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妊娠してるかも…妊娠超初期に起きる代表的な14の症状【総まとめ】

妊娠してるかも!妊娠超初期に起きる『代表的な症状14個』をチェック

『つわり』に代表される妊娠初期症状については、女性の皆さんがよく御存じのことと思います。性行為により誕生した受精卵が、子宮内で胎児として育っていく中で生じる、母体の様々な体調変化のことを妊娠初期症状と呼んでいます。

多くの場合は、周期が過ぎてもがやってこない生理を不審に思い、そして同時に発症するつわりやイライラ感・倦怠感が頻繁に起こること、便秘や腰痛や頭痛などが普段の生理痛よりも酷い症状であることから産婦人科へ検査に行って、妊娠の事実を知るようになります。

過敏な方や、普段から自分の基礎体温をチェックするなど体調管理を行っている女性には、さらに微妙な妊娠超初期症状を感じ取るケースも少なくありません。今回はこの妊娠超初期症状を、妊娠初期症状と併せながら説明していきましょう。

妊娠超初期症状と妊娠初期症状の違い

妊娠とは卵子が受精して、その受精卵が一週間ほどの時間を掛けて子宮内まで移動をし、子宮膜に着床することを言います。

生理を経て新たな卵子が排卵されるのが、一般的に生理から10~14日ぐらいで、およそ2週間を掛けて黄体を成長させながら受精を待ちます。

この間に受精がされれば、実はエストロゲンとプロゲステロンが同時に大量分泌されるので、体調の変化が生じるのです。

体調の変化ってたとえばどんなことが起きるの?

あとで詳しく解説するのですが、子宮内環境の改善や母体の栄養状態を回復させたりします。

ここでワンポイントちなみにエストロゲンは胎児のために子宮を大きくする働きをし、プロゲステロンは胎盤や乳腺の発達を促進する役割を持ちます。

ホルモン分泌の変化

ホルモン分泌の変化は、受精卵が子宮膜に着床した瞬間で始まります。つまり性行為で受精してから10日もたたないうちに妊娠初期症状が現れるということです。

この初めの体調変化を妊娠超初期症状とも呼びます。ただし妊娠超初期に関しては、医学上の定義がなされていません。あくまでも一般的にですが、妊娠0~4週頃までを指しています。

ここで確認しておかなければなりませんが、妊娠0週からということは、先に説明した受精卵の着床よりも前段階を含んでしまいます。それどころか卵子が排卵される前の時期も含むのです。

妊娠週数の数え方

妊娠週数の数え方は、最後に生理がきた初日が妊娠0週0日になります。つまり妊娠0週の場合は生理中を含む排卵前期です。

受精卵の着床はどんなに早くても妊娠2週目に入ってからのこととなります。もちろん個人差はありますが、基本的には前回の生理開始日から次の生理予定日までを妊娠超初期としているのです。

妊娠超初期の体調の変化

妊娠超初期にはどんな体調の変化が起こっているのでしょうか?それは卵子が受精しやすいようにと卵胞ホルモン・エストロゲンと黄体ホルモン・プロゲステロンが活躍している状態です。

子宮内環境を整えたり、母体の栄養状態を回復させたり、例え妊娠に失敗したとしても女性の体はいつも準備を怠りません。

そして妊娠すると次回の生理がストップし、胎児を育てるための活動が始まります。この段階が妊娠初期症状で、一般的には生理予定日後の妊娠5~6週あたりから自覚症状が発現します。

妊娠超初期に起きやすい症状と原因一覧

妊娠超初期症状で実感される症状にはどんなものがあるでしょうか?一般的に辛い症状となる自覚症状を詳しく紹介しておきましょう。発症率の高い14項目をピックアップしました。

  • 『着床出血』とおりものの変化
  • 吐き気・嘔吐・臭いによって生じる『つわり』
  • 基礎体温が上がる・熱や風邪のような症状
  • 便秘
  • 腰痛
  • 腹部の締め付け感・腹痛
  • 頭痛
  • 頻尿
  • 眠気・全身倦怠感(ダルい)
  • 胃痛・胸やけ
  • 肩こり
  • 味覚の変化
  • 肌荒れ・ニキビ
  • 情緒不安定・気分の落ち込み・涙もろくなる

以上ですが、これら妊娠超初期症状についてひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

超初期の代表的な症状『着床出血』&おりものの変化

妊娠超初期症状で代表的なものとしては、着床出血とおりものの変化があることです。

まず着床出血ですが、これは移動してきた受精卵が成長するのに適した子宮内の特定の場所へ着地するのですが、その着床した子宮内膜の中に潜り込んで体を定着させます。

つまり膜を割いて、その中に体を挟み込むようにもぐりますから、裂け目から出血が生じます。

着床出血って起こりやすいの?

