この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」
葉酸博士
この記事はサプリ専門家が監修し、あなたの時期にぴったり合ったおすすめの葉酸サプリがわかります。
- 妊活中
- 妊娠初期:妊娠1ヶ月目(0週)~妊娠4ヶ月目(15週)
- 妊娠中期:妊娠5ヶ月目(16週)~妊娠7ヶ月目(27週)
- 妊娠後期:妊娠8ヶ月目(28週)~妊娠10ヶ月目(36週)
- 産後:授乳期
時期別に合った葉酸サプリを探している方はこの記事を参考にしてください。
時期別で飲むべき葉酸サプリは異なる?
時期別で飲む葉酸サプリって分けたほうがいいの?
時期別で飲む葉酸サプリの条件は変わります。それはその時期に推奨される栄養素の摂取量が異なるからです。
しかし、ただやみくもに葉酸サプリをコロコロ変えても意味がありません。冒頭では5つの時期に分類しましたが、葉酸サプリを対象にした場合は4つに分類されます。
- 妊活中
- 妊娠初期:妊娠1ヶ月目(0週)~妊娠4ヶ月目(15週)
- 妊娠中期・後期:妊娠5ヶ月目(16週)~
- 産後(授乳期)
時期によって必要な栄養素が変わってきますが、おおまかに分けると上記3つの期間にそれぞれ対応した葉酸サプリであれば問題ありません。
葉酸サプリのベストな切り替えタイミング
最もタイミングよく葉酸サプリの切り替えるなら以下のタイミングになります。
ステップ | 時期 | サプリの種類 | 必須条件 |
---|---|---|---|
ステップ① | 妊活中 | 妊活サプリ | 妊活成分+葉酸400μg |
ステップ② | 妊娠初期 | 葉酸サプリ | 葉酸400μg |
ステップ③ | 妊娠中期/後期 | 葉酸サプリ | 葉酸240μg+鉄 |
ステップ④ | 産後(授乳期) | 葉酸サプリ | 葉酸100μg+ビタミンA |
必須条件は、時期別に分類する際に比較する条件として記載しています。これ以外にも必要な栄養素はあります。
これが現段階で考えられる葉酸サプリのベストな切り替え手順です。
次の項で、それぞれの期間に合った葉酸サプリメントの条件を解説していきます。
1.妊活中:妊活~妊娠判明まで
この時期は妊娠初期と並んで、葉酸サプリを飲むべき大本命の期間です。
なぜなら、厚生労働省などの行政機関や国の研究機関が、この時期の葉酸摂取を推奨しているからです。その理由は赤ちゃんの先天異常のリスク低減のためです。
妊娠を計画している女性に関しては、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスがとれた食事が必要であること。
Q8 葉酸を摂ったほうがよい時期は?
A8 妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までです (4) 。リスク低減のためには母体が受胎前から十分な葉酸を摂取している必要があるので、「妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性」(2) に対し、付加的な葉酸の摂取が望まれています。
「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」は妊娠初期に起こる脳や脊髄の異常により、赤ちゃんの脳や脊髄が未発達な状態を意味します。
赤ちゃんの神経管は妊娠後にすぐに形成されていき、妊娠4週目から5週目ごろに作られる脳や脊髄が閉鎖されることで発症します。そのため、4週目から5週目以降に見つかることになります。
妊娠4週目以降となると、ちょうど妊娠が判明した時期と重なります。つまり、妊娠判明後に葉酸摂取によって神経管閉鎖障害のリスク低減を期待することは不可能です。
胎児の神経管閉鎖のタイミングからすると「妊娠して又は妊娠の疑いを持って産婦人科の外来に訪れてからの対応では遅い」と考えられています (3) 。
だからこそ妊娠を計画している女性(妊娠1ヶ月以上前)、つまり妊活を開始しようと思った段階から飲むべきなのです。
とりあえず葉酸を摂ったらいいってことね。
そうではありません。食事から摂る食事性葉酸は吸収率が低く、調理によって損なわれるため、厚生労働省はサプリメントから摂取できる葉酸(モノグルタミン酸型)400μgを推奨しています。
神経管閉鎖障害のリスク低減に有効性がある葉酸摂取も吸収率がバラバラだと期待できません。しっかり安定した吸収が可能な葉酸(モノグルタミン酸型)を摂取することでそのリスク低減に期待できるのです。
そういえば、妊活成分が入っている妊活サプリはどうなの?
この時期を対象に販売されているのが妊活サプリです。妊活サプリの定義はありませんが、葉酸サプリに妊活成分を加えたものをそう呼びます。
どんな方に妊活サプリはおすすめ?
