この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」
葉酸博士
当サイトは妊活、妊娠中の女性が積極的に摂取してほしい「葉酸サプリ」についての疑問点をすべて解消するためのサイトです。
サプリメントの原材料、成分、添加物などの品質面はもちろん、製品の安全性や価格なども含めて総合的に葉酸サプリの優劣を判断しています。
今回は、サプリメントの評価を決める条件をここで詳しく解説します。
サプリ専門家「サプリメントアドバイザー」ってどんな人?
サプリメントの専門家って…聞いたことないけど?
普段、みなさんがサプリメントを購入される際は、ほとんどの場合自己判断で購入されるはずです。
そんなサプリメントを的確にアドバイスできるのがサプリメントアドバイザーです。
「サプリメントアドバイザー」とは、ヘルスサポートコンシェルジュとして、食生活や健康、美容やスポーツ、育児や介護などの分野で健康維持とサプリメント摂取のアドバイスが的確にできる専門家です。
当サイトの監修には厚生労働省がアドバイザーとして推奨する日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」の資格を有する“葉酸博士”が担当しています。
専門的な知識をもった人間が、サプリメントを選定するために情報を発信していることを予めお伝えしておきます。
【専門家推奨】葉酸サプリを正しく選ぶ5つのポイント
サプリメント専門家が選ぶ良質なサプリメントの条件は以下5つになります。
- 品質
- 飲みやすさ
- 安全性
- 価格
- 口コミ・評判
これからご説明する内容は、当サイトでも実際に葉酸サプリを評価するときに使用している基準になります。
1.品質
葉酸はもちろんのこと、どのような栄養素が配合されているか、栄養素が不足していないかなど、商品の品質面に関して調査しています。
結論から言うと、以下の栄養素が含まれているか、そしてどの程度配合されているかをチェックしています。
- 葉酸
- 鉄
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
これらを説明する前にまず大前提として知って頂きたいことがあります。
葉酸サプリの目的は妊活中、妊娠、そして授乳期に不足する栄養素を補うのが目的です。
ではなぜ、葉酸サプリだけ厚生労働省が通達するほど必要なサプリメントなのでしょうか。
実は葉酸サプリの本来の目的は、葉酸摂取によって赤ちゃんの先天性障害のリスク低減が目的なのです。
我が国において葉酸の摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクが低減する確実な証拠があるとはいいがたいものの、葉酸の摂取により一定の発症リスクの低減がなされるものと考えられることから、現時点で得られている妊娠可能な年齢の女性等の葉酸摂取による神経管閉鎖障害のリスク低減に関する科学的な知見について正確に情報提供を行うことが必要と判断
この情報は平成12年なので、数十年前の資料になります。
ここから長い年月が過ぎ現在に至るわけではありますが、葉酸サプリ摂取の重要性はまだまだ周知されていません。
このような結果を受けて、改めて年、月に日本先天異常学会からこのようなメッセージが発信されています。
本邦においては、2000 年に厚生省(現厚生労働省)が、妊娠を計画する女性に対し、栄養バランスの取れた食事(葉酸量0.4 mg/日)に加えて栄養補助食品からの0.4 mg/日の葉酸摂取による、神経管閉鎖障害の発症リスク低減について通知を出しました(3)。
(中略)
しかし、妊娠女性の葉酸サプリメントの摂取は10-20%に留まり(5、6)、神経管閉鎖障害の本邦発生率は減少傾向が示されていません(3、7)。
何度も発信することは大切なことです。
しかしながら、論文のような難しい内容を読んで葉酸の重要性を学び、それぞれの時期に合わせた摂取量を的確に摂るのはなかなか難しいと思われます。
そこで当サイトではそれぞれの時期に合わせて必要な葉酸の摂取量、また葉酸以外にも必要とする栄養素をここにまとめています。
具体的な時期は、
時期 | 週数 |
---|---|
妊活中 | 妊娠1ヶ月前~妊娠が判明するまで |
妊娠初期 | 妊娠が判明~3ヶ月 |
妊娠中期・後期 | 妊娠4ヶ月~出産まで |
産後 | 授乳期 |
妊活から含めると、全部で4つの時期に分類されます。実際のところは妊娠超初期と言われる時期もありますが、これは妊娠0週から4週を指すので、妊娠初期と同様に考えれば問題ありません。
国立健康・栄養研究所が発行した「妊娠中の食事とサプリメント」によると、葉酸を含め、この時期に特に不足しがちな栄養素は以下の3種類です。
- 葉酸
- 鉄
- カルシウム
もちろん、積極的に摂取してほしい栄養素はこれだけではありません。
上記の3つに加えて、妊娠中に付加量(食事に加えて摂るべき目安量)が設定されているのは、これらの時期に不足しがちな栄養素は以下になります。(※エネルギー、たんぱく質は除外)
- ビタミンA・D・B1・B2・B6・B12
- ビタミンC
- マグネシウム
- パントテン酸
- ビオチン
- 亜鉛
- 銅
- ヨウ素
- セレン
えっ!?こんなに多いの??
