸サプリはどれなのか、探すのがとても大変でしょう。
特に注意をしたいのが、葉酸サプリのステマです。葉酸サプリは種類が多いからこそ、ステマも多く存在し、本当に良い効果のある葉酸サプリを見つけることが難しいのです。
葉酸サプリに限らず、サプリでも何でもステマ行為が増えているため、本当に効果のある商品を見つけることはとても大変なことです。私達は、ステマの口コミや評判に騙されることなく、本当に良い商品を見つけなければいけません。
ステマ(ステルスマーケティング)ってなに?
ステマ、ステルスマーケティングとは、宣伝だと悟られないように宣伝をする行為のことをいいます。現在日本のネット界隈では多数のステマを見受けられて問題視されているほどです。
そしてステマはあくまでステルス状態のマーケティングのため、本当にステマなのかどうかがわからないことが一番の問題です。
信憑性のあるはずだった情報が、実はただのマーケティング目的の宣伝の可能性があります。そのためネット上で情報を調べるときは、常にステマなのかそうではないのかを判断する必要があります。
どうしてステマだとわからないの?気づかないもの?
ステマだとわかりにくい理由は、一個人を装っての中立的な立場からの宣伝を行うからです。レビューやブログといった、あくまで中立的立ち位置からの評価を装って宣伝をしているため、多くの人が騙されてしまいます。
ステマは大きく分けて、一般消費者になりすまして口コミ、レビュー、ブログなどを記載することと、芸能人ブロガーや一般人ブロガーに宣伝を依頼する二つの行為があります。
ステルスマーケティングは,次の2つの類型に分類することができる。
(1) 事業者が自ら表示しているにもかかわらず,第三者が表示しているかのように誤認させるもの(以下「なりすまし型」という。)
(2) 事業者が第三者に金銭の支払その他の経済的利益を提供して表示させているにもかかわらず,その事実を表示しないもの(以下「利益提供秘匿型」という。)
どちらも本当にステマなのかどうかの判断はとても難しくなっています。そのため、本当に良いものかどうかを判断することがとても難しいのです。
ステマが問題視されている理由
ステマといってもあくまで宣伝行為です。企業側が自社製品を宣伝することは悪いことではありません。実際にステマ行為を行うことで購入者を増やすことは可能です。
しかしステマは社会的に問題視されている行為であり、実際にさまざまな事件も起きているのが事実です。
なぜステマによる宣伝はいけないことなのでしょうか。そして、ステマを行うことでどんな問題が起こるのでしょうか。本当に悪い行為なのでしょうか。
消費者を騙す行為
ステマは消費者を騙して宣伝をしています。宣伝をする上で大切なことは事実を書くことです。実際に起こるであろう行為や実際に取り組んでいることを事実として記載しなければ、消費者を騙すこととなります。
ステマをするということは、嘘の口コミやレビューを書いて、あたかも本当に効果があった、良かった、良いものだと感じた、という嘘を記載することとなります。
消費者を騙す行為で宣伝をすることは、消費者に嘘をついているのと同じです。
実際にステマを見て購入を決めた人は、ステマ記事やステマ口コミに記載されていたような効果を実感することが出来ないかもしれません。
もちろん効果の感じ方、実際の受け取り方は人によって違いますが、ステマを見て信じてしまった人を騙す行為になるのは事実です。
企業側が、宣伝のためとはいえ購入者を騙す行為はしてはいけません。嘘の評価で購入者を増やしているので、ステマは問題視されています。
業界全体の信用性に関わる
ステマが増えれば増えるほど、嘘の情報がどんどん増えていきます。そのため利用者は何も信じることが出来なくなってしまうのです。
何かが欲しい、見たい、食べたい、という気持ちから検索をするのに、検索した結果が嘘の情報であるステマばかりでは何も意味がありません。
ステマだらけの情報だと、業界全体を信用できなくなってしまうのです。真実を知りたいのに嘘ばかりが目に付いてしまっていては、業界全体の信頼度がどんどん下がってしまいます。
一つの会社がどんどんステマをしていると、他の業者のステマも増えていき、本当の情報がどんどん影に隠れてしまうでしょう。
本当に良いものに出会うために、自分自身で正しい情報を得るためにも、ステマは邪魔なだけです。
日本とアメリカのステマ規制の違い
ステマが起こっているのは日本だけではありません。世界的にさまざまなステマ行為が問題視されています。
日本国内では、実はステマに関するガイドラインなどが明確にはありません。そのため、何がステマで何がステマではないのか、明確に定義することが出来ず、過去に裁判などが起こされていないのです。
日本はステマに対して何も決まっていないの!?