当サイトでは妊活サプリを「子づくりを開始したすべての女性」に試してほしいと思っています。
妊活について実際に経験したことがある方はわかりますが、期間が長引くほど夫婦共に大変になってきます。妊活について実際に経験したことがある方はわかると思います。
最初から妊活サプリを試してみて、それでもダメだった場合はすぐに次のステップに進めます。だから当サイトでは「子づくりを開始した方」にも積極的に妊活サプリを試してほしいと考えています。
妊活サプリはいつまで飲んでいいの?
妊活成分が含まれた葉酸サプリをずっと飲み続けていいってこと?
これはNGです。世界的に信頼性が高い情報源の一つ「ナチュラルメディシン・データベース」の見解によると、妊活成分はデータが不十分なものが多く、妊娠判明後は「飲み続けるなら医師に相談する」か「他のものに変更しましょう」とされています。
ナチュラルメディシン・データベースは厚生労働省や各研究機関、医療従事者必須の書として使用されています。
日本の(独)国立健康・栄養研究所がホームページ上で提供する「『健康食品』の有効性・安全性情報データベース」の底本ともなっている。
妊活成分の有効性は葉酸に比べて低く、妊娠がわかった後も飲み続けるのはおすすめしません。
妊娠中に飲んだからといって健康被害が出たなどの事例は一件もあがっていません。しかし、データが不十分という理由から念のため、妊娠後は妊活成分の入っていないものに替えた方が無難です。
これらを踏まえた上で、妊活段階から飲むべき葉酸サプリを、専門家であるサプリメントアドバイザーが厳選してランキング形式にまとめました。
2.妊娠初期:妊娠1ヶ月目(0週)~妊娠4ヶ月目(15週)まで
妊娠初期は妊娠1ヶ月目(0週)~妊娠4ヶ月目(15週)のことを指します。この時期は妊娠発覚やつわりなど、妊婦さんにとって大変な時期でもあります。
妊娠が発覚し産婦人科に訪れると母子手帳を貰います。だいたいこれが妊娠2ヶ月目(4週あたり)になります。母子手帳を貰うと必ず書いてあるのが葉酸摂取の重要性です。
ただ、前述したとおり、葉酸摂取は胎児の神経管閉鎖障害が起こるのは妊娠7週までに発生するというデータがあります。そのため、妊娠発覚後では遅いとも考えられています。
多くの妊婦が妊娠して又は妊娠の疑いを持って産婦人科の外来に訪れてからの対応では遅いと考えれることから、多くの研究報告と諸外国の対応では、葉酸の摂取時期を少なくとも妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までとしている。
しかしながら、厚生労働省はその後に以下の記載も加えています。
一方、妊娠が判明してからの摂取でも効果がみられたとする報告もある。
つまり、妊娠が判明してからでも葉酸摂取は意味があるということです。
もちろん葉酸摂取が早いことに越したことはありません。しかし、葉酸の重要性を知らない方にとって母子手帳や雑誌などが、唯一その事実を知るきっかけになります。
ほとんどの方は妊娠3ヶ月までに自分のお腹に赤ちゃんがいることを知ります。そこから葉酸サプリを摂取しても遅くありません。
また、この時期の葉酸の摂取量は食事では到底補いきれず、厚生労働省も葉酸サプリからの摂取を推奨しています。
1 妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの低減のために、付加的に 400μg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる。
2 サプリメントや強化食品に含まれるプテロイルモノグルタミン酸の量
葉酸サプリから摂取したら問題ないってことね。
その通りです。ただ、この時期は多くの葉酸サプリがひしめく激戦区になります。配合されている有効成分や価格を見ながら葉酸サプリを選ぶのが大前提になってきます。
栄養成分&価格から判断して選ぶ
葉酸以外にも妊娠初期には必要な栄養素がたくさんあります。代表的なもので「鉄」「カルシウム」などが挙げられますが、それ以外にもたくさんあります。
Q3 不足しがちな栄養素は?