そうなんです。すべて入れると10種類以上存在します。
しかしながら、その他の栄養素も妊婦さんの健康はもちろん、赤ちゃんの健康にも関わります。確かに全部を一度に説明すると誰もが困惑します。そのため、特に摂取してほしい栄養素だけ5つピックアップしました。
- 葉酸
- 鉄
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
ただ、それぞれの時期別に必要な栄養素は変わってきます。これら5つの栄養素がどれだけ必要なのか以下の表にまとめました。妊活中と妊娠初期に必要な栄養素は全く同じなので、項目をまとめています。
厚労省の推奨量 | 20-40代の摂取量 | 不足分 | |
---|---|---|---|
葉酸(μg) | 640(妊活・妊娠初期) | 234 | 406(妊活・妊娠初期) |
480(妊娠中期・後期) | 246(妊娠中期・後期) | ||
340(授乳期) | 106(妊娠中期・後期) | ||
鉄(mg) | 9(妊娠初期) | 6.6 | 2.4(妊娠初期) |
21.5(妊娠中期・出産) | 14.9(妊娠中期・後期) | ||
9(授乳期) | 2.4(授乳期) | ||
カルシウム(mg) | 650 | 417 | 233 |
マグネシウム(mg) | 136 | 201 | なし |
亜鉛(mg) | 10(妊娠初期~出産) | 7.2 | 2.8(妊娠初期~出産) |
11(授乳期) | 3.8(授乳期) |
この中でも具体的に「サプリメント」から摂取してほしいと明記されているのは葉酸です。その証拠に日本人の食事摂取基準にはこのように記述されています。
1 妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの低減のために、付加的に 400µg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる。
2 サプリメントや強化食品に含まれるプテロイルモノグルタミン酸の量
厚生労働省が具体的にサプリメントや強化食品と指定し、摂取を促すことは非常に珍しく、それだけサプリメントからの摂取を推奨している証拠です。
ただ時期によって摂取する量は変わってきます。葉酸の場合、
- 妊活(妊娠1ヶ月前):640μg(サプリ)
- 妊娠初期:640μg(サプリ)
- 妊娠中期・後期:480μg(サプリ)
- 授乳期:340μg(サプリ)
時期別にこれだけの葉酸が必要になります。ただ、20~40代の1日の平均摂取量は「234μg」です。全ての時期に共通して推奨量に届いていません。
だからこそ、葉酸サプリメントから400μgの葉酸を摂取すればどの時期もカバーできます。
妊活、妊娠初期は赤ちゃんの先天性障害のリスク低減のために飲むべき重要な時期です。必ず推奨量まで届かせる必要があります。そのために葉酸サプリは必須です。
サプリメントの400μgは食品だと”800μg”に相当する
じゃあ、葉酸を食事から摂取するのはどう?サプリよりも安全性高いんじゃないの?