テレビに関するステマ禁止法はありますが、これはあくまで広告のための放送なのかそうではないのかを明確にするべき、というだけです。ステルス状態のマーケティングであれば罪に問われることもないでしょう。
アメリカでは明確なステマの規則があり、禁止されている行為もあります。不公平な競争方法や不公正もしくは的な行為を行っての宣伝が禁止されているのです。
他にもステマや宣伝行為に関するさまざまなガイドラインがあり、どれだけの宣伝行為なのがいいのか、どのような関係性であればステマだと感じられないのか、などの規定もしっかりと決められています。
ステルスマーケティングに該当する行為
一言にステルスマーケティングといっても、その境界線はとても曖昧です。そして自分自身で見分けることは困難です。では、一般的にはどのような行為がステルスマーケティングだと判断されているのでしょうか。
日本国内でステルスマーケティングだと該当する行為について説明していきます。見ただけではわかりませんが、事実が判明したときにステマだと判断されてしまう行為はいくつか決まっているものです。
未経験なのに経験したかのような体験談を書く
多いのが、未経験、未購入、実際には行っていないのに体験したかのように体験したと記載をする行為です。これは現在ステマでとても多くなっている行為です。
サプリメントでも、飲食店でも、スキンケア商品でも、実際に飲んでいない、食べていない、使用していないのに、あたかも効果があったかのうように記載をした口コミやブログでの感想記入は立派なステマ行為です。
口コミやレビューは実際に体験した人のためのものです。実際に体験をしていないのにあたかも本当に効果があった、良かった、感動したなどの良い評価を記載することで見た人は騙されてしまいます。これは立派な宣伝行為の偽りなのです。
業者からお金を貰っているのに公表せずに商品レビューを書く
業者の中には、無料で商品を提供して宣伝をして貰う場合もあります。宣伝をして貰う人はユーザー数の多い芸能人やブロガーがほとんどです。
有名な人、人気のある人、知名度の高い人が使っている、高評価の口コミを出している、ブログなどで宣伝をしているとなると、多くの方が自分も買ってみたいと思うはずです。
しかし企業側からお金を貰って高評価のレビューをしているだけなので、立派な偽り行為です。
社員が身分を隠して自社商品の口コミを書く
ネット上のレビュー、口コミ、ブログなどは誰が書いたのかわかりません。匿名性の高いものであり、実際に使用している人がどんな人なのか明確にはわからないでしょう。
そのため、企業の社員が自社製品の宣伝のために良い口コミを書いている可能性もあります。自社製品の宣伝をすることは悪いことではありませんが、身分を偽って自社製品の宣伝を行うのは良いことではありません。
また、社員が身分を隠して宣伝をするときは、大量のレビューを投下することが多いのです。自社製品を宣伝するための嘘の口コミばかりが目立ってしまい、本当の口コミが隠れてしまいます。そのため、ステマ行為とみなされてしまうのでしょう。
日本で起こった有名なステマ事例
日本国内では年々ステマ行為が増えています。ステマ行為はそのままではわからない気付かないものが多いですが、ステマ行為が知られてしまい問題になった事件がいくつかあります。
日本国内で実際に起こったステマ事件はどんなものなのでしょうか。そしてなぜステマだとバレてしまい、どんな行為が問題視されたのでしょうか。
実際に起こったステマ事件についていくつか紹介をしていきます。
食べログ高評価事件
食べログ高評価事件は、飲食店のレビューサイトで起こった事件で、何度かステマ行為が見抜かれています。そのためレビューは参考にならない、ステマだらけのサイトだというイメージがついてしまいました。
食べログで判明したステマはいくつかあります。一つ目は、レビューを記入している人に金銭を渡して好意的な投稿をお願いするといった行為です。
食べログは多くの利用者の評価が高ければ点数が上がりランキング上位となります。ランキング上位の飲食店は多くの方から注目を集め、顧客もどんどん増えていきます。
ランキング上位になるとそんなにお客さんが増えるんだ!
