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産後でも葉酸は必要?効率よく摂取する方法とは?【徹底解説】

産後でも葉酸は必要?効率よく摂取する方法とは?

妊娠しているときに赤ちゃんが生まれてくることにドキドキして、色々な情報を集めてしまいますよね。

そのときに「産後にも葉酸は必要なのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこで産後について少し解説し、葉酸の必要性について解説していきます。

妊活・妊娠中に
必要な「葉酸」を安心・安全に

※JNFは日本ニュートリション協会のことです。

妊娠前後に摂取すべき葉酸は、ママにも赤ちゃんのためにも欠かせない栄養素。妊娠時は葉酸の他にもビタミンやミネラルが必要になり、厚労省も葉酸サプリを推奨。そんな葉酸サプリを専門家が評価!あなたに合ったものをチョイスしましょう。

産後と産褥期(さんじょくき)との違いは?

赤ちゃんを出産した後のことを”産後”といいますが、産後の話の中で”産褥期(さんじょくき)”という言葉を見たことがありませんか?産後や産褥期や読んでいるとき少しややこしいですよね。

産褥期というのは「妊娠と出産によって変化したお母さんの体を妊娠前に回復させる期間」のことで、およそ6週間から8週間とされています。期間には個人差があるので、思っていたよりも早く回復する場合もありますし、時間がかかる場合もあります。

産後の中に体を回復させる産褥期があると覚えておくといいでしょう。体力と精神力を使い切る出産が終わったあとなので、産褥期にしっかりと休む必要があります。

産後でも葉酸は必要?

妊娠初期は「神経管閉鎖障害」などの先天異常発症のリスクを下げるために葉酸を摂取していたけど、赤ちゃんを生んだあとも葉酸は必要なの?と思う方も多くいるはずです。

まず、葉酸は先天異常のリスク低減に注目されがちですが、葉酸には具体的に以下の効果があります。

  • 細胞の生産や再生を助け、成長を促進させる。
  • 赤血球の生産を手伝い、血液をたくさんつくる。

これをふまえて「産後にも葉酸が必要か」の答えをいうと「葉酸の摂取は必要です」。葉酸を摂取することによって”病気の予防”と”授乳期によい効果”をもたらしてくれます。

葉酸って妊娠初期しか必要ないと思っていたけど、産後も必要なのね!

そうじゃ、葉酸というと妊娠初期のイメージが強いと思うのじゃが、産後でもまだまだ摂取する必要がある大切な栄養素なのじゃ。

葉酸を摂取することによって病気の予防ができる

厚生労働省が発表した「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」によると女性は一日に鉄を約7mgぐらいしか摂れておらず、一日に必要な摂取量(12mg)の半分ほどしか満たせていません。

このことから昔の人に比べて現代女性は「貧血」が起こりやすいといえます。このような健康状態の女性が出産によって出血をすると、貧血を起こしやすくなるので注意が必要です。

妊産褥婦の貧血に関する国内の文献検討によるとその貧血によって、産後の「うつ病」や乳汁分泌不全、感染症などの発症と関連していると報告されています。

このことから貧血と貧血による他の症状発症を予防するために、産後でも葉酸を摂りつづけて血液を作る必要があるのじゃ。

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授乳期に葉酸は積極的に摂るべき?

授乳期になると赤ちゃんに対してちゃんと栄養を与えるために食事には気をつけないといけません。そのときに、葉酸は摂取すべきか、また摂取して意味はあるのか気になりますよね。

まず、葉酸の摂取の必要性ですが「摂取すべき」です。母乳から葉酸を不足すると、質が悪くなり、赤ちゃんの健康にも影響してくる可能性があります。そのため、葉酸は積極的に摂取する必要があるといえるのです。

によると0ヶ月から5ヶ月の赤ちゃんは1日あたり葉酸を40μg必要だとされ、母乳に含まれる葉酸は初乳から移行乳までに濃度は増加していきます。しかし、その後、濃度は減少していくとも報告されているのです。

本件急における授乳婦において葉酸の付加的な摂取者は少なかった(35名中3名)。しかし現在の食事摂取基準では授乳婦の葉酸摂取量に100μg/日の付加量を推奨量として設定していることから、今後は妊娠期から授乳期にかけて葉酸を含むサプリメント
(または食品)が積極的に摂取されるようになる可能性が考えられる。

さらに上記の研究結果によると産後も葉酸を付加的に摂取しているのは35名中3名という少なさもわかっています。葉酸は妊娠中というイメージだけで産後も摂り続けるという方はとても少ないのです。

産後の葉酸摂取というのは厚生労働省も勧めていることなので、積極的に摂っていく必要があります。

葉酸の必要摂取量はどれくらい?

葉酸の必要摂取量は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」から20歳以上の女性は”1日240μg”だと発表されています。

産後の女性はさらに100μg追加した”340μg”摂るべきだと呼びかけています。

注意してね!ちなみに上限量として1日1000μgとして、過剰摂取による副作用にも注意が必要です。

何から葉酸は摂取できる?

葉酸は以下の食品から多く摂ることができます。

  • ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜
  • 鶏や牛、豚のレバー
  • イチゴやオレンジなどの果物

葉酸は水溶性ビタミンのため、水に溶けやすく、熱に弱い性質を持っています。そのため、水洗いや調理の段階で50%以上が失われているのです。

また、野菜やレバーなどの食品に含まれている食事性の葉酸は「体内で吸収できるのは50%」だといわれているので、最終的に吸収できるのは1/4程度となります。

仮に、高菜だと50gに葉酸が90μg含まれているのですが、最終的に吸収できるのは25μgほどです。そのため、これらを意識して摂るだけではかなりの食事量になり、食べきれないどころか肥満になるかもしれません。

効率よく摂取する方法は?

効率よく摂取するためには水洗いを可能な限り少なくし、できるだけ新鮮な状態の食品を食べることで吸収率を高めることができます。しかし、それでも1日に食べる量は多く、ほとんどの方は食べ切れないでしょう。

そこで、もっとも効率よく吸収できるのが「サプリメント」です。サプリメントと聞くと躊躇してしまう方もいると思います。

しかし、アメリカなどの海外では国が飲むことを推奨しているほど大切なものです。日本では葉酸の摂取については推奨されていますが、サプリメントからの摂取はしていません。

なぜ推奨していないのかというと、サプリメントが危険ではなく”簡単に摂取できる”という理由から推奨されていません。

国は食べやすさから、誤って食べ過ぎてしまうことを危惧しているのです。つまり量さえ守れば問題はないとも受け取ることができます。

食べすぎは危険ですが、用法用量を守ればサプリメントは問題ないので安心してください。

でも、どうしてもサプリメントと聞くと、どうしても薬を飲んでいるみたいで抵抗を感じるわ・・・

たしかに、抵抗を感じるのはわかるぞ。しかし、葉酸というのは大切な栄養素でありながら、食事から摂るのは非常に難しいんじゃ。じゃから最初は少量から飲んでみてはどうじゃろうか?段々慣れてくると思うぞ。

まとめ

産後の葉酸の必要性について詳しく解説をしました。葉酸とは赤ちゃんの病気を予防するために注目されがちですが、産後もまだまだ大切です。

葉酸を不足することによって母乳が出にくくなることや、赤ちゃんの成長にも影響するかもしれません。意識して葉酸が多く含まれた食品を摂取してください。

ただ、ほとんどの人が出産によって体力と精神力が疲れきっていると思います。疲れていると、食事量も落ちてくるはずです。

そこで手軽に食べることができるサプリメントを利用してみてはいかがでしょうか。簡単に栄養を満たせて非常に楽ですよ。