確かに食品から摂取できればそれに越したことはありません。しかし、厚生労働省が具体的にサプリメントを推奨しているのは理由があります。
実は、葉酸は水溶性のビタミンなので熱に弱く、食材を調理する際に失われる可能性が高いのです。
食品由来の葉酸の大部分はポリグルタミン酸型(3~7個のグルタミン酸が結合した形)として存在し、モノグルタミン酸型(1個のグルタミン酸が結合した形)として小腸で吸収されるまで、様々な代謝過程の影響や加熱等による調理過程での損失があり、その生体利用率は約50%と推定されています。
葉酸には2種類あり、
- 食品由来の食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)
- サプリに添加する葉酸(モノグルタミン酸型)
食品由来の食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)の生体吸収率は、サプリに添加する葉酸(モノグルタミン酸型)の約50%です。
厚生労働省はサプリに添加する葉酸(モノグルタミン酸型)を400μg推奨しているので、食品由来の食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)を食事から摂取する場合は800μg必要になります。
胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のための付加量400μg/日は、加工食品などに添加されているモノグルタミン酸型葉酸、プテロイルモノグルタミン酸の量として示したものであり、これを食事性葉酸に換算すると2倍の800μg/日に相当します (1) (3) 。
ちなみに800μgはどの程度かというと、葉酸を多く含んだ食品として有名な「ほうれん草」に換算すると、約12株必要です。
これでだいたい4株ぐらいです。4株で280μg程度なので約3倍の量を1日に食べないといけません。
また、肝心なことを忘れていましたが、生体に吸収される50%は生で食べた場合の吸収量です。塩ゆでや、調理すると葉酸が流れ出てしまい、さらに低い吸収率になります。
毎日食べるなんてとてもじゃないけど無理ですし、つわり真っ只中のときは12株を見るだけで気持ち悪くなりそうです。
実際にこれだけの量を食べるのは不可能です。そのため、厚生労働省は吸収率が良い葉酸(モノグルタミン酸型)を400μg摂取するのを推奨しています。
葉酸サプリを飲み始めるべき時期は「妊活」から
当サイトでは妊活段階に必要な栄養素も含めて葉酸サプリの品質をチェックします。その理由は葉酸サプリを飲み始める時期と関係しています。
妊活段階はまだ子供を授かっていない状態なので、葉酸摂取にそこまで重要ではないように感じます。
えっ!?妊娠が判明してからだと遅いの?
このように考えておられる方が多いのが現状です。
もちろん、妊娠初期以降、授乳期まで葉酸は必要ですが、最も大事な時期は「妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで」です。
なぜなら胎児の先天性異常(神経管閉鎖障害)の発生時期が、妊娠0日目からおよそ28日間の間に発症するからです。
胎児の神経管閉鎖障害とは、受胎後およそ28 日で閉鎖する神経管の形成異常で、臨床的には無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などの異常を呈します (2) 。
つまり、妊活を開始した段階から必要になります。なぜなら誰もいつ妊娠するかわからないからです。
産婦人科の医師ですら出産から逆算して妊娠した日を計算しないとわかりません。誰も妊娠した0日目をすぐに導きだすことは不可能です。
一般的に妊婦さんが自分の妊娠に気付くのは妊娠1ヶ月後です。それだともう間に合わないのです。
リスク低減のためには母体が受胎前から十分な葉酸を摂取している必要があるので、「妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性」(2) に対し、付加的な葉酸の摂取が望まれています。胎児の神経管閉鎖のタイミングからすると「妊娠して又は妊娠の疑いを持って産婦人科の外来に訪れてからの対応では遅い」と考えられています (3) 。
