この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」
葉酸博士
この記事はサプリ専門家が監修し、妊娠前から妊娠初期におすすめの葉酸サプリを紹介しています。
葉酸サプリの重要性に気づく時期には様々です。妊娠前(妊活中)、母子手帳をもらう妊娠初期など個人差があります。
結論から言うと、妊娠前から妊娠初期の間ならどの時期から始めたとしても遅くありません。厚生労働省も推奨しているのでわざわざ言う必要もありませんが、必ず葉酸サプリを飲んでください。
その理由はこの記事を見ればわかります。時期に合わせた葉酸サプリの購入を検討されている方は必ずお読みください。
【早見表】妊娠前~妊娠初期におすすめ葉酸サプリランキング
1位 | プレミン | 詳しくはこちら↓ |
---|---|---|
2位 | ララリパブリック | 詳しくはこちら↓ |
3位 | メルミー(Mere me) | 詳しくはこちら↓ |
妊娠前~妊娠初期は葉酸サプリが欠かせない理由
葉酸サプリってそこまで重要なの?
妊娠前から妊娠初期に摂取する葉酸の重要性を認識している女性はまだまだ少ないのが現状です。
ただ、妊娠前から妊娠初期にかけて摂取する葉酸の重要性は、厚生労働省などの行政機関が具体的に明記しています。
妊娠を計画している女性に関しては、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスがとれた食事が必要であること。
Q8 葉酸を摂ったほうがよい時期は?
A8 妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までです (4) 。リスク低減のためには母体が受胎前から十分な葉酸を摂取している必要があるので、「妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性」(2) に対し、付加的な葉酸の摂取が望まれています。
厚生労働省も国立健康・栄養研究所も始める時期まで具体的に書いています。
- 妊娠の1ヶ月以上前から
- 妊娠3ヵ月まで
また、研究機関によってはこのような時期を明記しているところもあります。
一般に,妊娠2ヶ月前から葉酸を摂取することによって,神経管閉鎖障害を72%減らすことができるとされている11).
これは世界的にも一般的な常識として捉えられている期間です。
「一ヶ月前から」「二ケ月前から」と複数の見解がありますが、誰も妊娠する時期を予測することは不可能なので、夫婦で妊活をはじめるタイミングで飲み始めると間に合います。
一方「妊娠3ヵ月まで」は妊娠初期を意味します。妊娠1ヶ月目から妊娠4ヶ月目までが妊娠初期にあたり、具体的な週数でいうと妊娠0週から15週までの女性です。
葉酸サプリの本来の目的は、この時期に行政機関や研究機関が推奨する摂取量を満たすことを目的に作られています。それは妊活サプリも同様です。
絶対条件”400μg配合の葉酸をサプリから摂取すること”
妊娠前から妊娠初期に行政機関や研究機関が、葉酸摂取の重要性を提唱していることはわかって頂けたはずです。
ただし、やみくもに葉酸を摂取していいわけではありません。葉酸は2種類あります。
- 食品由来の食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)
- サプリに添加する葉酸(モノグルタミン酸型)
一見、食事性葉酸の方が安全かつ安心だと思いがちですが、厚生労働省や研究機関が推奨しているのはサプリ添加の葉酸(モノグルタミン酸型)です。
なぜなら葉酸は水溶性のビタミンで熱や水に弱く、調理する際に約50%は失われます。
食品由来の葉酸の大部分はポリグルタミン酸型(3~7個のグルタミン酸が結合した形)として存在し、モノグルタミン酸型(1個のグルタミン酸が結合した形)として小腸で吸収されるまで、様々な代謝過程の影響や加熱等による調理過程での損失があり、その生体利用率は約50%と推定されています。
つまり、葉酸100μgの食材を調理して食べた場合は、その半分の50μgしか吸収されません。厚生労働省などの行政機関、また研究機関が発表している葉酸の推奨量は「400μg」です。
日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。
厚生労働省は1日400μgを栄養補助食品(サプリメント)から摂るように通知しています。また、厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準にも明確に記載されています。
1 妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの低減のために、付加的に 400µg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる。
2 サプリメントや強化食品に含まれるプテロイルモノグルタミン酸の量
上記内容からわかることは以下になります。
「サプリメントから葉酸(モノグルタミン酸型)を400μg摂取すること」
通常の食事と書かれていますが、具体的にどのくらい食事から摂取できているのでしょうか。これは厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」によって日本人の栄養素の平均摂取量がわかります。
20代から40代の葉酸の平均摂取量は「234μg」。これを日本人の食事摂取基準、つまり厚生労働省が推奨する摂取量と比較します。
この年齢で通常の食事から必要な葉酸の推奨量は「240μg」。妊娠前から妊娠初期にかけてはこれに加えてサプリメントから400μg必要になります。
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)
平均摂取量が234μgなので、食事からの推奨量にすら届いていません。そこにサプリメントから摂れる葉酸(モノグルタミン酸型)を400μg摂取しなくてはいけません。
画像の黄色マーカを見てもらえばわかりますが、妊娠前、妊娠初期は注意書きとして事細かに書かれています。
通常の食事に加えてサプリメントから補給する必要があり、食事から摂取する食事性葉酸(ポリグルタミン酸型)では吸収率が悪く、推奨量には到底届きません。
これだけ葉酸摂取を厚生労働省が推奨するのには理由があります。
もちろん母体の健康も重要ですが、葉酸摂取の本来の目的は赤ちゃんの先天性障害のリスクを低減するためです。
赤ちゃんの先天性障害ってなに?
