基礎知識

【噂に惑わされるな】妊娠中の添加物を摂取しても問題なし!

噂にまどわされるな!妊娠中の添加物を摂取しても問題なし!

ひと昔前と違い高齢出産が当たり前のようになっている昨今では、さまざまな対策によってやっと妊娠にまでこぎつけたというカップルも多いのではないでしょうか。

しかし、ようやく妊娠した後にも女性が気をつけておきたいことはたくさんあります。何故なら、女性が妊娠中にする行動は、自分だけではなくお腹の赤ちゃんに思いもよらぬ大きな影響を与えてしまうことがあるからです。

その中でも特に気になるものといえば食べ物でしょう。例えば、私たちが普段何気なく口にしているものの中には、意外とたくさんの添加物が含まれています。

健康な赤ちゃんを産むために、添加物についての必要な知識を持っておくことはとても有意義なことです。そこで、妊娠中に注意すべき添加物をしっかりマスターしておきましょう。

添加物とは?どういう目的で使われている?

添加物と聞くと、どんなものでも体に良くないものというイメージを抱く人がほとんどなのではないでしょうか。しかし、実は添加物がまったく含まれていない食べものの方がかえって健康を害してしまうことは少なくありません。

私達の歴史を振り返ってみると、その多くの期間は保存食とは無縁といえる時を過ごしてきました。そして、さまざまな経験を得ることで少しずつ食べものを安全な状態で保存するというノウハウを学んでいきました。

食べものを保存することができなかった時代には、非常に多くの人々が健康を損ねる結果となってしまっていました。そこに登場したのが添加物だったのです。私たちは、食べものに何かしらの添加物を加えることで安全な食生活を送ることができるようになりました。

しかし、添加物のメリットは食べものを保存するというだけではありません。例えば、私たちの祖先は、食べものに美しい色合いを付けることでも、食欲を増進させて食べるということをより豊かなものへ変えていく知識を持っていました。

その後、技術の進歩とともに製造過程でさまざまな添加物が加えられていき、食べものの見た目や味がどんどん改善され、私たちの食生活は現在のようなスタイルになっていったのです。

食品添加物とは、その安全性や有効性を厚生労働大臣が科学的に評価したもののみが使用を認められています。これらについての詳細は食品衛生法にまとめられており、加工や保存、感覚刺激特性の改善などを目的に食品に使用されています。

ここでワンポイント日本での食品衛生に関する行政の起点は明治時代にまで遡り、食品衛生法が施行されたのは昭和23年のことです。そして現在は、食品添加物として認められているものは400種類以上に及んでいます。

食品添加物って400種類以上もあるの!?

そうじゃ。添加物というと着色料や甘味料など種類で大きく分けるから少ないようにも思えるが、実は細かく分けるとたくさんあるのじゃ。

添加物の種類

食品を製造する過程で使用される添加物は、食品を加工しやすくしたり保存しやすくするなどといったいくつかの目的に応じて使用されます。

保存の観点からいえば、安全に食べるためには逆に必要という面もあるのが添加物というわけですが、そんな添加物には4つの種類があります。

まず、大前提として、食べ物に使用する添加物は、食品衛生法第10条に基づき、厚生労働大臣指定のもののみが使用を許されているということが挙げられます。これを指定添加物といい、その他に、既存添加物と天然香料、そして一般飲食物添加物という3つの種類があります。

指定添加物

食品衛生法第10条に基づいて厚生労働大臣が使用を許可しているのが指定添加物です。食品衛生法施行規則別表第1「指定添加物リスト」を見るとすべて確認できるのでチェックしてみましょう。

指定添加物は食品や飲食物に利用することができるもので、化学的に合成されたものや天然物などが含まれています。

また、実際に選定しているのは厚生労働省の食品安全委員会で、2016年10月6日時点で登録されているのは454品目に及びます。安全委員会では、さまざまな調査を実施して人の健康を損なわない規格や使用基準を定めています。

さらに、指定添加物は、何に使うかによっても細かく指定されています。例えば、豆腐を固める加工工程に使われる凝固剤、風味や色合いを改善して食べやすくする乳化剤や増粘安定剤、酸化防止のためのビタミンCといったものです。

その他、意外かもしれませんがビタミン類やミネラル類、アミノ酸なども、栄養強化を目的として使われるのであれば指定添加物ということになります。

既存添加物

添加物として指定されてはいないものの、国内で既に広く使用されているものは既存添加物と呼ばれています。添加物の使用は非常に歴史が長く、わが国でもクチナシやベニバナなどで食べ物に美しい色合いを付けたりとさまざまな使われ方がなされてきました。