着床出血の症状が出るケースは妊婦全体の2%程度と非常に低い確率ですから、ほとんどの方が経験しません。

注意してね!自分に着床出血が見られないからといって、妊娠していないと判断する材料とはなりませんのでご注意ください。

着床出血が起きるタイミングと見分けるポイント

着床出血が起きるタイミングですが、生理予定日の1週間前から3日前までの間に起こります。このために着床出血を生理と勘違いしてしまうケースがよく見られるのです。

そこで見分けるポイントは予定日より早いということです。また不正出血が起こったあとに、一般的には上昇していた基礎体温がそのまま継続します。つまり不妊娠時のように体温がもとに下がらないのがポイントです。

着床までの流れを説明しますと、まず生理後2週間たつと新しい卵子が排卵され、性行為によって卵管部分で受精卵になります。その時から7日前後かけて子宮内へと移動していき、数日を掛けて子宮内膜へと着床していきます。

通常の生理前と着床出血の違い

着床出血の色は鮮やかなピンク色だったり、薄い茶色だったりしますが、その時におりものも一緒に排出されますが、その量は生理の時よりも多くなりがちです。

通常の生理前のおりものは、量がそれほど多いと言う訳ではありません。また状態がサラサラしているものです。

もちろん個人差はありますが、妊娠超初期症状ではホルモン分泌が一気に増加するため、おりものの量は多く、水っぽいのが特徴です。また、出血やおりものは数日から、長い人ですと1週間ぐらい続くこともあります。

吐き気・嘔吐・臭いに対する過敏反応

ほとんどの妊婦さんに悩みの種となる症状がつわりです。特に吐きつわり(吐き気)は、性交渉の1週間後あたりから起こります。

何も食べていないのに頻繁に吐き気を催すのが特徴です。これで自分が妊娠をしたと気づくケースが多く、妊娠サインとなる初期症状といえるでしょう。

もちろん気分が悪くなるからといって病気になったわけではありませんが、人によってはつわりの症状が重症となって、いわゆる妊娠悪阻(おそ)に至る場合があります。この場合は産婦人科でしっかりと診察してもらうと良いでしょう。

つわりの原因

つわりの原因ですが、一般的な認識としては胎児を育てる為に分泌されるホルモン群の増加が考えられています。

女性は生理を起点として、卵胞ホルモン・エストロゲンと黄体ホルモン・プロゲステロンが交互に強く作用して生殖機能を保っています。しかし妊娠すると胎盤でhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、黄体の退化を防ぎます。

ここでワンポイントつまり生理作用をストップさせて、子宮内の環境を胎児育成に適した状態に維持しようとします。この変化が母体に強く現われて、つわりを生じさせると考えられています。

胎児という治部煮外の生命体が体内に居る事から起こるアレルギー反応という説がありますし、妊娠中に母体が酸性に変わるのが原因だとする説もあり、はっきりしたことは言えないのが現状です。

つわりには、吐きつわりの他にも症状があります。

匂いつわり 匂いに敏感となって香水や芳香剤まで嫌な臭いに感じることがあります。またタバコの副流煙が非常につらいと感じる方も多く、妊娠中は空気調整をしっかりとしておくことが望ましいです。
食べづわり 食欲が止まらない症状で、物を食べていないと気分が悪くなるつわりです。その為に妊娠中にいきなり太ってしまうという方は少なくありません。
眠りつわり 昼間でも急に眠くなってしまう症状です。例え家事などをしている最中でも、我慢できないほどの強烈な眠気に襲われることがあります。
よだれつわり 口を閉じてじっとしている時でも唾液がダラダラと溢れてきてしまう症状です。いつも口内によだれが溜まっていて気分が悪くなります。・:

基礎体温が上がる・熱や咳など風邪のような症状

妊娠超初期症状では、微熱が何日も続いて絶えずボーっとしてしまうことがあります。時には咳き込んでしまうこともあって、これを風邪か感染病だと勘違いするケースはよくあるものです。