A3 妊娠中に不足しがちな栄養素は以下の3つがあげられますが、食事摂取基準で妊婦に付加量がある項目は、推定エネルギー必要量、たんぱく質、脂質 (n-6系脂肪酸) 、ビタミンA、D、B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレンです。
いっぱい栄養が入ってるものなら妊娠中も良さそうだよね。
確かにそうですね。でも有効成分がたくさん入っているからといって、あまりに価格が高額だと続けるのが大変ですよ。
葉酸サプリは数ヶ月程度で終わるものではありません。時期別に切り替えない場合でも、妊娠初期から妊娠中期・後期、そして産後(授乳期)まであわせると、およそ1年以上は飲み続けるものです。
1ヶ月単位ではそこまで違いはないかもしれませんが、年間になると費用もかなり違ってきます。
あまりに高い葉酸サプリは必要ありません。葉酸は必須ですが、それ以外の栄養素もバランスよく摂取できるもので、なおかつリーズナブルな価格であればベストです。
これらを踏まえた上で、妊娠1ヶ月目(0週)~妊娠4ヶ月目(15週)におすすめの葉酸サプリを以下の記事に厳選しました。
ここまでの内容で葉酸の重要性に気づいて頂けたはずです。妊娠初期は葉酸サプリが必須です。必ず忘れずに購入してください。
3.妊娠中期・後期:妊娠5ヶ月目(16週)~
厚生労働省が推奨する葉酸の摂取期間は、妊活から妊娠初期だけではありません。妊娠中期(妊娠5ヶ月目・16週~)以降、妊娠後期も必要です。
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)
このように厚生労働省は具体的な付加量(食事に加えて摂取する量)をそれぞれの期間で設定しています。
妊娠中期や後期で食事に加えて「240μg」が必要です。食事推奨量が240μgなので、付加量を加えると合計「480μg」の葉酸が毎日必要です。20代から40代の平均摂取量が234μgなので、全く足りていない状況です。
ただ、多くの葉酸サプリは妊活や妊娠初期に対応するために作られているので400μgの葉酸が配合されています。これだと160μg摂りすぎることになります。
でも妊娠中期・後期に400μgの葉酸サプリを飲んでも問題ありません。
えっ?どうして??
20代から40代の平均摂取量と言いましたが、これは妊娠中の方を対象にしていません。栄養面に注意している方でも、妊娠中は普段とは体調も異なります。
また、妊娠中は味覚が変わると言われるように、普段と同じように食べれない可能性もあります。葉酸の過剰摂取の上限は1000μgです。葉酸サプリ400μg+平均摂取量234μgを足しても634μgで上限にはかなり余裕があります。
240μg摂れる葉酸サプリがベストですが、葉酸400μg配合された葉酸サプリでも問題ありません。
また、妊娠中期以降で不足しがちな栄養素として有名な「鉄」があります。貧血対策に鉄が必要になってきます。
ただ、上記で説明したように葉酸も必要となります。鉄剤と葉酸サプリメントの2種類を同時に飲むのは過剰摂取になる怖れがあります。葉酸サプリなら推奨されている鉄の摂取量も摂れるので一石二鳥です。
それぞれ摂取するにしても注意してほしいポイントがいくつかあります。以下の記事で注意してほしいポイントを含め、条件をクリアした葉酸サプリをランキング形式で紹介しています。
妊娠中期(妊娠5ヶ月目・16週~)以降から葉酸サプリを始める方、そして妊活や妊娠初期から飲んでいた葉酸サプリに満足していない方はぜひ参考にしてください。
妊娠中期以降も必要な栄養素は多く、産後も母乳の元になる栄養素の一つが葉酸です。厚生労働省も授乳期まで引き続き食事に加えて摂取してほしい付加量を設定します。赤ちゃんの健康を考えて摂取することをおすすめします。
4.産後:授乳期
えっ!?出産後の授乳期でも葉酸が必要なの?