そのような長い食経験から、例外的に使用や販売が認められているものが既存添加物です。こちらも、指定添加物と同様にリストが作成されているのでチェックしてみましょう。

また、平成7年には食品衛生法が改正され、化学的合成品だけではなく天然物も既存添加物に加えられるようになりました。

クチナシやベニバナなどがそうであるように、既存添加物のほとんどは天然由来のもので、植物や海藻、鉱物など自然界にあるものから抽出された成分でできています。そして、その数は、2017年5月現在で365品目に及んでいます。

天然香料

添加物というのは厚生労働大臣が安全だと判断した上で使用が認められているわけですが、添加物として指定されているものや古くから用いられているものの他に天然香料があります。

天然香料とは文字通り天然の香料のことで、食品に香りづけをすることを目的に使用されています。バニラなどが身近なところでよく用いられているのではないでしょうか。

天然香料の原料となっているのは自然界にもともと存在している植物や昆虫などです。これらから抽出させたエキスが元になっており、その数は600品目にも及んでいます。

また、指定添加物や既存添加物であればリストにないものは使用することができませんが、天然香料の場合はリストにないものでも使用することができ、この点は大きな違いといえます。

そのため、その意義を考えた時、天然香料は純然な食品添加物ということはできないといえるでしょう。

一般飲食物添加物

4つ目の添加物は、一般飲食物添加物と呼ばれています。これは、広く一般に飲食物として使用されているものの中で添加物として使われているものを指します。

例えば、レモン果汁などがこれに当たります。また、イカスミ色素やアカキャベツ色素、アズキ色素、ウコン色素、寒天なども一般飲食物添加物に含まれ、だいたい100品目ほどがリストアップされています。

これらはすべて食品として私たちは口にしているわけですが、添加物として使用する場合には製品のパッケージなどにその旨を記載することが義務付けられています。

また、天然香料と同じように、リストアップされていない品目でも一般飲食添加物として使用することができます。つまり、一般飲食物添加物も純然たる添加物ということはできないといえます。

妊娠中に添加物を過剰摂取したときの悪影響

妊娠中はほとんどの方が普段以上に口にするものに気を使わなければならないわけですが、もしも添加物を過剰に摂取した場合には赤ちゃんに悪影響があるのでしょうか。

妊娠中は、添加物はおろか原材料でも摂るべきではないものがあります。例えば、一見、健康に良さそうなハーブでも、センシンレンキャッツクローといったものは流産や早産の原因になり兼ねないので十分な注意が必要なのです。

そう聞くと、添加物にはよほどの注意が必要であることがわかるはずです。妊娠中にうっかり口にしてしまったものが、取り返しのつかない事態に発展することもあるのです。

こうなれば、ただでさえ体に悪そうな添加物は出来るだけ口に入れないでおこうという人が増えても不思議ではありません。

確かに、法律によってその安全性がしっかりと保たれているといっても、産まれてくる我が子のためなら出来るだけのことをしておいてあげたいと思うのが親の心情というものでしょう。

添加物が加えられていない安心できる食べものをこまめに購入し、鮮度の良い状態の内に口にするのであれば、添加物の摂取量は出来るだけ少なくすることができます。

ハーブって妊娠中に摂っては駄目なんだ。

体の疲れを取るなど健康に良いイメージのハーブじゃが、中には妊娠中摂取してはいけないものもあるから、外食のときなどは特に気をつけるのじゃぞ。

妊娠中に添加物を摂るのは危険?

しかし、添加物として使用が許可されているものは、実に多くの過程を経て決定されています。その基準となるのがADIと呼ばれるものです。

ここでワンポイントADIとは許容一日摂取量のことで、それぞれの食品添加物を一生摂り続けたとしても健康に悪影響が出ない一日の摂取量のことをいいます。

この基準量をもとに添加物使用量が決められているわけです。そして、ADIが決定される以前には動物を用いた毒性試験が十分に実施されて科学的なデータもとられています。

また、その他のさまざまな科学的データとともにリスク評価機関である食品安全委員会が食品添加物の安全性についての評価を決定しているのです。(参照:厚生労働省「よくある質問」)

食品安全委員会の決定する評価は、ADIの他、それぞれの食品に実際に使用する基準量なども含まれています。しかし、一口に食品添加物といっても、積極的な使用が望まれるものばかりではありません。

例えば、食べものが悪くならないように添加する保存料であれば納得がいきますが、見た目を良くしたり味を良くしたりするために使われる食品添加物であれば、出来れば摂らないでおいた方が良いと思うのは当然のことです。

赤ちゃんの健康を最優先に考えるべき妊娠中に摂取したところでプラスになることはほとんどありません。

また、安全性が確保されているといっても、それは動物実験上の話に過ぎないことにも注意が必要です。特に妊娠中の女性が摂取し続けるとなれば、そのような臨床実験(治験)が行われることがないので、どんな結果になるかは誰にも予想がつかないのです。

そもそも添加物は安全?危険?