ここでワンポイントちなみに女性の方は生理を挟んで、基礎体温が低めの時期と高めの時期を繰り返しています。

基本的には生理が始まる頃になると体温が徐々に下がりだし、排卵日に一旦大きく体温を下げた後に、今度は高めの基礎体温へと移って行きます。このサイクルを繰り返すのが非妊娠時の症状です。

しかし妊娠をすると次の生理予定日になっても体温が下がらなくなります。つまり高温期が14日以上継続しますから、これも妊娠のサインだと知っておきましょう。そして高温期が長く続くために、生理前よりも強く微熱が出たり、体が火照って気分が悪くなったりします。

妊活中の方であれば平時から基礎体温をチェックしているので、このような妊娠初期症状に気が付きやすくなるでしょう。

便秘

便秘がちな女性はとても多いので、妊娠超初期症状として起こる便秘には気づかない方もいるでしょう。実は便秘も初期症状として頻繁におこりますが、これを妊娠兆候だと分からずに過ごしてしまうケースがあります。

妊娠後に便秘が起こるのは、それ以前とホルモン分泌に変化があるからだとされています。基本的にエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が増加して、自律神経に影響を与えます。この自律神経の乱れが胃腸の働きを悪くして、消化状態が変わってしまうのです。

胎児を育てる為に子宮が膨らんでいきますので、それで腸が圧迫されて便秘になることもありますし、食べ物の好みが変わることで胃腸の働きに影響を与えるケースもあります。

注意してね!黄体ホルモンの影響で下痢になるケースもありますので、妊娠中は水分補給に注意していかなければなりません。

腰痛

妊娠超初期の腰痛はマイナートラブルと言われています。それは時に流産のリスクがあるからです。

妊娠初期の腰痛は、ホルモン分泌の変化による血行不良が考えられます。一般的にはリラキシンの大量分泌が原因とされていて、このホルモンは卵巣や子宮や産道を胎児育成や出産に適した状態に整える働きがあります。

ここでワンポイント具体的には子宮弛緩因子として、骨盤周りのじん帯や関節を緩和させるように広げるので腰痛が起こります。

妊婦さんは運動不足や食事の偏りが起こりがちで、それによる血行不良から腰痛になることもあります。特につわり症状が始まる妊娠超初期ではこの症状が強く出ます。筋肉も同時に衰えだす事から、腰痛を感じる妊婦さんは非常に多いのです。

それともうひとつ、もともと姿勢の悪かった方が妊娠によって骨盤が歪んでしまうことがあります。

リラキシン分泌で骨盤まわりの筋肉に負荷がかかりやすくなっていますから、余計に体制が崩れて骨盤にゆがみが生じやすくなってしまうのです。この場合は、どちらか片側に腰痛がでます。

腹部の締め付け感(お腹の張り)・腹痛・下腹部痛

妊娠中にはよく下腹部が刺すように痛み出すことがあります。あるいは腹がよじれるように鈍い痛みを感じることも頻繁に起こるでしょう。この下腹部の痛みも、実はホルモンが大量に分泌されるために生じる妊娠超初期症状です。

妊娠すると下腹部が痛むのは、まず受精卵が子宮内膜に着床して、膜内へと潜り込もうと膜を傷つけるからです。これを着床痛といって、性交渉して受精卵が誕生してから1週間前後に数日間続きます。

胎児が育っていくうちに、子宮が胎児を育てるのに適したサイズへと徐々に大きくなっていくことでも腹痛が生じます。

腰の間接や筋肉が痛みだす主な原因

特に大量に分泌されるリラキシンやプロゲステロンが、産道を広げるように働くため、骨盤周辺のじん帯を緩ませるように働きます。腰の関節や筋肉が痛み出すのは主にこれが原因でしょう。

生理痛でも腹痛は起こりますが、その痛みが長期間継続する場合は妊娠のサインだと言えるかもしれません。

頭痛

胎児が子宮内で成長し始めると、女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が増加します。このホルモンは血管拡張作用を持っていて、毛細血管を広げて体中に栄養素を送り届けて健康維持に働くものです。

しかし、活性化が進めば普段以上に脳内への血流も高まります。つまり血行アップが昂じて脳内の血管も大きく拡張されて、一気に脳圧が高まってしまうということです。

これが頭痛を引き起こします。もちろん、安静にしていても脳圧が下がらなければ頭痛は治まりません。妊娠超初期では、この突然の頭痛によく悩まされるのです。

頭痛がひどくなるとつわり症状もでてくる

頭痛が酷くなってくると、同時に吐き気や嘔吐といったつわり症状も出てきます。すると立ちくらみや突然のめまいなどで卒倒することもあり、胎児にとっては流産の危険度が増します。