先天性障害とは胎児の「神経官閉鎖障害」のことです。次で説明するが、この神経官閉鎖障害のリスク低減のために国を挙げて葉酸摂取を推奨しています。
妊娠前~妊娠初期に飲む目的は「神経官閉鎖障害のリスク低減」
神経官閉鎖障害とは、胎児に起こる先天異常の一種です。妊娠初期に起こる脳や脊髄の異常により、赤ちゃんの脳や脊髄が未発達な状態を意味します。
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄などの中枢神経系のもと(神経管)が作られる妊娠の4~5週ごろにおこる先天異常です。我が国では、出生した赤ちゃん1万人に対して約6人の割合でみられます。
神経管閉鎖障害の症状は、脳や脊髄などの神経系のもとになる細胞”神経管”に閉鎖障害が起きます。そうすると、赤ちゃんの脳か脊髄のどちらかが正常に機能しなくなります。
神経官閉鎖障害には高い確率で死産になるケースもあり、無事に出産しても長く生きられて約1週間程度だと言われています。
これは世界規模で発症のリスクを低減するために様々な研究がなされ、妊娠前から妊娠初期の葉酸摂取がリスク低減に繋がると研究結果からわかりました。
神経管閉鎖障害の発症には、白人に多く見られる等の人種差があるとされるが、1999年には、Robertらによる中国における研究で、葉酸の服用により、発症率の高い北部の地域で79パーセントの発症率の低減がみられたこと、さらに発症率の低い南部地域でも30パーセントの発症率の低減がみられたこと等が報告されている。
日本はこの流れに賛同するのが遅く、世界に比べてまだまだ具体的な研究結果が出ていません。しかし、その有効性を日本も認め、厚生労働省が女性すべてに葉酸摂取の重要性を発信しています。
もともと厚生労働省はサプリメントなどの健康食品に対して積極的な姿勢をもっていません。どちらかというと、「成分の科学的根拠がないものは安全性がないから避けるように」このような消極的な姿勢です。
しかし葉酸サプリは、必ず妊活から妊娠初期に摂取するように通知しています。
サプリメントに対して効果・効能は薬事法の観点から発言することはできません。ただ、葉酸には関してはその有効性がしっかり認められています。必ず妊娠を考えている女性、妊娠の可能性のある女性は葉酸サプリから摂取しましょう。
妊活サプリと葉酸サプリ、どっちを選べばいいの?
妊活サプリと葉酸サプリの2種類あるけど、どっちを選べばいいの?