誰もわからない妊娠0日目から28日目までに葉酸を補給するためには、妊娠1ヶ月前、いわゆる妊活の段階から飲むのがベストだということです。
ただ、母子手帳を貰ってから葉酸摂取の重要性に気付くかたもいます。実際に母子手帳にもその重要性は書かれています。
先ほど解説しましたが、葉酸は妊娠中を通して必要な栄養素です。出産すればもう必要ないと考える方もいますが、葉酸は母乳の元になってくれる栄養素です。
出産後も赤ちゃんにたくさんの栄養を送らないといけない母親を助けてくれるのが葉酸サプリの役割でもあります。
妊活段階から飲んでいないとしても、妊娠初期以降でも遅くありません。しっかり継続して摂取することが重要です。
葉酸以外の栄養素について
全部で5種類の栄養素をチェックすると言いましたが、その中でも国立健康・研究研究所も”特に不足しがちな栄養素”として注目している「鉄」と「カルシウム」について説明します。
鉄
鉄は赤血球をつくるのに必要な栄養素で、妊娠中にたくさん必要になります。前述した比較表を見てもらえばわかりますが、約2倍以上です。
特に妊娠中期・後期は鉄不足が深刻になります。妊娠中期・後期以降の鉄不足は貧血の原因になり、悩まされる妊婦さんが数多くいます。
それ以外にも鉄不足は怖い症状を引き起こします。
鉄摂取量が増加した必要量を満たしていない場合は、鉄欠乏性貧血になることがある。妊娠中の鉄欠乏性貧血は早産や低出生体重児などの重大な疾患の原因となる[1,51,59-62]。
そんな鉄不足を補うためには積極的に鉄を摂取する必要があります。
鉄は主に2種類あります。
- 非ヘム鉄
- ヘム鉄
一般的に葉酸サプリメントに使用されているのは「非ヘム鉄」です。非ヘム鉄にはクエン酸鉄、ピロリン酸鉄などが挙げられます。
非ヘム鉄には以下のようなデメリットがあります。
非ヘム鉄の吸収率は非常に低く、吸収されるときに活性酸素を出して粘膜を攻撃してしまいます。
非ヘム鉄は副作用として発疹、かゆみ、光線過敏症、吐き気、嘔吐、上腹部不快感、胸やけ、下痢、めまいなどが報告されています(フェロミア添付文書より)。
ヘム鉄の場合はこのような心配はありません。ただし、非ヘム鉄も過剰に摂取しない限り問題はありません。
じゃあヘム鉄だけ配合されている葉酸サプリを選べばいいってことね?
もちろんそれがベストですが、食品由来の多くは非ヘム鉄で出来ています。それはサプリも同様です。
ただ、妊婦さんは鉄不足に陥りやすく、安定した吸収ができるヘム鉄が最適です。最近ではこれらを考慮して、葉酸サプリの中にもヘム鉄と非ヘム鉄を混合したものが販売されるようになりました。
これならどちらか一方の鉄を過剰に摂取する心配もありません。どちらか一方に偏るのではなく、バランスよく摂るのがおすすめです。
カルシウム
カルシウムは妊活から授乳期にかけて、厚生労働省の付加量(限定して付加する量)がない栄養素です。
ただ、慢性的に不足する栄養素でもあります。
食事摂取基準での妊婦付加分はありませんが、日本人女性の平均的カルシウム摂取量は約500 mg/日であり (4) 、食事摂取基準の推奨量650 mg (女性、18~69歳) に届いていません。
普段から積極的にカルシウムを摂っている方ならそこまで重要なものではありません。
ただ、妊娠中は体調の大きな変化から味覚も変わります。普段食べていたものが食べれなくなるといったことは多くの女性が妊娠中に経験することです。
自分の食事内容を振り返り、必要ならカルシウムを積極的に摂取しましょう。栄養面が心配な方はカルシウムも配合した葉酸サプリを選ぶのが無難です。
乳製品の容器にカルシウム量が表示されているので、気になる方は普段食べている食品をチェックしてください。なんとなく、自分が普段からどの程度カルシウムを摂っているのかわかるはずです。
その他栄養素(マグネシウム、亜鉛、ビタミン類)