そうです。だからこそ、金銭を支払ってでも高い評価を貰いたいと思うものです。実際にランキングを上げるために金銭を受け取った人は数十名いたとのことです。
確実にステマだとはわかりませんが、ステマなのではないかと問題視されている事件もあります。基本的に厳しい意見ばかりの口コミを投下する人の内容が「○○という店のほうが美味しい」という文面のコメントがあるという部分です。
他の店舗を下げて、宣伝したい店舗を褒めるというのも立派なステマ行為です。他にも食べログは企業側から依頼をされて高評価レビューを投下したり、自社の宣伝のためにアカウントを作る行為が増えているため、信憑性のないサイトだという印象がついています。
ペニーオークション事件
ペニーオークション詐欺事件は、2012年に話題になったオークションサイトの事件です。海外発祥のオークションサイトですが、とても悪質なオークションサイトでいくら入札をしても落札をすることが出来ません。
ペニーオークションは入札をするごとに手数料が掛かるオークションサイトであり、そのため落札できなくてもどんどん使用料金が発生し損をしてしまうというシステムでした。
そんなペニーオークションは、芸能人のステマで成り立っていました。実際には落札が難しい、どんどん使用料金が発生する詐欺サイトなのに、多くの芸能人が利用して商品を落札したというブログ記事が相次いだのです。
ペニーオークションサイトに誘導するブログといえば、芸能人が実際に参加していないペニーオークションサイトで商品を安価で落札したという記事を書き、報酬をもらっていたという問題が発生している。
ペニーオークション事件に関わった芸能人もいる
ペニーオークション事件に関わったとされている芸能人は、ほしのあきさん、小森純さん、熊田曜子さんなどです。いずれもオークションサイト側から紹介料金数十万円を受け取ってブログで宣伝をしていました。
宣伝内容は、驚くほどの格安価格で商品を落札できたという宣伝です。実際には落札することが出来ない、そして落札価格自体は安価でも入札手数料に数万円掛かってしまうサイトとなっています。
こちらの事件は別件で逮捕された会社員がペニーオークションのシステムに関わっていて、詐欺行為が発覚してステマ行為も知られることとなりました。
ソニー ゲートキーパー事件
ソニー ゲートキーパー事件は、大手企業であるソニーがステマをしていたことが発覚した事件です。2004年、ゲーム機業界では任天堂DSとPSPの二つがトップ争いをしていました。どちらもとても有名なゲーム機であり所持者も多かったはずです。
そんな中、ネット上では任天堂DSよりもPSPのほうが優れている、面白い、などの口コミが多数見受けられました。PSPの擁護、そして任天堂商品への批判が多数あったというだけであれば、一個人のレビューに過ぎません。
しかしこの件について調査をしたところ、ソニー社内で書き込まれているレビューだということが発覚したのです。IPアドレスから割り出されて発覚したこの事件は、ソニー社員がなりすましてステマ行為をしていたということで大きな問題となりました。
海外で起こった有名なステマ事例
ステマが関係した事件は日本国内だけではありません。むしろ海外のほうが沢山のステマ事件が起こり大事になっているほどです。
日本よりも海外、特にアメリカではステマ行為が重大な問題となっていて、大掛かりなステマ行為も頻繁に行われています。
海外で起こったステルスマーケティングの事件とはいったいどんな事件だったのでしょうか。どんなことが問題視されたのでしょうか。
【謝罪で済んだ事件】ウォルマート事件
ウォルマート事件は、米ウォルマート「やらせブログ」事件とも呼ばれているとても有名な事件です。ウォルマートは世界最大級の小売店として有名な企業です。しかしそのウォルマートがステマ行為をしていたことが発覚しました。
事件が発覚したのは2006年の話です。ウォルマートはとても大きな企業ではありましたが、ブラック企業だという印象が強く、給与の低さ、待遇の悪さが問題となっていたのです。
そんなイメージを払拭するために起こったのがウォルマートのステマ事件でした。ウォルマートは大手PR会社であるエデルマンと屈託を組み、イメージを改善するための作戦としてやらせブログを立ち上げたのです。
ウォルマートのやらせブログとは
ウォルマートのやらせブログとは、旅行者がウォルマートの駐車場を使ったりウォルマートの社員と交流をしながら過ごすというものでした。ブログ内ではウォルマートはいい人ばかりだ、ということを沢山記載しています。
ウォルマートのイメージアップのために作ったやらせブログではありましたが、消費者団体や雑誌によってやらせが発覚し、ウォルマート社は謝罪をしました。
ブログは炎上し、閉鎖へと追い込まれ、ウォルマートのイメージアップにつながるどころかイメージがさらに悪化してしまったのです。
【謝罪で済まなかった事件】デビッド・マニング事件
デビッド・マニング事件とは、海外で起こったとても大きなステマ事件です。デビッド・マニングという映画記者が、ソニーピクチャーズのさまざまな映画の評論を書きました。内容は全て絶賛するものばかりです。
架空の映画記者は記事として評価をするだけではなく、合成音声を使いラジオのインタビューにまで答えました。しかし、雑誌の調査により捏造だということが発覚したのです。
デビッド・マニングは架空の評論家であり、ソニーピクチャーズが自社の映画を褒めるために作っただけの自作自演だったのです。事件発覚後、この件に関わった経営幹部2名が停職処分となりました。
デビッド・マニングに科せられた制裁
デビッド・マニングは謝罪だけでは済みませんでした。複数の映画ファンが集団訴訟を起こしたのです。このことがきっかけでソニーが和解金を支払うこととなり、150万ドル、日本円にして1億6600万円を支払うこととなりました。
このお金は偽の宣伝を見て映画を見たという請求をした観客に対して、1人当たり5ドルを支払うために使われました。また、余った場合は慈善団体に寄付することになりました。
このように、ステマ行為は場合によっては謝罪や企業のイメージダウンだけでは済まない行為なのです。
日本のステマの規制が変わる?