結論から言うと、葉酸サプリを選んでください。
ただし、ここまで解説したとおり、葉酸(モノグルタミン酸型)400μgが配合されているのが絶対条件です。
ごく稀に葉酸が含まれていなかったり、葉酸の摂取量が少ないものがあります。そのようなサプリメントは購入を控えましょう。
基本的に妊活サプリと葉酸サプリの違いは「妊活成分の有無」です。妊活成分は科学的根拠(エビデンス)の明確なものが少ないのが現状です。また、妊活成分を妊娠判明後も飲み続けるのは推奨できません。
- ローヤルゼリー
- マカ
- イソフラボン(過剰の豆製品)
- ハーブ類
妊娠中は女性ホルモン作用のある食品は避けるように言われています。(参照:不妊不育治療センター「ASKAレディースクリニック」)
妊娠前から妊娠初期以降も飲み続けるのが葉酸サプリです。妊娠が分かった後も飲み続けるのであれば、妊活サプリではなく妊娠初期にも対応した葉酸サプリがベストです。
まず厚生労働省が推奨している栄養をクリアしているのが最低条件です。ただ、妊娠初期以降のことを考えると妊活成分は避けた方がいいでしょう。
妊活から妊娠初期におすすめの葉酸サプリを選ぶ基準
葉酸400μgに加えて、妊娠前から妊娠初期におすすめの葉酸サプリを選ぶのに以下3つの条件があります。
- 妊娠中に不足する栄養素配合
- コスパ(価格)
- 口コミ&評判
1.妊娠中に不足する栄養素配合
葉酸に関してはすでに説明しましたが、妊娠初期は葉酸400μg摂れるのが最低条件です。どれだけ栄養素が豊富な葉酸サプリでも、葉酸が400μg配合されていなければ、それは妊娠初期に飲むサプリとしておすすめしません。
では、葉酸が400μg配合されていたらどんな葉酸サプリでも良いのかというと、少し違います。妊娠初期を含めた妊娠中というのは、葉酸以外にも不足しがちな栄養素がいくつかあります。
実際に国立健康・栄養研究所で「妊娠中の不足しがちな栄養素は?」という質問に対して以下の回答がされています。
Q3 不足しがちな栄養素は?
A3 妊娠中に不足しがちな栄養素は以下の3つがあげられますが、食事摂取基準で妊婦に付加量がある項目は、推定エネルギー必要量、たんぱく質、脂質 (n-6系脂肪酸) 、ビタミンA、D、B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレンです。
上記の栄養素は、妊娠中に厚生労働省が普段の食事にくわえて付加量を設定しているものです。追加で摂らないといけないとはいえ、正直これだけの栄養素を見ても自分がどれを満たせているかわかる方はほとんどいません。
葉酸サプリにはこれらの栄養素が含まれたものはたくさん販売されています。葉酸400μgは必須の条件として、これらの栄養素もしっかり補給できる葉酸サプリを選ぶことが大切です。
2.価格(コスパ)
葉酸サプリは継続して飲むサプリメントです。葉酸に加えて有効成分がたくさん入っていても、1ヶ月で1万円近くする葉酸サプリだったら続けるのも大変です。
葉酸サプリの多くは1ヶ月単位の単品購入ではなく、定期購入を推奨しています。定期購入によってお得な割引制度の対象になる場合が多いです。中には大幅に割安になるものもあります。
さらに、1日あたりのコストパフォーマンスも比較すれば、よりわかりやすくなると思います。そこで価格に関する比較表を作成しました。この7つの葉酸サプリは、サプリメント専門家が選ぶ妊娠初期に最適な商品です。
商品名 | 通常購入 | 定期購入(初回) | 1日あたりの価格 | 期間中の費用 |
---|---|---|---|---|
プレミン | 4,580円 | 3,580円 | 115円 | 10,740円 |
はぐくみ葉酸 | 6,980円 | 1,980円 | 66円 | 9,940円 |
ベルタ葉酸サプリ | 5,980円 | 3,980円 | 132円 | 11,940円 |
メルミー葉酸サプリ | 6,580円 | 2,980円 | 99円 | 10,940円 |
ママニック | 5,000円 | 3,500円 | 116円 | 10,500円 |
ララリパブリック | 3,980円 | 2,980円 | 99円 | 8,940円 |
エレビット | 4,500円 | 4,050円 | 150円 | 12,150円 |
定期購入の価格で比較すると、多くは4,000円以内に収まる価格です。定期購入で4,000円を超えてくると少し高い部類に入る商品になります。
どれもそこまで価格に差はありませんが、はぐくみ葉酸だけ定期購入の価格がズバ抜けて安くなります。ただ、これは初回の価格であって2回目以降は3,980円になります。
この価格形態を取っているのはメルミー葉酸サプリも同じで、2回目以降は3,980円になります。3,980円は葉酸サプリを販売する上でも一つの基準になっているのかもしれません。
