時期

悩まされる確率が高い!妊娠後期に『注意すべき症状9個』を解説!

悩まされる確率が高い!

お腹もすっかりと大きくなって、いよいよ妊娠後期へと突入した妊婦さんは、出産の日を心待ちにしていることでしょう。ですが妊娠中はいつも辛い症状と背中合わせで、妊娠8・9・10ヵ月の妊娠後期でも、特有の症状を乗り越えなければなりません。

妊娠後期の母体や胎児の様子は日々変化をしていくため、妊娠中に起こりやすい症状を事前に知っておくことが肝心です。特に後期特有の症状が加わりますので、充分に注意をしながら出産の準備を進めていきましょう。

今回は、母子ともに無事に出産を迎えるために妊娠後期症状について詳しく確認しておきましょう。そうすれば、ちょっとした心の準備で不安や心配事が解消されることもありますし、症状が辛い時の対処法も的確に摂ることもできます。

妊娠後期症状はいつから現れるの?

妊娠後期については、産婦人科で個人個人の状況・経過を見ながら詳しく説明をされると思いますが、一般的には妊娠8カ月(28w0d)から出産日の10カ月(39w6d前後)までを指します。

まず妊娠8か月あたりから胎児の動きが活発になりますので、妊婦さんにとっては動き辛くなったり、寝難くなったりと疲労がたまるようになります。そして妊娠9か月目には、いよいよお腹が大きく出っ張りだしてきます。

するとお母さんは、絶えず体のバランスを考えて行動しなければなりません。それまで経験をした事のない苦労ですので、ストレスや慢性疲労につながることもあるでしょう。

注意してね!子宮がかなり上まで広がってきますので、胃腸がとても圧迫されます。ちょっと食事をするだけでも吐き気や胸やけといったつわり症状が強まりますので、注意してください。

10カ月目はいよいよ出産間近ということで、胎児は産道近くの骨盤内に下がってきます。

赤ちゃんが下がってくるなら症状はマシになりそうだね。

たしかにそうです。胃腸の圧迫が弱くなりますし、胎児もあまり動かなくなります。しかし、胎児への栄養補給で母体のミネラル成分が減りがちになり、血液を送る量も増えますので、貧血や息切れが頻繁に起こったりするので注意しましょう。

妊娠後期に悩まされる確率が高い症状と原因一覧

妊娠8か月目あたりから経験する確率の高い妊娠後期症状には、主に次のようなものがあります。

この他にも個人的に起こる症状もありますが、まずは以下の項目に注意をするようにしてください。

  • 頻尿
  • 動悸・息切れ
  • 手足のむくみ
  • 尿漏れ
  • 便秘・痔
  • 腰痛
  • 腹部の締め付け感(お腹の張り)・腹痛・下腹部痛
  • 恥骨痛
  • 口がすぐに渇く

もちろん、ここに挙げた全ての症状が妊婦さんに生じることはありません。また症状の度合いも個人差があります。

ある症状がとても重く出て随分と悩まされるかもしれませんし、他の多くの妊婦さんが苦しんでいる症状でも自分には感じられないこともよくあるでしょう。

頻尿

妊婦さんであれば、頻尿に関しては妊娠初期症状でも経験していて、それなりの慣れがあることだと思います。ですが、初期と比べても妊娠後期の方が頻尿の度合いがアップすると考えておきましょう。

その原因は胎児の成長スピードが速まるからです。胎児の成長に合わせて子宮も急速に大きくなっていきます。

ここでワンポイントちなみに、妊娠8ヶ月目(28週0日~31週9日)あたりの胎児の身長は約40cm、体重では1500g前後まで成長します。またこの時期は羊水の量も最も多くなるために、子宮はかなり膨張しています。

子宮と密接している膀胱がより圧迫されていって、膀胱内の体積が縮小しますから、当然早いタイミングで尿意を催すのです。

特に胎児が逆子になっている場合は、より頻尿や尿漏れが心配になります。それは胎児の脚が膀胱あたりにあるためで、胎児がじたばたと動くたびに膀胱が蹴りあげられるからです。