葉酸や鉄に比べると優先度は低いですが、これらも大切な栄養素です。
葉酸を効率的に体内に摂取するためにビタミン類の摂取も欠かせません。それぞれの栄養素には相互作用があり、それぞれの栄養素が協力しあって吸収率を上げます。
- 葉酸:ビタミン類
- 鉄:ビタミン類
- カルシウム:マグネシウム
このように栄養素同士が相互関係にあります。
また、亜鉛に関してはタンパク質の合成を手助けし、たんぱく質は鉄の吸収率を向上させます。
葉酸や鉄、カルシウムはもちろん、各ビタミン類、マグネシウム、亜鉛も配合されていればバランスよく栄養面の充実が図れます。
特にカルシウムとマグネシウムは2:1の割合で吸収されると言われ、カルシウムだけを過剰に摂取しても意味がありません。つまり、カルシウムを配合するなら、マグネシウムも一緒に配合された葉酸サプリが必要です。
2.飲みやすさ
各社、飲みすさを追及するために様々なタイプの葉酸サプリを販売しています。その中でも代表的なのが以下2種類です。
- 固形の粒(一般的)
- 粉末
- グミ
稀にドリンクのようなものも販売されているが、コスト面や手軽さから考えると、比較対象にならないのが現状です。
約9割以上は「固形の粒」、あとは「グミ」も一部の会社から販売されています。一部粉末タイプの葉酸サプリも存在します。
グミは甘味料も多く、必要な栄養素がしっかり満たせないので、当サイトでも評価はかなり低くなっています。また粉末タイプは固形のものよりも利用者に手間がかかる分、ほとんどの販売会社が採用していない状況です。
つまり、葉酸サプリの形状といえば「固形の粒」と認識しておいて間違いありません。
葉酸サプリを飲むといっても長い方で約1年間程度です。一生飲み続けるわけではないので、どのような形状でも問題ないように思えます。
しかし、もともと薬やサプリメントを飲むこと自体に苦手意識を感じる女性もいます。それが1年以上続くと考えるとどうでしょうか。
欠かさず毎日飲むことを考えると、飲みやすい葉酸サプリメントを選ぶことは大切です。
また、妊娠するとほとんどの女性が経験する”つわり”もあります。この時期はサプリメントが大きい、ニオイがダメなどの理由で飲むのが辛い状況に陥る方が多いです。
つわりにもいろいろパターンがあって、
- ニオイに敏感になる
- 味に敏感になる
- 特定のものしか食べれない(食べづわり)
- ほとんどの食品を受けつけない
人によって様々で、つわりが続く期間も人それぞれです。妊娠中期以降もつわりが続く方もいます。
そんな場合でも、毎日葉酸サプリを飲まなくてはいけません。そのため、葉酸サプリの形状は継続して飲む上で大切なチェック項目です。具体的には、
- 味とニオイ
- 噛んで溶ける早さ
- 形状の大きさ
これら3つをチェックします。味やニオイは人によって意見が分かれる部分です。そこで当サイトでは一人の意見ではなく、葉酸サプリびより編集部で試した結果を元に評価しています。
また後に解説する口コミや評判からの情報も参考にしています。
粒の大きさについては、多くの葉酸サプリを比較してみた結果、一般的な平均値が幅0.9mm程度です。これを基準にして「小さい・普通・大きい」と判断しています。
最後に溶けやすさですが、これは実際に人間の口に入れた場合を想定して、36℃のお湯に数分間つけて実験しています。
何もコーティングされていない葉酸サプリの場合は溶けだしてしまいます。つまり、口の中に入れても同じ状況になり、ほとんどの葉酸サプリには鉄が含まれているので、口コミなどによく書きこまれる”鉄臭い味”がします。
コーティングされている場合は口に入れても溶けだす時間までかなりあるので、全く味もしないので安心です。
飲みやすさをしっかり対策できているか、これはどんなサプリメントでも同様に重要なポイントです。葉酸サプリも同様に飲みやすさをチェックします。
3.安全性
ここではサプリメントの安全性について、いくつかの側面から評価していきます。
- 製造の安全性
- 原材料・添加物の安全性
- アレルギー・副作用
以上3つを詳しく解説します。
製造の安全性