産後の授乳期に葉酸サプリを勧める理由は以下2つになります。
- 母体の回復
- 母乳の栄養バランス
厚生労働省が発表している内容を見ても、授乳期に葉酸摂取を推奨しています。下記の付加量を見て頂ければわかりますが、授乳婦は「食事240μg+付加量100μg=340μg」が必要になります。
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)
20代から40代の平均摂取量が234μgなので、106μgの葉酸が不足している状況です。葉酸は母乳を作るために必要な栄養素です。
赤ちゃんに送る栄養はママの体でつくられるため、ママの健康状態がそのままダイレクトに影響します。しかしながら、産後すぐのママさんは様々な要因で体調を崩しやすくなります。特に産後1ヶ月は以下が必ずついてきます。
- 出産による体力低下
- 夜泣きによる睡眠不足
- 慣れない育児による疲労・ストレス
個人差はありますが、この状態で栄養満点な母乳を作るのは困難だと思われます。
授乳期の栄養不足は深刻…
母乳育児の際に積極的に摂ってほしい栄養素の一部が以下になります。
栄養 | 目的 |
---|---|
葉酸 | 母乳の栄養バランス&母体の回復 |
ビタミンA | 母乳の栄養バランス |
鉄 | 母乳の栄養バランス&貧血対策 |
カルシウム | 母乳の栄養バランス&母体の回復 |
ビタミンD | ビタミンD不足による”くる病”対策 |
特に重要な栄養素が上記5つになります。
「過剰摂取も不足もダメ!?妊婦は【ビタミンA】の摂取量に要注意!」でも解説しましたが、妊娠中のビタミンA摂取は奇形児に繋がる恐れがあるため、食品やサプリメントからの摂取はNGでした。
妊娠中又は妊娠を希望する女性は、ビタミン A を含むサプリメントを摂らないこと。また、レバー及びレバー製品を摂らないこと。
しかし、授乳期になるとその状況が一変して、母乳のために必要な栄養素に変わります。
ビタミンAはレバーやうなぎなどに、脂溶性のビタミンA(レチノール)に豊富に含まれています。鶏レバーだと100gで14,000μgREも摂れます。
20代から40代の産後(授乳婦)の必要摂取量が1125μgREなので、余裕でカバーできます。ただ、摂取量を見てもわかるとおり、脂溶性のビタミンA(レチノール)は過剰摂取が心配です。
というか、毎日レバーやうなぎなんて食べれないよ…。
植物性のビタミンA(βカロテン)なら調整できますがビタミンAの含有量はそこまで多くありません。
にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜やかんきつ類、スイカなどの果物に植物性のビタミンA(βカロテン)は含まれています。
ただ、バランスよく栄養を摂るのが困難だというのが前提です。しかし、授乳期に特化した葉酸サプリなら必要量だけ満たせるように適量が配合されているので、過剰摂取も心配ありません。
産後の授乳期も葉酸サプリがおすすめ
出産後も、母乳を通してお母さんと赤ちゃんはつながっています。お母さんの摂った栄養が今度は母乳を通して赤ちゃんに届くのです。また、お母さんの体を元に戻すためにもバランスのよい食事が大事です。
妊娠から長い期間を経て出産まで至ります。出産する女性はさまざまな体調変化に対応しながら、元気な赤ちゃんを出産するために頑張ります。
そして出産を経て、やっとの想いで母親になります。しかし、出産後にはさらに大変な子育てが待っています。自分のことは二の次…こんな状態で栄養バランスまで考えて料理を毎日作るのは大変です。
妊娠初期のように葉酸が必須というわけではありませんが、少しでも負担を軽減できるように葉酸サプリをうまく利用しましょう。
以下の記事で、上記の条件をクリアした葉酸サプリを紹介しています。出産すると葉酸サプリの存在を忘れてしまうママさんもいますが、栄養豊富な母乳を赤ちゃんに与えるために積極的に栄養を摂取しましょう。
それぞれの時期に合わせた葉酸サプリを選ぶのが一番安心・安全です。授乳期に合う葉酸サプリを選んで、母乳育児が終わる卒乳までしっかり栄養バランスを整えてください。
まとめ
以上、時期別に合う葉酸サプリを紹介しました。
それぞれの時期に合った葉酸サプリを飲むことで、妊活から妊娠、そして出産まで過不足なく栄養素を満たすことが可能になります。それが赤ちゃんの健康に繋がり、母体の健康にも良い影響を与えてくれるはずです。
時期別に分ける大切さはわかったけど、うまく切り替えできるか自信がない…
冒頭で紹介した3つのステップを守り妊活サプリ、葉酸サプリを切り替えるのがベストです。しかし、そこまでやるのはちょっと自信がないという方もいるでしょう。
その場合は、その時期にあった葉酸サプリに簡単に切り替えられる仕組みをもった商品が存在するので、そこから選ぶのも一つの選択肢です。
例えば「プレミン」などはその代表格です。妊活から飲む「プレミン」、妊娠中期以降は「プレミン16w」、産後の「プレミンママ」など時期別で分けられています。
中には妊娠中に葉酸サプリを切り替えるのが面倒だと思う方もいるでしょう。そんな方は妊娠前から産後までの期間にほぼオールマイティに対応した「メルミー葉酸サプリ」がおすすめです。
せっかく栄養摂取の重要性に気付いたのに「どれがいいかわからない…」となり、葉酸サプリを購入しないのが一番よくないです。
もし、どうしても決められない方は以下のページを見て頂き、現時点で販売されている葉酸サプリの中で最も評価の高い葉酸サプリを選びましょう。
厚生労働省や各研究機関も葉酸サプリの重要性は報告しています。ここに訪れた方には必ず行動を起こしてもらいたいと思っています。当サイトを活用してあなたにぴったり合った葉酸サプリを見つけてください。