このように妊娠末期では頻尿によるトラブルが心配になりやすく、外出中のトイレ確保や尿漏れ対策などはしっかりとしておくのが賢明でしょう。

動悸・息切れ

妊娠後期になると頻繁に動悸・息切れが起こることがあります。妊婦さんの4割以上の方が、この動悸・息切れに悩まされたとのアンケートがあるくらい頻度の高い症状です。

動悸・息切れの原因は胎児の成長によります。8か月目ともなれば、お腹が風船のようにパンパンに膨れだしてきます。

ということは、お腹の中に納まっているその他の臓器が押しつぶされて圧迫状態にあるということです。先にも膀胱の話をしましたが、これは胃腸や肺や心臓にも影響が出ます。

注意してね!動悸や息切れは肺や心臓に大きな負担が掛かることで生じます。また、胎児への酸素や栄養補給を行っていますので、母体がちょっとした酸欠状態になることも考えられます。

妊娠後期ともなると、母体は胎児へ十分な血液を送るために通常の1.5倍に血液量が増えるとされています。そして子宮へ向けて多くの血液が循環していくことで、実は母体が貧血状態になりがちで息切れが生じるとも言います。

他にもストレスや出産への不安など精神的な要因でも動悸・息切れが起こりますので、妊娠後期症状として頻度の高いことがわかるでしょう。

手足のむくみ

お腹が大きくなった妊娠後期の妊婦さんには、よく手足のむくみに悩んでいるケースがあります。パンパンに膨れた皮膚を指で押すと、そこだけぼっこりと凹んで元に戻りにくい症状です。

女性の方にはむくみで悩む人が多いのですが、むくみの原因は主にホルモンバランスの乱れからです。ですから生理前にもむくみが出やすいのです。

具体的には、子宮環境を良くしようと分泌されるホルモンが体内に水分を溜めこむ働きをしています。これで体内の水分量がアップします。そして同時に妊婦さんの体には血液量の増加が起こり、これが手足のむくみを起こさせるのです。

血液がかなり薄い状態になる

母体では通常の1.5倍もの血液量になるのですが、血液成分である赤血球・白血球などは殆ど増えません。つまり血漿成分(液体)だけが増えるために、血液はかなり薄い状態になります。

胎児が成長すると子宮が膨張して股間あたりの静脈を圧迫してしまいます。すると足から心臓へ戻る血液の流れが鈍ってしまい、血中の水分が脚に浸透していくのです。こうして手足がむくみやすくなります。

尿漏れ

妊娠後期の深刻な悩みに尿漏れがあります。かなりの頻度で妊婦さんを困らせている症状で、問題点は外出が難しくなることです。

家にいる時はこっそりと処理してしまえば済みますが、外出中ではそうはいきません。もし人前で尿漏れを起こしてしまったら、とても恥ずかしくていられないことでしょう。

では、トイレに着くまで何とか我慢をすればいいと考えるかもしれません。ですが自分でくしゃみや咳をしただけでも尿漏れが起こります。とても我慢できないのがこの症状の辛いところです。

尿漏れの原因

尿漏れの原因ですが、これは胎児の成長で子宮がパンパンに膨れてしまうことにあります。膨らんだ子宮が膀胱を堪えず押しつぶす形になり、膀胱内は圧力を掛けられ続けています。

本来は筋肉が膀胱を潰して尿を押し出すのですが、それを子宮が継続的に行っているということです。

それで、ちょっと下半身に力を入れただけでも尿道が開いてしまって尿が飛び出すのです。つまり不可抗力の症状で、これを自分の意思で止めるのはなかなか難しいでしょう。

便秘・痔

妊娠をすると便秘で悩むケースが目立ちます。これは初期症状から始まる症状ですが、妊娠後期ではより強く出てくるのです。

便秘の原因には子宮による腸の圧迫があります。胎児が成長するにつれて子宮が腸を押しつぶすのです。一般的に便が肛門付近に到達した時に腸を圧迫して便意を起こさせるシステムですが、絶えず腸が圧迫されていれば反応し難くなります。

みなさんもご存じの通り、便意は逃してしまえばタイミングを逸するもので、こうして便秘が酷くなっていきます。

その他の原因

ホルモン分泌が増加した状態では、自律神経が正常に働かなくなります。これによって腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘になります。

ストレスや疲労が蓄積しても便秘は起こりますし、身重になった体は運動不足になりがちで、それも便秘を悪化させてしまうのです。

便秘が原因で痔になることも

便秘が原因で痔に悩む方もでてきます。妊娠後期は長時間座っていますし、しかも子宮による圧迫も合わさって肛門付近の血流が悪化しがちです。それで「いぼ痔」になることがあるのです。

また慢性的な便秘で力むために、肛門が傷ついて「切れ痔」になる人もいます。

腰痛

妊娠後期の身重の体では、絶えずバランスが不安定な状態で生活が強いられます。特に張り出したお腹が足元を見え難くします。

するとよろめいたり、転倒したりのリスクが高まりますから、不安定な状態から胎児を守ろうと妊婦さんは必要以上に足腰を使って生活しなければなりません。

絶えず上半身を起こそうとして、背中と腰に力が入りますから、背骨や頸椎にも負担が掛かってきます。これが腰痛を重くする原因となります。

腰痛を悪化させる原因

それからホルモン分泌の増加状態が腰痛を進行させるとされています。増加するホルモンにはリラキシンがあって、関節や靭帯を緩和させるように作用します。

これは胎児の成長に合わせて骨盤を柔軟にさせる目的があり、出産時にしっかりと股間が開くようにもしてくれます。

ただしこのリラキシンが骨盤を緩めてしまうと、身体を支える腰の力が低下してしまいます。腰の力が弱い状態で身重な体を動かすのですから、腰の関節やじん帯・筋肉に負担が掛かって腰痛になってしまうのです。

腹部の締め付け感(お腹の張り)・腹痛・下腹部痛

妊娠後期の膨らんだお腹はパンパンに張ったり、ふんわりと柔らかくなったりします。そういった状態ですから、急に腹痛を感じる事も多いです。

よくある症状としては、いきなり膀胱のあたりがキューッと痛みだして、数分間お腹がカチカチになります。すぐにその緊張状態が緩和すれば問題はありませんが、5分も10分も継続する時は要注意です。

その原因としては前駆陣痛が考えらます。これは陣痛の予行練習的な痛みで、子宮収縮が不規則に起こります。痛みも10分や20分の間隔を開けて生じますから、我慢するのはたいへんです。その際は婦人科へ診察に行くべきでしょう。

その他の腹痛の原因

便秘や下痢によって腹痛を感じる事もあります。何度も下痢をして子宮収縮が強まる場合は、なかなかお腹の張りが落ち着かないことがあります。この時も病院へ行きましょう。

それから胎児がお腹を強く蹴ったり、頭でグリグリした時にも腹痛が起こります。でも胎動が活発なのは元気な証拠で、これは我慢してください。

他にも常位胎盤早期剥離や卵巣嚢腫(のうしゅ)の茎捻転、子宮筋腫、子宮破裂など、危険を知らせる腹痛もあって、激しい腹痛が起きた際はとにかく担当医に診察してもらうようにおすすめします。

恥骨痛

妊娠後期は、出産のために骨盤が緩んで広がりやすくなります。関節はもちろん、じん帯や筋肉にも変化が生じて恥骨痛が起こることがあります。人によっては耐えきれない激痛を感じるとのことで、十分な対策が必要でしょう。

妊娠初期から恥骨痛がある場合は、もともと腰痛持ちだったかもしれません。あるいは出産経験者で、まだ骨盤が開いたままの方も同様です。一般的には妊娠9ヶ月あたりに症状が出るケースが多く、臨月に痛みのピークになります。

痛みが出るタイミング

痛みだすタイミングとしては、寝る前と寝起きが目立ちます。また寝返りを売った時に激痛が走る人もいます。ですから就寝時は股関節の動きには十分に注意を払うと良いでしょう。

また日中で体を使った仕事や軽い運動をした時に痛むケースがあります。中にはくしゃみをしただけで痛む人もいるほどです。

個人差の大きな症状ですから、あまりにも痛い時は担当医に相談して対策を考えるようにおすすめします。

口がすぐに渇く

喉の渇きが頻繁に起きて、しょっちゅう水を飲む習慣が付くのも妊娠後期の症状です。その原因としては、まずプロゲステロンの活性化があります。妊娠中は母体も胎児も水分補給が大事で、それをこのホルモンが脳へと指示を出すからです。