ですから体調が安定するまでは、とにかく安静第一で対応するようにしましょう。

また頭痛などによって妊婦さんはストレスが溜まりやすく、ストレスが子宮内環境を悪化させて胎児に悪影響を与えてしまいますので要注意です。

頻尿

妊娠中のお母さんには、お腹の中の胎児のために体にいろいろな変化が生じます。そこで子宮内環境を衛生的にするために、水分代謝が活発になります。

つまり体内の水分を活発に循環させるようと腎臓が良く働くのです。これで母体と胎児への水分補給が十分になされ、かつ不要物の排除も適切に行われるようになります。

ただし、この水分代謝で頻繁にトイレに行くことになるでしょう。腎臓は血中などから老廃物を取り除く役目をしています。それは尿によって体の外へと捨てなければならないので、いわゆる頻尿になるのです。

胎児が成長につれて頻尿になることもある

胎児が成長するにつれて、子宮が膀胱を圧迫するようにもなります。これは妊娠超初期症状ではありませんが、覚えておくと良いでしょう。

普通の人であれば1日に10回もトイレに行くことはないでしょう。しかし妊婦さんの場合はそのくらいの頻尿になることがあります。

人によっては1時間に1回はトイレに行くこともあるのです。ただし頻尿は、妊娠5か月あたりから子宮が腹部に上がるので治まります。

眠気・全身倦怠感(ダルい)

妊娠をすると、なぜだかむやみに眠たくなるという方が出てきます。また、そこまでではないにしても、いつもダルさを引きずることはよくあることです。この慢性的な倦怠感や疲労感は、妊娠による基礎体温の上昇が原因です。

女性の場合は生理の前にも体温上昇があるので、体の火照りや倦怠感には慣れているかもしれません。しかし娠初期症状の場合は、断続的な眠気に襲われたりして、日常生活にも影響が出ます。この原因はホルモンバランスの変化が影響しています。

特に妊娠初期には生理を止める為に黄体ホルモン・プロゲステロンが大量に分泌されます。それによって自律神経が乱れ、副交感神経が働きにくくなるのです。すると疲労回復やストレス解消が進まずに、気分的にも優れない状態が続きます。

ここでワンポイント妊娠による不安や体調の変化で精神的にも情緒不安定になるかもしれません。日中でもボーっとするのは仕方がありません。眠気がある時は無理をせず、仮眠を取るとか横になる方が胎児にも良い影響です。

胃痛・胸やけ

妊娠後に増加する黄体ホルモン・プロゲステロンは、胃腸を動かしている筋肉の働きを弱める働きがあります。すると消化作用が低下して、消化不良や胃もたれ・胃痛の原因となります。

症状の出方は人それぞれですが、胃の中がムカムカとしたり、キリキリ痛むことがよくあります。いつもは胃痛を感じない方なら、これが妊娠の兆候だと考えることができるでしょう。

また、消化不良がおこると胸やけの症状を感じる方もいますし、つわり症状で胸やけになる方もいます。それとは別に、胸の張りや痛みを感じるケースもあるでしょう。

ここでワンポイント生理の時は一時的なものですが、妊娠超初期症状では生理開始予定日を過ぎても治まらないのが特徴です。

胸の痛みは、主に産後の母乳造りの準備からです。乳腺や乳管を発達させて、しっかりと母乳を出す準備をしますので、乳頭などがチリチリと痛むことがよくあるのです。

なお、このホルモン作用によってメラニン色素が増加して、徐々に乳頭の色が濃くなってしまうこともあります。

肩こり

女性の方の持病として、肩こりに悩んでいることがよくあります。ですから妊娠兆候の肩こりに気が付かない人も多いです。

妊娠をするとエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が増えますから、自律神経の働きにも影響が出て、それでストレスや疲労が蓄積しやすくなります。これが血行不良を起こして肩こり・首こりになるのです。

精神的なプレッシャーからも肩こりになる

妊娠によって我が子を産み育てるという大イベントを迎える訳ですから、そういった精神的なプレッシャーもあって、肩こりが強く出てしまうこともあります。

そしてもうひとつ、妊娠中の方は家で安静にしていることが多く、以前のように忙しなく動いたりする機会が減ってきます。これによっても血行はダウンしてしまうでしょう。

頭痛やつわりなども体を動かす機会を奪いますので、肩こりの症状はより強く出てくるということです。

味覚が変わる

妊娠をすると食べつわりと言って、それまで以上に食欲が増す妊娠初期症状が起こることがあります。ですが同時に味覚が変わってしまう人がいて、それまで好きで食べていた料理が食べられなくなるケースも見られます。