ステマは現在の日本では明確な犯罪行為ではありません。しかし今後、ステマ規制法が進み、ステマ問題を罰することが出来るようになるかもしれません。現在でも、ステマが犯罪になる可能性もあります。
たとえば景品表示法です。景品表示法は企業が宣伝広告をするときのルールとして決められている法律であり、大幅な嘘や表現を規制しています。
商品を売るときは実際のものよりも著しく良く見せる、他社製品よりも良く見せかけるようにすることはいけません。また、商品やサービスの価格を著しく有利に見せることも出来ません。ステマを行い異常な高評価ばかりを記載するのは、立派な景品表示法に当たります。
ステマをなくすことは不可能
ステマは犯罪に近い行為ではありますが、確実に犯罪とはいえない行為です。また、ステマだと発覚しなければ犯罪になることもありませんし、処罰も受けることはないでしょう。
ネット社会の現在、ステマ行為はとてもコストパフォーマンスの良い宣伝行為です。そのため今後もステマ行為は増え続けるでしょう。そこで私達は、ステマを見分ける術を身につけなければいけません。
確実にステマだという確証を得ることはできませんが、出来るだけ信憑性の高いレビューだけを見分けるようにすることは出来ます。
レビューを見分ける方法はあるの?
まずは高評価過ぎるものを信用しないことです。レビューは様々なランクから見る、出来れば絶賛しているものではなく、悪いことも記載しているものをチェックするようにしましょう。
また、実際に購入した人の評価のみを信用することも大切です。信頼の出来るブロガーを見つけるのも、ステマに騙されないためには大切です。
まとめ
葉酸サプリは妊娠中にとても大切なものです。しかし種類が多く、ネット販売限定のものも多いため、ステマを行い宣伝をしている商品が多いのが事実です。
ネット販売限定のものや、値段の安くないものを購入するとき、頼りになるのがレビュー、口コミ、評判です。しかしこれらの中にはステマが混ざっている可能性がないとは言えません。
もしステマ商品に引っかかりたくない場合は出来るだけ沢山の口コミをチェックすることをおすすめします。良い評価も悪い評価も受け止めることで、本当に良い商品を探すことが出来ます。
ステマを疑うことが大切
悪い評価が全くない商品はステマ行為を疑うことも大切でしょう。ステルスマーケティングはなくなることはありません。むしろ今後も増え続けるはずです。だからこそ私達は、ステルスマーケティングに騙されないように気を付けなくてはいけません。
また、自分自身でよいと思った商品のレビューを書くことも大切なのではないでしょうか。真実の口コミを書くことで、ステルスマーケティングに騙される人を少しでも減らすことが出来ます。
もし葉酸サプリを購入して本当に良いと思ったら、是非口コミを記載してみてください。買おうか悩んでいる人のためになるはずです。
- ステマとは「宣伝だと悟られないように宣伝をする行為」
- ステマは「消費者を騙す行為」と「業界全体の信用に関わる」として問題視されている
- ステマをなくすことは不可能のため、できるだけたくさんの口コミをチェックするもしくは自分でレビューを書く。信頼できるブロガーを探すのもおすすめ