また同じく、ホルモン分泌の増加によって血液量が1.5倍にも増えます。この血中の水分を補うために、絶えず新しい水が必要となります。それから羊水の入れ替えのためにも水分補給が必要となり、それも喉の乾きの原因です。

他にも、母体は2人分の健康を支えていくので、エネルギー代謝も細胞レベルの新陳代謝も活性化します。これによって熱が生じて発汗作用がアップします。たっぷりと汗を掻き、排尿も頻繁になりますから喉が渇くのです。

妊娠後期の症状の原因と対策

妊娠後期で辛い思いをする可能性が高い症状については先に紹介した通りです。どれも十分な注意が必要な症状ですが、心構えや対処法によっては症状を軽減できます。

そこで妊娠後期で辛い症状が出たと時に、自宅などでご自分でできる対策について紹介しておきましょう。

ここでおすすめするのは、次の5つの症状に対する効果的な対策です。

  • 後期つわりの原因と対策
  • こむらがえりの原因と対策
  • 逆子の原因と対策
  • 妊娠うつの原因と対策
  • 下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)の原因と対処法

妊娠中の方はもちろん、これから妊娠をする妊活中の方も是非目を通しておいてください。

「後期つわり」原因と対策

妊娠中のつわりにはいろいろと悩まされるものですが、後期つわりにも十分に注意をしてください。

妊娠後期では胎児の成長によって子宮が胸骨の下まで大きく膨らんできて、胃を強く圧迫します。それで胃のむかつきや胸の痛みを感じるようになるのです。吐き気や嘔吐を催す方もいて、慢性的な不快感を抱えがちな時期です。

胃が圧迫されると胃の容積が小さくなり、食べたくても十分な量の食事を摂り難くなることもあります。それは母体と胎児が無事に出産を終えるために必要な体力を確保するのに弊害となりますので、事前に充分な対策が必要です。

後期つわりの対策

後期つわりの対策ですが、まず1回の食事量を少なくしてみましょう。おかずの種類はそのままで、1品ずつ食べる量を減らすようにすれば栄養バランスも整います。そして1日5回とか6回に分けて必要なカロリーと栄養素を摂取するように心がけてみてください。

また、消化しにくい料理は控えましょう。特に油っこい料理を減らすようにすると随分楽な食事となります。もちろんゆっくりと時間を掛けて食べること、よく噛んで唾液を十分に分泌させながら食べることで胃腸の負担を減らせます。

「こむらがえり」原因と対策

身重になった体を支えながら生活をしている妊婦さんには、時にこむらがえりが起こって、堪えようもない激痛に襲われることがあります。

この原因にはホルモンバランスの乱れによる自律神経の変調があります。交感神経と副交感神経のバランスが悪くなれば、疲労回復などの代謝が不十分になりますし、血行の悪化も生じます。これによってこむらがえりが起きやすくなるのです。

また、妊娠後期の母体は大きなおなかを抱えて下半身への負担が増していて、股関節や骨盤周りの血管が圧迫されて血流が悪化することもあります。

こむらがえりの対策

対策としては、まず下半身の冷え症を予防しましょう。定期的に足湯などで温めると血行がアップして効果的に予防できますし、必須ミネラルを十分に摂取する食習慣も大事です。

ただし妊娠後期はつわり等で食欲が出にくい事もありますので、サプリメントを利用しても良いでしょう。

それから大きなお腹が邪魔にならない運動として、マタニティヨガやストレッチ体操などを習慣化しても症状緩和に効果的です。

「逆子」原因と対策

まず、逆子は特別な事態ではありません。妊娠中では頻繁に逆子状態になるとも言います。ですが出産が近づくと胎児が自分で頭を下にするので、それまでは過度に心配しない方が良いでしょう。

では、どんな原因で逆子で生まれてくるでしょうか?明確な回答はありませんが、双子などの多胎妊娠で見られることがあります。

それは子宮が狭いと、大きな頭を互い違いにして育つからです。それから骨盤や子宮の形、羊水量に異常があると逆子の確率が高まるとされています。

その他の原因

その他にも骨盤が狭い狭骨盤とか、胎盤が正常より低い位置にあって、胎盤が子宮の出口にかかっている前置胎盤の場合も逆子の確率が高まります。これらが原因の場合は無理に直さずに、概ねは帝王切開が採用されることになるでしょう。