製造工程の安全性は葉酸サプリの品質を評価する上で重要です。「葉酸サプリの品質の安全性は厚生省推奨『GMP』で決まる!」でも解説しましたが、サプリメントは常に一定の品質を保ったものでないといけません。
特に葉酸サプリは摂取すべき時期があります。
品質が一定に保てないものは栄養摂取に関しても影響が出る恐れもあります。そこまではさすがにないと思いますが、100%言いきれません。
そこで品質を一定に保つために厚生労働省は「GMP」という品質基準を設けています。
GMPとは、Good Manufacturing Practice(適正 製造規範)の略で、原材料の受け入れから製造、 出荷まで全ての過程において、製品が「安全」 に作られ、「一定の品質」が保たれるようにする ための製造工程管理基準のことです。
GMPは製造するものが守るべき内容として「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」が定められています。これは法令ですが、準拠しなくても違法というわけではありません。
ただ、法令を守ることは重要です。
GMPを知らないで作業をするということは、道路交通法を知らないで自動車を運転をするようなものです。手間も時間もかかるGMPですが、GMPの考え方に基づいて仕事をすることによって、間違いのない医薬品製造や製品品質の保証にもつながります。また関係する従業員教育も行き届くことにもなります。
また、GMP規格には2種類あります。
上記記事でも詳しく説明していますが、GMPを認定する機関は以下2つです。
- 日本健康食品規格協会(JIHFS)
- 日本健康・栄養食品協会
国内で審査を行っているのはこの2つの機関だけです。この2つの協会には違いがあります。
簡単にわかるように比較表にまとめてみました。
協会名 | 会員数 | 目的 |
---|---|---|
日本健康食品規格協会(JIHFS) | 約50社 | 厳格にGMPの審査をする |
日本健康・栄養食品協会 | 約700社 | 健康食品の販売会社にGMPを認知してもらう |
日本健康・栄養食品協会の方が会員数も圧倒的に多いです。審査の基準はありますが、GMP自体を健康食品業界に広めようとする意思が感じられます。
一方、日本健康食品規格協会は厳格にGMPを審査し、世に安全・安心なサプリメントを広めようと考えているのでしょう。
どちらも安全な健康食品を作るのを目標にしていることに変わりはありません。
実際のところ日本健康食品規格協会(JIHFS)をクリアした健康食品は少ないです。葉酸サプリもほぼ99%は日本健康・栄養食品協会のGMPを対象にしています。
そんな日本健康・栄養食品協会のGMPにもランクがあります。
- GMP認定工場
- GMP認定工場製品
GMP認定工場の場合は、工場自体が日本健康・栄養食品協会のGMP審査をクリアした場合に認定されます。つまり、GMP認定工場で葉酸サプリを製造してもらえば、原料や製造、出荷にいたる全過程において、サプリメントが安全に作られ、一定の品質が保たれているようになります。
この場合は工場が認定されていればいいので、葉酸サプリの販売会社が直接GMPとは関わりません。
一方、GMP認定工場製品は商品自体も審査を受けます。工場だけの審査だけでなく、製品も審査を受けることによってより安全性の高い製品として認められます。
販売会社のさじ加減で安全性を公表するのではなく、GMPによって第三者機関が品質面をチェックしているので消費者は安心です。
販売会社のさじ加減で安全性を公表するのではなく、GMPによって第三者機関が品質面をチェックしているので消費者は安心です。
原材料・添加物の安全性
まずは葉酸サプリメントの基礎知識として必ず知ってほしいことがあります。
それは添加物の問題です。妊活中、妊娠中を含め、赤ちゃんへの影響を考えて「妊活+添加物名」、「妊娠+添加物名」などで検索する方がたくさんいらっしゃいます。
世の中の常識として無添加の商品が良質といった風潮があるのも影響しているのでしょう。
だって赤ちゃんの健康のことを考えたら、絶対に添加物が入っていないほうがいいでしょ!