価格だけで見ると、ララリパブリックが頭一つ出ています。飲みやすさも無味無臭なので、妊娠初期にも最適です。
3.口コミ&評判
実際に購入した感想や体験は口コミや評判を見ないとわかりません。当サイトでも数々の葉酸サプリを購入して試しましたが、人によって意見は異なります。
価格で比較した7つの葉酸サプリがどのような評価を受けているのか見ていきます。
ただ、すべての口コミと評判を見て比較するのは大変なので、当サイト編集局が総合的に評価しました。
商品名 | 口コミ評価(5ツ星中) |
---|---|
プレミン | ★★★★★ |
はぐくみ葉酸 | ★★★★☆ |
ベルタ葉酸サプリ | ★★★★☆ |
メルミー葉酸サプリ | ★★★☆☆ |
ママニック | ★★★☆☆ |
ララリパブリック | ★★★★☆ |
エレビット | ★★☆☆☆ |
「飲みやすさ」「添加物の有無」「安全性」「価格」など、様々な内容で口コミがありました。
総合的に見ると、プレミンが圧倒的に高い評価でした。また、はぐくみ葉酸やベルタ葉酸サプリ、ララリパブリックも評価が高く、この4つが今から紹介するランキングに入ってくるのは間違いありません。
妊娠前から妊娠初期におすすめ葉酸サプリを監修する専門家
厚生労働省が推奨するサプリメントの専門家がサプリメントアドバイザーです。
ここまでの内容を総合的に判断した上で、サプリメントアドバイザーが3つの葉酸サプリを厳選しました。ぜひ妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸サプリ選びに役立ててください。
【専門家監修】妊活から妊娠初期におすすめ葉酸サプリランキング
-
1位プレミン
他製品を寄せ付けない”葉酸サプリの完成形”
通常購入:4,580円
定期購入:3,580円飲む時期:妊娠前~妊娠初期
- 妊娠前~妊娠初期の必須栄養素の推奨量クリア
- 1日115円のコスパ&2回目から解約可能
- 口コミで悪い内容が見当たらない
-
2位ララリパブリック
栄養×コスパ×飲みやすさ抜群の葉酸サプリ
通常購入:3,980円
定期購入:2,980円飲む時期:妊娠前~妊娠初期以降
- 妊娠前~妊娠初期の必須栄養素の推奨量クリア
- 1日99円のコスパ&2回目から解約可能
- 無味無臭で飲みやすいと評判
-
3位メルミー(Mere me)
妊娠前~産後まで1袋で補える葉酸サプリ
通常購入:6,580円
定期購入:2,980円飲む時期:妊娠前~産後
- 妊娠初期~産後まで1袋で補える栄養素を配合
- 1日99円のコスパ&2回目から解約可能
- 無味無臭&形状の小ささから飲みやすいと高評価
まとめ
あなたにぴったり合った葉酸サプリは見つかりましたか?
もしかすると、
- ランキングの商品は試したけど合わなかった…
- 苦手なタイプの葉酸サプリだった…
このような場合もあるでしょう。いきなりぴったり合ったものが見つからない可能性もあります。しかし、葉酸サプリは妊活から妊娠初期にかけて必ず摂取すべき食品です。
妊娠前や妊娠初期からこのことに気づいている方は少ないのが現状です。まだまだ葉酸サプリの重要性は認知されていません。
これを受けて、厚生労働省が報道資料で2000年に発表してから17年後に改めて学会が声明を出す事態になりました。
本邦においては、2000 年に厚生省(現厚生労働省)が、妊娠を計画する女性に対し、栄養バランスの取れた食事(葉酸量0.4 mg/日)に加えて栄養補助食品からの0.4 mg/日の葉酸摂取による、神経管閉鎖障害の発症リスク低減について通知を出しました(3)。
(中略)
しかし、妊娠女性の葉酸サプリメントの摂取は10-20%に留まり(5、6)、神経管閉鎖障害の本邦発生率は減少傾向が示されていません(3、7)。
この情報は毎日新聞やYahoo!トップニュースでも取り扱われ、目にした女性も少なくないと思われます。
また、厚生労働省の報道資料では葉酸を含む「強化食品や健康食品」と書かれていましたが、日本先天性異常学会の声明には「葉酸サプリメント」と明確に書かれています。
内容を明確することで、さらに葉酸摂取の重要性を女性に周知したいという意思がうかがえます。この想いは当サイトも同じです。
この記事ではランキング形式でサプリを紹介しましたが、もし合ったものが見つからなかった場合に役に立つ記事を用意しました。
上記の記事は、現時点で販売されている葉酸サプリ全製品を評価したものを一覧表にまとめています。これを見れば必ず合ったものが見つかるはずです。
上記の記事はサプリメントアドバイザーの葉酸博士と、現役の管理栄養士にも協力してもらっています。
ぜひこちらの記事を活用して頂き、あなたにぴったり合った葉酸サプリを見つけてください。
この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認「サプリメントアドバイザー」
葉酸博士