冷え症が逆子の原因となる事もあります。母体の下半身が慢性的に冷えていると、胎児は頭が冷えるのを嫌って逆子状態に定着します。

ストレスで血行が悪くなると子宮周辺が固くなって、胎児は身を動かすことが困難になり、逆子の状態で固定されてしまうこともあります。

逆子の対策

対策としては、東洋医学では冷え症改善に針灸や半身浴を行ってきました。冷え症対策ならヨガやストレッチ、体操も効果的です。おすすめは逆子体操で、骨盤を緩め、胎児が動きやすい状態をつくります。

方法はネットでチェックしてみてください。血行を高めて体を温める根菜類や漢方食材もおすすめです。摂取が難しい人はサプリメントも有効です。

それからストレス解消も重要です。核家族の妊婦さんは孤独と不安でストレスを抱えがち。妊娠後期には実家に帰るとか、気のおけない友人を作るとか、没頭できる趣味を見つけるなど、積極的に心のケアをすると良いでしょう。

「妊娠うつ」原因と対策

妊娠後期にマタニティブルーが重くなるケースは良くあります。妊娠うつの原因は、まずホルモン分泌の変化があります。

妊娠後期はプロゲステロンとエストロゲンの分泌がさらに増加して、生理や妊娠初期以上に情緒不安定になります。それでイライラ感が爆発したり、反対に激しく落ち込んで辛くなったりするのです。

ストレスも妊娠うつの原因です。初期症状が一旦落ち着いてきたところに、再びつわりや便秘や頭痛などが起こりますので、生活がかなり辛くなりますし、身重の体では疲れも溜まってきます。

注意してね!思うように動けない自分が嫌になって、それがストレスを増長させてしまうかもしれないので注意してください。

妊娠うつの対策

そこで妊娠うつの対策ですが、まず妊娠後期に生活習慣を変えないようにします。出産間近で産休を取って安静にしていても、仕事ができないことがストレスや不安を呼びます。できるだけ早い段階で休むと良いでしょう。

また夫の協力は必須です。生活全般で家族の協力があれば、精神安定の効果が得られます。反対に、自分一人で頑張っているという気負いが一番危険です。いつも助けてくれる人が身近にいることで、随分と心が軽くなります。

時間の有効活用も対策になる

時間を有効に使うようにします。趣味や建設的なルーチンを作りましょう。編み物などは古典的ですが、長時間没頭できるので最適です。また、簡単な手作業の内職も良いでしょう。賃金を稼ぐ満足感がうつを遠ざけてくれます。

規則正しい生活と日光浴は十分に行ってください。太陽を浴びながら散歩や日向ぼっこは物理的に精神を清めてくれます。同時に森林浴も楽しめれば最高でしょう。

「下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)」原因と対処法

妊婦の5人に1人が下肢静止不能症候群・むずむず脚症候群になると言います。妊娠後期ではお馴染みの症状で、とにかく足をじっとさせていられない不快な痛みやかゆみが生じます。人によっては火照ってきて、ひどく辛い症状にもなるでしょう。

その原因は今のところはっきりとしていません。ただし、脳内ホルモンのドーパミンの不活発が原因だと言われています。基本的にドーパミンは脳の働きが悪いと低下しますが、脳が働くには十分な栄養と酸素が必要です。

酸素は血液成分のヘモグロビンにヘム鉄がくっ付いて運ばれます。しかし妊娠後期になると、鉄分は胎児のいる子宮へと優先的に振り分けられるため、神経組織は鉄分不足で機能低下するのです。

ここでワンポイント鉄欠乏性貧血・糖尿病・妊婦さんにこの症状が多く見られるところから、貧血が主な原因ではないかと考えられています。ト

対処方法

そこで対処方法としては、積極的な鉄分の補給があります。鉄分の吸収を高める栄養素である銅やビタミンCも同時に摂取しましょう。

また鉄分の吸収を低下させるカフェイン・アルコール・喫煙は避ける方が良いでしょう。研究結果でもコーヒーやお茶のカフェインが症状を悪化させるとなっています。

それから血行を悪化させる睡眠不足や暴飲暴食も控えてください。そして規則的な生活習慣を守り、適度な運動(散歩や体操)と寝る前の脚のマッサージが効果的です。

後期は葉酸&ビタミンA&鉄が重要

妊娠については、必要となる栄養素がいくつかあります。まず妊娠前から積極的に摂取が薦められているのが葉酸です。それは葉酸の摂取不足によって先天異常のリスクがあるからです。