ただ、サプリメントにはほぼ100%添加物が添加されています。そして普段、私たちが医者から処方される薬にも添加物は入っています。
製剤に含まれる有効成分以外の物質。製剤化を容易にする、品質の安定化を図る、有用性を高めるなどの目的で、ほとんどすべての医薬品に添加されている。用途により、賦
形剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、矯味剤、懸濁化剤、乳化剤、着香剤、溶解補助剤、着色剤、粘稠剤などと呼ばれる。
でも極力、添加物の摂取を減らしたもので、安全性が高い葉酸サプリを選びたいのがみなさんの考えだと思います。
確かに添加物が少ないのに越したことはありません。特に妊娠中は摂取を避けるべき添加物も存在します。
すべて挙げるとキリがないので、代表的なものをいくつかご紹介します。
- アスパルテーム(人工甘味料)
- ステビア(人工甘味料)
- 赤・緑・青色系添加物(着色料)
葉酸サプリにそこまで配合されるのは現実的に考えにくいですが、人工甘味料は全く栄養素もなく、妊婦さんが摂るべきものではありません。
ステビアも同様に人工甘味料ですが、これはかつて避妊薬として使われていた過去があります。妊娠とは真逆の目的ですし、栄養素もなく避けるべきです。
また赤・緑・青色系添加物などの着色料は発がん性やアレルギー反応、不妊の原因になることから禁止している国もあります。
このような添加物が含まれた葉酸サプリは極力避けるべきです。
多くの良質なサプリメントはこのような添加物を使用していません。
でも一つだけ忘れてはいけないことがあります。それは原材料です。
添加物の危険性を疑うあまり、原材料の危険性を見過しがちです。実は原材料の中にも妊活や、妊娠中に摂取すべきでないものがあります。
例えば、
- センシンレン(ハーブ)
- キャッツクロー(ハーブ)
一見、ハーブなのでそこまで問題がなさそうですが、どちらも母体に対して悪影響を及ぼす恐れがあります。
妊活、妊娠中でなければそこまで問題にならない原材料でも、葉酸サプリとして判断した場合、NGになる原材料はたくさん存在します。
ここでも添加物と同様に妊活、妊娠中に摂取しても問題ないのか、きちんと安全性は確保されているのか、これをチェックします。
副作用&アレルギー
先ほどもご紹介しましたが、添加物や原材料の中にはアレルギーの原因になるもの、そして副作用の可能性を含んだものが存在します。
本来、副作用という文言自体が医薬品に使用されるものであり、サプリメントに使用するものではありません。実際に日本ジェネリック製薬協会は「医薬品の使用により生じた有害な反応」としっかり明記しています。
ここではみなさんが一目でわかるように副作用という文言をあえて使用しています。
副作用といっても注意すべきは、原材料や添加物が元で起こる場合と、過剰摂取による副作用です。
これらは原材料や添加物を確認し、本人が目安量を守れば問題ありません。
ただ、サプリメントは簡単に手に入り個人の判断で飲めます。医師の判断で薬剤師が処方している薬とはわけが違います。
サプリメントの専門家が副作用やアレルギーについて事前に調査することで、安全に葉酸サプリが飲めると考え、条件に加えています。
葉酸サプリのパッケージの裏に原材料やアレルギーについては書いてありますが、全て確認してから購入される方も少ないです。ただ、安全性を考えると事前に必ず確認したい部分です。
4.価格
葉酸サプリは毎日飲むサプリメントです。妊活から授乳期まで続けるとなると約1年以上は継続しなくてはいけません。
子供の出産にはお金がかかります。出産費用、ベビーカー、だっこ紐、おむつなど、細かいものまで挙げるとキリがありません。
また、出産までは働くこともできません。育児休暇ならお給料も貰えますが、従来通りの満額貰える企業はほとんどありません。そのため、この時期は出産に向けてお金を貯める大切な時期でもあります。
確かに…。赤ちゃんのためだから仕方ないけど、出来れば良い商品がリーズナブルで手に入ったら最高だね。
確かにそうですね。葉酸サプリメント自体はそこまで高額なものではありません。1万円を超える超高額な葉酸サプリなんてのも存在しません。
良質な商品の多くは定期購入、つまり毎月自動的に配達してくれるサービスを提供しています。これなら飲み忘れる心配もないです。
販売会社からしてもある一定の利益を確保できるため、定期購入は初回50%OFFなどのお得なサービスも行っています。
このような定期購入サービスを利用した上で、多くの葉酸サプリに共通するのは4000円の壁です。
当サイトで紹介している良質な葉酸サプリの多くは「3,980円」です。この4,000円の壁を超えるか超えないかが、一つのボーダーラインのような気がします。おそらく販売会社の多くはこの価格を意識しているはずです。