しかし、そもそも添加物というものは本当に安全といって良いのでしょうか。食べものを保存できるという点からいえば使用した方が安全に違いないのですが、やはり少なからず危険性があるのではないかと考えてしまう方がほとんどなのではないでしょうか。

そして、もしも少しでも危険性があるのであれば、せめて妊娠している期間だけでも添加物を摂らない生活をした方が良いのではと思うのも無理はありません。

せっかく授かった赤ちゃんを健康な状態で産んであげたいと思うのは当然のことです。また、お母さんとしては必ず気を使うべきことだからです。

食品添加物による健康被害は10年近く報告されていない

実は10年近くの間、食品添加物に関する事故はほとんど発生していません。にもかかわらず、私たちが添加物は危険性があるのではないかと思ってしまうう背景には、一部の消費者団体やマスコミによって偏りのある誤った情報が流されていることが挙げられています。(参照:くらしとバイオプラザ21「食品添加物」)

確かに、何か少しでも良くないことがあるのであれば私たちは知っておかなければならないわけですが、それが必要以上に大きく取り上げ過ぎてしまったり、極端に偏った内容であった場合には真実が歪んでしまう可能性があります。

そして、その背景には、食品添加物についての規制がなかった時代に、食品添加物によって健康被害がもたらされた事件がいくつか起こったということが挙げられるでしょう。

しかし、法律が施行させるなどさまざまな改革がなされた現在では、同じようなことが起きる可能性は極めて低いといってよいのです。

もしかしたら、私たちは、食品添加物に関してクローズアップされたほんの一面だけを見て判断しているのかもしれません。決して簡単なことではありませんが、大切なのは、正しい情報を得て冷静に判断することなのです。

食品添加物の安全性は科学的に証明されている!

また、国内で食品添加物として使用できるものは、科学的にその安全性が証明されたものに限られています。かつては何の制度もないままに、やみくもに添加物を使用していた時代もありましたが、現在はそのようなことがまかり通るはずはありません。

現在までに法律が整備されて委員会が立ちあげられるなどさまざまな局面を経て、食品添加物はとても安全なものといえる域に達しています。

食品添加物一つ一つに対して、動物を使った安全性評価試験が行われ、どのくらいの量を摂取すれば効果があり、尚且つ健康に悪影響が出ないのかということが厳しく評価されるのです。

添加物がすべて悪いものと一括りにしてしまうのはあまり賢明とはいえないのではないでしょうか。それよりも、自分が口にしようとしているものに使われている添加物を細かくチェックし、その安全性を見極めることが大切になってくるといえるでしょう。

同時に、不必要な食品添加物であれば妊娠中は出来るだけ避けたいものです。例えば人工甘味料や着色料などがこれにあたります。

人工甘味料として広く知られるステビアは、かつては避妊薬として用いられていたものですし、着色料である赤・緑・青色系添加物は不妊の原因になることから国によっては使用が禁止されているほどです。

そして、妊娠中だけではなく、自身の将来や子供の健全な成長のためにも、食品添加物についての知識を深める良い機会ととらえるのも良いでしょう。

サプリの添加物は安全性が高い?

妊娠中は、葉酸や鉄などを摂取するためにサプリメントを利用する人は多いでしょう。また、つわりがひどくて思うように食事ができないとなった時、栄養不足を解消するためにサプリメントに頼りたくなることはよくあります。

しかし、サプリメントを複数使用するとなった時に気になるのが添加物の過剰摂取なのではないでしょうか。妊娠中でなくとも日ごろの健康管理のためと思って摂取するサプリメントが、結果的に添加物を余計に摂取することとなって健康を害するのでは元も子もありません。

もちろん、サプリメントに使用される添加物も食品に使われるものと同じなので、安全性は非常に高いといえます。それでも、安易にサプリメントを乱用してしまうとトータルの添加物は思いがけずたくさんの量になってしまうことは珍しくありません。