特に味の濃い料理が食べづらくなると言います。これは妊娠によって神経伝達物質であるホルモンが大量に分泌されるからかもしれません。

匂いに敏感になることも

臭いに関してもかなり敏感になる匂いつわりも生じるものです。コーヒーや香水のニオイをきつく感じて、それらを避けるようになる場合もあります。

またタバコの煙に嫌悪感が増す方も多いでしょう。副流煙を吸いこむと具合が悪くなるので喫煙者のそばには寄らない方が良いかもしれません。

ただし、この症状も次第に元に戻っていきますから、特に心配する必要はありません。妊娠の安定期になれば、自然と味覚・嗅覚の変化は治まってくるとされています。

肌荒れ・ニキビ

妊娠の超初期症状では肌荒れが目立つことがよくあります。まだ生理の遅れも出ていない時期ですから、なぜ急に肌の状態が悪くなったのかと悩むケースも多いでしょう。

女性にとって肌トラブルは最大の心配事ですから、これがストレスの蓄積を強めるかもしれません。

そうなれば胎児へ悪影響となりますので、急な肌荒れやニキビ・吹き出物が気になりだした時は、妊娠したのかも?と考えてみてください。それで次回の生理が遅れるようならば、妊娠検査薬を使うなどしてチェックすると良いでしょう。

肌荒れの原因

肌荒れの原因は黄体ホルモン・プロゲステロンの分泌増加です。皆さんも「肌荒れのホルモン」という言葉は知っているでしょう。プロゲステロンには皮脂分泌の活性作用があり、毛穴に角質が溜まり易くなり、肌環境が悪化してしまいます。

また黄体ホルモンはメラニンを増やしてシミ・くすみの原因となります。その他にもつわりやストレス増加、情緒不安定など肌トラブルの原因が多いのが妊娠超初期症状なのです。

気持ちが不安定になる・涙もろくなる

女性の精神的な状態はホルモン分泌に大きく影響を受けます。生理の時に鬱っぽくなったり、あるいはいつもよりイライラ感が募ったりするのもその一つです。

そこで、妊娠時には普段よりも大量のホルモンが分泌されます。受精卵が子宮内膜に着床をすると、母体は一気に胎児を育てる環境を整えていきます。

この働きをするのがホルモンで、母乳を準備するプロラクチンなども精神状態を不安定にする作用を持っています。

マタニティブルーを引き起こす原因にもなる

母体の大きな変化は、肉体的にも精神的にも大きな負荷となって、不安や疲労感や焦りや無気力感などを生み出します。妊娠初期症状期に涙もろくなったり、『マタニティブルー』になるのもこのためです。

ですが、お腹に新しい命が宿っている幸福感が勇気付けてくれて、自分でも信じられないような力を発揮するとも言います。母の強さはこの時期に培われていくのかもしれません。

妊娠超初期症状と生理前の症状を見分ける方法

さて、ここまで妊娠超初期症状について詳しく見てきました。ですが、これらの症状は多かれ少なかれ生理の時に経験している症状が多いのではありませんか?

では、妊娠超初期症状と生理前現象とでは一体何がどう違うのでしょうか?その見分け方をまとめてみましょう。

エストロゲンとプロゲステロンのホルモン分泌量の違い

両者を見分けるポイントは、まずエストロゲンとプロゲステロンのホルモン分泌量の違いです。

ちなみにプロゲステロンは眠気を催させる作用がありますが、生理前現象と比べると症状の強さがまるで違います。妊娠の場合は、眠気を我慢していられない人も少なくありません。

胸のハリや痛み

妊娠をした後では、実際に乳腺を発達させて母乳を子供に与えなければなりません。ですから乳首や乳房の成長は著しく、それが原因で痛みやハリを強く感じるのです。

基礎体温の変化

基礎体温の面でも変化が生じます。非妊娠中は生理後に基礎体温が低下し、排卵を境に高温化します。

これを規則正しく繰り返すのですが、途中で妊娠をした場合に、基礎体温が生理予定日になっても下がらなくなります。これは黄体ホルモンが後退せずに、勢いよく分泌され続けているからです。

また、排卵日からの基礎体温上昇中に、受精卵の子宮内膜着床時に一旦大きく体温が低下します。これをインプランテーション・ディップといって、妊娠超初期症状の大きな目安になります。

体温が低下したか分からない場合はどうしたらいいの?