つまり、3,980円以下で良質な葉酸サプリがあれば、それは価格面でも優れた商品だという証拠です。これが価格面の条件になります。
これは葉酸サプリだけでなく、妊活サプリにも当てはまる条件になります。
5.口コミ&評判
今はすぐネットから実際に購入した方の口コミや評判を確認することができます。わざわざPCから見なくてもスマホから見れば手軽です。
しかし、安易に目の前にある情報を信用してはいけません。なぜなら、ステマやライバル会社が書き込んだ内容かもしれないからです。
ステルスマーケティングとは
いわゆるステルスマーケティングとは,「消費者に宣伝と気づかれないようにされる宣伝行為」を指す。
実際にとある芸能人がステマをやって大問題になりました。
以前、業者が飲食店などから報酬をもらって口コミサイトに好意的な記事を書いていた可能性が指摘されたことや、芸能人のブログによる問題が指摘されてから、ネット上では、特にステマに対する評価は厳しくなってきてはいるが、ステマの可能性が疑われる芸能人のブログは、ほかにもまだ存在すると指摘する声もある。
このように問題視されるようになったので、ステマも現在は巧妙なものに変わってきています。完全に見破るのは非常に難しいと考えられます。
様々な情報がネットに溢れかえっていますが、個人で運営しているブログで書かれる他人の口コミや評判はほぼ99%ステマです。
なぜなら、どこにもその口コミの元になる情報が書かれていないからです。
これは当サイトで紹介している採点している葉酸サプリの口コミですが、引用元がamazonになっています。これは実際にamazonに書き込まれた内容です。
これがライバル会社のものかどうかは判断が難しい部分ですが、少なくとも購入していない方が勝手に書いた内容ではありません。もちろん、amazonは購入しないと口コミを投稿できません。
大手の通販サイトや口コミサイトには、口コミが外部から投稿できるように専用のページが設けられています。当サイトにも口コミページを設けて、実際に購入された方の意見が日々書き込まれています。
また、SNSにもたくさん投稿があります。芸能人はSNSを使って情報をアップしている方がほとんどで、葉酸サプリもよく紹介されています。
もちろんSNSの情報もステマがあるので、それらを精査した上で当サイトに掲載しています。
さらに、当サイトでは口コミや評判を判断する上で、参考にすべきサイトを限定しています。
口コミや評判も商品を判断する上で一つの材料になりますが、信用しすぎるのは問題があります。
そのため、当サイトの5つの条件の中で重要性が最も低いと判断し、優先順位が低い場所に口コミの項目を置いています。
冒頭から説明してきた4つの条件を判断し、その上で口コミも参考にしながら葉酸サプリを選択しましょう。
あくまで口コミや評判はサブ的な判断基準です。品質や安全性なくして葉酸サプリを選ぶのは絶対にやめてください。
まとめ
以上、サプリメントアドバイザーが葉酸サプリを判断する上で用いる「5つの条件」を紹介しました。
これら5つの条件項目を前提に置いた上で、葉酸サプリを選んで頂ければ失敗することはなくなるでしょう。
確かにこれなら失敗しなさそうだけど、選ぶまで大変そう…
もちろん、5項目をすべてを個人で調査するのは大変ですし、費用も莫大にかかります。
当サイトではあなたの代わりにサプリメントアドバイザーの資格をもつ私を含め、当サイト編集部が現在販売されている葉酸サプリを、上記5つのポイントを用いて調査しました。
それぞれ個人によって重視するポイントも違い、選ぶ基準も異なります。それを踏まえた上で、選択肢が広がるように以下に葉酸サプリをまとめました。
葉酸サプリは市販、通販問わず数十種類販売があります。でも上記ページを見て頂ければ、すべての商品の評価が一目瞭然でわかります。
サプリ専門家&編集部が実際に試して調査した結果なので、これを参考に選んでいただければ良質な葉酸サプリが簡単に見つかります。
葉酸サプリは赤ちゃんや母体の健康のために必ず飲んでほしい、厚生労働省が推奨するサプリメントです。これを機に葉酸サプリの重要性や選び方を知って頂き、元気な赤ちゃんが無事出産できるように編集部一同祈っております。
もし万が一、上記ページでは判断できないと感じられた方は、すべての葉酸サプリの中から厳選5商品をランキング形式で選びました。
常に評価は更新し、ランキングも変動しています。現時点で最も優秀な葉酸サプリがわかる、まさに初心者ガイドの決定版です。
どの葉酸サプリを購入すればいいのか迷っている方は参考にしてください。
この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」
葉酸博士