サプリメントには、粉を固めたり流動性を上げたりするために添加物を使用する必要があります。また、外側のカプセルの原料となっているのも添加物です。

他にも、錠剤を飲み込みやすくするためのコーティング剤や内容量を増やす目的で使われる増量剤、着色料、甘味料など、実にさまざまな添加物が使われています。

また、カプセルの原料には食品としても知られるゼラチンが使われていることがありますが、食品だからといって単純に安心できるものとは限りません。

何故なら、ゼラチンは動物性たんぱく質でできていますが、その動物の飼料に遺伝子組み換え飼料が使われているものもあるからです。サプリメントを使用する際には、このようなことを十分に承知しておく必要があります。

安全性は高いんだね。よかった。

安全だからといって何も考えずに添加物を摂りすぎるのもおすすめはしないぞ。

添加物を極力避ける場合の対策

添加物は食べものを長持ちさせて食中毒から身を守るためには非常に有益ですが、妊娠中に摂取するとお腹の赤ちゃんへの悪影響が心配になります。通常でも摂取量は控えたいものですが、妊娠中は極力少なくなるように心掛けたいものです。

賞味期限がとても長いものや冷凍食品などは、長期的に状態を安定させるために添加物がより多く使われているのが普通です。

つわりなどで体調が良くない時にはこのような食品がとても役立ちますが、赤ちゃんのためには極力避けるようにするのが賢明といえます。

やはり、出来るだけ新鮮なものを買ってきてすぐに自分で調理していただくのが一番安心できます。また、使用する食材は必ず産地をチェックし、出来るだけ国産のものを選ぶことも必要だといえるでしょう。

手作りの食事にする

妊娠中でもとりわけ食べものに注意が必要なのが、妊娠4週~7週あたりの初期といわれています。この時期はお腹の中にいる赤ちゃんの体が作られる上でとても重要な時なので、お母さんの栄養摂取状態によっては先天異常になる可能性が高くなるからです。

日本国内で先天異常となって生まれてくる赤ちゃんは、100人に2人ともいわれています。そう聞くと非常に可能性が高く思えるかもしれませんが、先天異常と一口にいってもさまざまな状態が考えられます。

あざがあるなど日常生活にはほとんど支障のない状態から、手足が十分に機能しない、さらにはもっと深刻な状態まで一人一人によって状態は異なります。また、お腹の中で育つことができずに流産や死産となるケースもあります。

そのため、この時期には手作りの食事をするのがおすすめです。新鮮で安心できる食材を購入し、自宅で調理して食事すれば、不必要な添加物を摂取してしまうことを避けられます。

注意してね!調理の際には、野菜やフルーツの皮はしっかり剥き、十分に洗ってからいただくようにすることも大切です。

妊娠初期はつわりがひどくなる時期でもありますが、冷凍品やレトルト品などはできるだけ使わないようにしましょう。この時期は、手軽さを求めるのではなく、赤ちゃんの健康を第一に考えることが必要です。

国産の食材を選ぶ

また、食材をこだわって選ぶことも非常に重要なことです。例えば、外国で製造されたものは異物が混入している恐れが高くなりますし、日本では許可されていないような添加物が配合されている危険性もあるからです。

また、時間をかけて運ばれてくることから、その分、酸化防止剤や保存料などがたくさん使われている可能性も高くなると言えるでしょう。

現在は非常に多くの食べものにごく普通に添加物が使われていますが、まずは国産のものを選ぶことから始めてみるのはいかがでしょうか。

より良いものを求めて高い値段のものを買う必要はありませんが、作っている農家がしっかり表示されているものを選ぶということでも、リスクを下げることができます。

また、加工品もできるだけ摂取を少なくするようにしていきましょう。例えば、ハムやベーコン、かまぼこといったものはとても美味しいのですが、製造過程ではさまざまな添加物が使用されているからです。

ここでワンポイント購入する際には原材料欄にどのような添加物が記載されているかチェックしてみましょう。

この時期は、お母さんにとっては精神的にも大変になる時期ではありますが、人生の中ではほんの一時であり、決して長いものではありません。子供を育てるお母さんの役割の第一歩ともいえるのではないでしょうか。

妊活・妊娠中は胎児の先天異常軽減に葉酸サプリ必須!