体温をたまに測るのではなく。妊活を始めたときから記録しておきましょう。そうすれば体温の上昇と低下を見逃すことはありません。

着床出血

基礎体温が大きく下がるインプランテーション・ディップの後には着床出血が起こります。ただし、実感できるのは100人に2人程度の微量の出血で、ほとんどの方は気が付きません。

これらのサインを見つけたら、妊娠の是非はとにかくとして、産婦人科で診察をすることが一番良い方法でしょう。

妊娠超初期は葉酸摂取が重要

行政ではサプリメント自体を推奨することがほとんどありません。それよりは医薬品を重要だと考えていて、サプリには効果がないとしています。

ただし、厚生労働省でも推奨しているサプリがあります。それは葉酸サプリで、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する効果があると認めているのです。

どうしてサプリには効果がないとしているのに、葉酸サプリを推奨しているの?

サプリから摂取するのを推奨しているのは葉酸の性質が関係しています。葉酸は熱に弱く、水に溶けやすいため食事からの摂取だけでは十分に摂ることはできません。サプリなら十分な量を摂れるので、推奨されているのです。

葉酸の働き

葉酸には、受精卵が胎児へと成長する時に、膨大に行われる細胞分裂がDNA情報を的確に遺伝させる働きがあるとしています。

つまりDNA合成を正しく促進させる上で重要な栄養素ということです。葉酸の必要度・有効性のレベルは第2ランクとされていて、医薬品に継ぐ有効性の高さになります。

葉酸を不足するとどうなる?いつから摂ればいいの?

これまでの臨床データでは、胎児が葉酸の摂取不足を起こすと二分脊椎症などの神経管閉鎖障害を発症する可能性が高まるとのことです。

このデータは世界的に認められているもので、この先天異常を回避させるために、最低でも妊娠7週頃までは十分な摂取をするように勧めています。

葉酸の必要量はどれくらい

妊娠時には1日あたり400μg/日以上の葉酸を摂取するようにしましょう。ただし、いつ妊娠するのかは確かではありません。特に妊活をしている方は、初めから葉酸サプリの利用が好ましいでしょう。

具体的な摂取目安ですが、妊活中は食事で240μg、サプリで400μgが推奨量です。そして妊娠初期(妊娠3ヶ月まで)も同様で、妊娠中期・後期(妊娠4ヶ月~出産まで)はトータルで480μg、授乳期にはトータルで340μgを目安としています。

つまり妊娠3ヵ月あたりまではトータルで640μgが必要ですが、現代の食習慣では240μg/日の葉酸が摂取できていません。また、葉酸サプリは妊娠率も高めるというデータもあります。妊活中の方には特におすすめのサプリです。

まとめ

妊娠超初期症状に関しては一応の理解ができましたでしょうか?普段の生理とは違う症状もありますから、ちょっと変だと感じた時は胎児の安全を考えて、体を安静状態に保ちましょう。

初期症状に対して風薬や頭痛薬など副作用のある薬品を服用しない事も大事です。胎児はちょっとした毒にも強く反応しますので、市販薬は控えましょう。

また食事などで、健康被害を及ぼす化学合成の添加物は取らないように注意します。炭酸飲料水にも危険な添加物がたっぷりですので、そういった食習慣は改善するようにおすすめします。

妊娠が判明したら葉酸サプリを飲みましょう

生理前に来る着床出血や、着床時に生じる基礎体温の一時的な低下を注意してチェックしてください。その他にも、ここで紹介した初期症状は丁寧にチェックすると良いでしょう。

そして次回の生理が来ませんので、そのタイミングで妊娠検査薬や産婦人科の検査を受けるのも忘れないようにしてください。

また妊活を行っている方は、日ごろから葉酸サプリを利用して、胎児の神経管閉鎖障害を回避するように準備すると良いでしょう。もちろん妊娠したと思ってからでも、すぐに葉酸サプリの服用をおすすめします。

  • 妊娠超初期はホルモンが活躍している状態
  • 妊娠しているか基礎体温のチェックが大切
  • 妊娠超初期は葉酸の摂取が大切
  • 厚生労働省は400μgの葉酸をサプリで補うことを推奨