この点は厚生労働省でも強く呼び掛けていて、毎日の食事に加えてサプリ等で400μg以上の摂るようにと公式サイトでも勧めています。これは出産が済むまで継続するように推奨されている摂取量です。

ビタミンAの過剰摂取に注意しよう

過剰摂取も不足もダメ!?妊婦は【ビタミンA】の摂取量に要注意!

ビタミンAとは ビタミンAを含むビタミンとは、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大……

どうしてサプリで葉酸を摂らないといけないの?食事ではだめ?

なぜ葉酸を通常の食事とは別に摂取すべきかというと、葉酸は調理によって失われやすいからです。また摂取したとしても50%は吸収されません。そのため、吸収力に優れている葉酸サプリが推奨されているのです。

妊娠後期は葉酸よりも鉄不足が深刻

妊娠後期では、葉酸よりも鉄不足が深刻になりがちです。実は鉄分の摂取不足によって早産のリスクが増してしまいます。ちなみに厚生労働省のデータによれば、妊娠初期で9mg、妊娠中期・後期では21.5mgを毎日摂取する必要があるのです。

ですが、20~40代の平均摂取量は6.6mgで、妊娠後期の必要量に全く届いていません。それで必要量を満たすならば、毎日3倍もの食事を食べなければならず、これは不可能なレベルと言えるでしょう。

ビタミンAの不足にも注意が必要

そしてもうひとつ、ビタミンAの不足も要注意です。ビタミンAは過剰摂取が心配されるビタミンで、動物性のレチノールの摂取は控えるように勧められていますが、ビタミンAは妊娠後期の胎児には必要で、また母乳の生成にもビタミンAが関係しています。

そこで植物系のβカロテンが役に立ちます。レチノールは体内に残留するために、過剰摂取の場合にリスクがありますが、βカロテンは多目に摂取しても、必要量しかビタミンAに変換されず、過剰摂取にはならないのです。

葉酸もビタミンAも鉄分も妊娠中には欠かせない栄養分ですが、適切に摂取するにはサプリメントで摂取量をコントロールすると安心です。

まとめ

妊娠後期に見られる症状は、主に身重になったことからくる肉体的なトラブルと、ホルモンバランスの乱れから生じる精神的なトラブルの両面があります。

もちろん、その両方が相乗していろいろと生活面での問題が出てきますので、大事な赤ちゃんをお腹に抱えているお母さんは十分に注意をしながら出産を迎えなければなりません。

近年の核家族社会では、そんなお母さんが孤立しやすい傾向にあります。一人で思い悩むことで妊娠うつが悪化するケースも少なくありません。

たしかに私も思い悩んでしまうわ…。

悩んでしまうかもしれませんがご家族のサポートが大事ですし、妊婦さん方のコミュニティやサークル活動を利用して励まし合うことも良い効果を得られます。

妊娠後期の症状を対処して体力の維持が大切

妊娠後期症状を一つ一つ対処していって、体力を維持してください。特に栄養補給には細心の注意が必要です。母体の健康と胎児の健全な成長を維持するために欠かせない栄養素を意識的に摂るようにしましょう。

食事からの摂取が難しい場合は良質なサプリメントがおすすめです。特に葉酸・ビタミンA・鉄分の摂取には気を遣っていきましょう。

【時期別】妊娠中期~妊娠後期におすすめ葉酸サプリランキング!

【時期別】妊娠中期&妊娠後期におすすめ葉酸サプリランキング!

【早見表】妊娠中期&後期におすすめ葉酸サプリランキング 1位 プ……
  • 妊娠後期の症状は8カ月(28w0d)から出産日の10カ月(39w6d前後)まで
  • 妊娠後期は葉酸・鉄・ビタミンAの3つの栄養素が大切
  • 特に鉄とビタミンAは不足しやすい栄養素でサプリから摂るのがおすすめ