赤ちゃんの先天異常のリスクはお母さんが葉酸を摂取することで軽減することができます。しかし、葉酸の摂取は妊娠中だけではなく、妊活中にも必要です。

葉酸を積極的に摂取すべき目安とされている時期が妊娠1ヶ月前から妊娠3ヵ月までということを考えると、妊活を始めると同時に葉酸の摂取をスタートさせるのが良いのではないでしょうか。

葉酸はビタミンB群の一種で、ビタミンB9と呼ばれることもあります。細胞の生成や修復に深く関わっていることから、赤ちゃんの健全な成長には必要不可欠な栄養素といえます。

また、葉酸とビタミンB12を一緒に摂取すると赤血球が生成されます。もしも葉酸が不足すれば先天異常の他に、複製貧血や食欲不振になる可能性が高まります。

注意してね!しかし、過剰に摂取すれば発熱や蕁麻疹になることがあるので摂り過ぎにも注意しなければなりません。

葉酸はホウレンソウやブロッコリー、イチゴやレバーなどに含まれていますが、妊婦が1日に必要な量は480μgと通常の2倍に上ります。普通でも摂りやすい栄養素とはいえない上、食品から摂取した葉酸は、体内で効率的に働くことが難しいため、サプリメントの利用がおすすめです。

しかし、前述のようにサプリメントには必ず添加物が含まれているのでその旨認識しておくことが必要です。サプリメントとしての形状を保つというだけでも、何らかの添加物が必要になってくるのです。

【妊婦の方は注意!】葉酸が多い食品&絶対避けたいNG食品一覧

[pickup] 葉酸を摂取する必要は本当にある? 葉酸の摂取が至る……

「増粘剤」「賦形剤」は医薬品にも含まれているから安全性は高い!

とはいえ、サプリメントに使用される添加物には医薬品に使われているものもあるのでそれほど心配はいりません。

例えば、粘性を出すなどして成分を安定させる増粘剤や、錠剤や顆粒剤などを成型するために使われる賦形剤(ふけいざい)などがそうです。

医薬品も、効果のある成分だけで製造されるのならそれに越したことはありませんが、そうはいきません。安定した品質を一定期間保って有用性を高めるためには、いくつかの添加物を必ず使わなければならないのです。

そのため、ほとんどの医薬品には賦形剤が使われています。もしもこれらの添加物さえ摂らない方が良いと考えるなら、一切の薬を飲むことができなくなってしまうでしょう。

風邪を引いても薬を飲めないわけですから、現代の私たちにはそのようなことは難しいといってよさそうです。

サプリメントとは比べ物にならないほど厳しい基準をクリアして服用にまで至るのが医薬品です。そこで使われているのであればほぼ心配無用で利用することができるはずです。

たいていの葉酸サプリは粒状のものなので、この状態をキープするにはやはり賦形剤などを使わなければなりませんが、これについてはほとんど問題ないといってよいことになります。

葉酸サプリの添加物って心配だったけど、安全性が高くてよかった!

そうじゃな。基本的には妊娠中に飲むものだとどこの会社も考えておるから安心じゃが、一部の会社は利益重視で不要な添加物も含んでいることがあるから気をつけるのじゃぞ。

まとめ

やっと授かった赤ちゃんは、とにかく元気に産まれて来て欲しいというのがすべてのお母さんの心から願いです。しかし、現代はさまざまな問題があることから妊娠中も妊娠前も注意しなければならないことがたくさんあります。

食品添加物は、妊娠を考えているお母さんが非常に気になっていることの一つです。食べものを安全に口にするには欠かせないものというのは十分にわかりましたが、それでも食品添加物は極力避けられるに越したことはありません。

また、お腹の中で赤ちゃんが無事に成長してくれるためには、葉酸の摂取が強く望まれています。葉酸は食べものから必要量を摂取するにはややハードルが高いため、サプリメントでの摂取がおすすめなのですが、このサプリメントにも食品添加物が欠かせないというわけです。

とはいえ、どのような食品添加物が使われているかを認識し、それについての正しい情報を知っておけば必要以上に怖がる必要はなくなります。

良質のサプリメントを見極め、推奨されるだけの葉酸をしっかりと摂取することがお母さんになる第一歩なのです。

葉酸サプリ全評価

【専門家監修】葉酸サプリ徹底採点(2019)全評価を一挙公開!

葉酸サプリ「採点簿2019」全評価を一挙公開! まず、葉酸サプリの評価……
  • 添加物とは安全な食生活を送るために使われるもの
  • 妊娠中に添加物を過剰摂取してはいけない
  • 添加物は基本的に摂取しても安全な量が設けられている(ADI)
  • 普通に摂取している分には添加物による危険性はない
  • 葉酸サプリの添加物は医薬品にも使われているものなので安全
  • 添加物は含まれているが先天異常リスク軽減のために葉酸サプリは摂取したほうがいい