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妊娠初期は安静に過ごすのが大切!間違った過ごし方は流産になるかも

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ついに念願の赤ちゃんができた!!と幸せをかみしめることのできる妊娠初期。しかし悲しいことに妊娠女性の約15%が流産を経験しており、その比率は初期妊娠中が80%を占めています。妊娠初期に起こる流産の原因の殆どは、胎児側の何らかの異常です。

例えば胎児の染色体異常や遺伝子病などがあります。つまりママがどんなに気をつけていても防ぎようのない流産なのですが、「あの時もっと気をつけていれば良かった・・・」と自分を責めてしまう人も少なくありません。

そんな後悔をしないためにも、妊娠に気づいたその時からできる限りのことをしておきましょう。ここでは妊娠初期の過ごし方や注意点について徹底解説いたします。

妊娠初期とは?いつからいつまで?妊娠超初期との時期の違い

一般に「妊娠初期」とは妊娠0~15週を指すのですが、そもそもこの起点となる「妊娠0週」がどの時点を指すのかを理解しなければ妊娠初期の期間を計算することができません。日本における「妊娠0週0日」とは、最終月経が始まった日、つまり生理の1日目です。

生理が終わり排卵が起こって精子と受精するのが「妊娠2週目」にあたるわけです。その後受精卵が子宮に見事着床した場合にそれを「妊娠成立」と呼ぶわけですが、日本の妊娠周期の数え方からするとその時点ですでに「妊娠3週目」に入っているんです。

従って、実際の「妊娠成立」、つまり妊娠3週からを「妊娠初期」と呼び、その前の段階である妊娠0週~2週は「妊娠超初期」と呼び分けることもあります。実際、女性自身が「あれ?妊娠したかな?」と自覚するのも、次の生理が来ないと気付く4週目くらいから。

つまりどれだけ早めに妊娠に気づいたとしても、そのころには既に「妊娠4週目」、2ヶ月目に入っているというわけです。

妊娠初期の胎児の状態は?

早い人なら生理が来ないことで妊娠に気づくこともある、妊娠4週目。この時点で受精卵が子宮内に着床しているわけですが、まだこの時点では赤ちゃんは「胎嚢」という袋に包まれた胚の状態です。

エコー画面で見れば赤ちゃんというよりしっぽのある魚のようですが、ここから急激に成長していき、5週目には脳や脊髄、心臓、血管などの大切な器官が形成され、6~7週目には手足やその指も見えるようになります。

ちなみに母子手帳はだいたいどの時期にもらえるの?

赤ちゃんの心拍数が確認でき妊娠継続の可能性が高くなる時期から、晴れて母子手帳を渡されるというママが多いです。

9週目までの赤ちゃんは、赤ちゃんの原形として「胎芽」と呼ばれますが、10週目からは「胎児」とヒトの赤ちゃんとして呼ばれます。

しっぽのようなものはなくなり、頭・胴・脚が分かれて3頭身になりますし、肝臓や胃などの内臓も機能し始めます。妊娠初期の最終段階、12~15週目くらいになると、赤ちゃんの器官形成が終わり骨や筋肉などが発達していきます。

外性器もできるので男の子か女の子かの判別ができるようになるのもこの時期です。14~15週目で胎盤が完成し、いよいよ赤ちゃんは大きく育っていくことになります。

妊娠初期の過ごし方

妊娠に気づいて、お腹が大きくなる前にいろいろと済ませようとして、ずっと動いていたりしていませんか。

妊娠初期はつわりが起きやすく、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも体を大事にしないといけません。

そこで、体を大事にするためにも妊娠初期の過ごし方を確認していきましょう。

妊娠初期の仕事の働き方

妊娠が分かった後もできるだけギリギリまで働きたいという人も少なくないでしょう。仕事内容にもよりますが、問題ないなら「出産手当金」がもらえる産前42日まで働いても構いません。

ただ、一番流産の可能性が高いのが妊娠初期ですしつわりが辛いことも多いので、無理は禁物です。妊娠後も仕事を続けることに決めたのなら、早めに上司に妊娠報告をしておきましょう。

理解を得ておけば仕事内容や遅刻・早退・お休みなどの許可も得やすくなります。上司の了承を得たなら同僚にも話しておくと良いでしょう。

また電車などで通勤している場合は、ラッシュ時間を避けることでつわりに悩まされずに済むかもしれません。この点も上司に相談してみると良いでしょう。

妊娠初期の食生活&必要な栄養素(葉酸は必須)

妊娠中毒症のリスクを考えると体重コントロールは大切ですが、妊娠により普段より不足しがちな栄養素が出てくるのも事実ですから、意識して摂る必要があります。

その1つは葉酸です。妊娠初期に脳や神経など赤ちゃんの大切な器官が作られていきますが、この時葉酸が不足していると神経管閉鎖障害のリスクが高まります。

一般女性の1日当たりの必要葉酸摂取量は240μgであるのに対し、妊娠初期の女性は640μgを必要とします。葉酸はほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれていますが、水溶性ビタミンであるため調理することで失われないよう工夫した方が良いでしょう。

まだ間に合う!今すぐ妊娠初期に欠かせない必須栄養素3つを摂ろう!

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妊娠初期含め妊婦は栄養素に付加量が設定されている 妊婦さんは妊娠していない方よ……

カルシウムも妊婦に不足しがちな栄養素で、赤ちゃんの骨や歯の形成に取られてしまうため母体側が不足し、骨粗鬆症や高血圧のリスクが高まってしまいます。

妊娠によってカルシウムの吸収率は上昇すると言われていますが、元々日本人女性が不足しがちな栄養素であるため、1日700㎎の摂取を目標に乳製品や魚介類を積極的にとるようにしましょう。

最後に鉄分ですが、これは特に妊娠中期~後期に普段の倍以上を摂るように推奨されています。しかし妊娠初期も普段の必要量+2.5㎎、合計8~9㎎/日の鉄分が必要です。ほうれん草や小松菜、パセリなど野菜から摂るようにしましょう。

妊娠初期におすすめの運動

妊娠初期でも無理がなければ適度な運動をすることをお勧めします。

適度に体を動かすことで血行が良くなり自律神経のバランスが整い、便秘やつわりの軽減に繋がりますし、筋肉の衰えを防いで体重増加を防止するため安産や産後に体型を戻しやすくするといったメリットもあります。

しかしこれはあくまで「適度な」運動であり、転倒や何かに体をぶつける危険性のある運動、ゲーム性が高くついむきになってしまうような運動のことではありません。こういった事故のリスクを伴う運動は流産に繋がる可能性があります。

お勧めなのはゆったりとした心拍数を維持できる有酸素運動、例えばウォーキングなどで、30分~1時間以内を目安に行いましょう。子宮の収縮頻度が低くなる午前10時~午後2時までの間がお勧めです。

妊娠初期に運動をしよう!

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運動をするときに気をつけたほうがいいことって他にもある?

ウォーキングをする際には、小まめな水分補給の為にペットボトルのお水と、万が一の為に母子手帳や診察券、スマホやタクシー代になる小額のお金を持って行きましょう。

車通りの少ない、歩き慣れたところを選び、体がじんわり温まる程度のスピードで歩くといいでしょう。

妊娠初期の睡眠状況

妊娠すると眠りが浅くなり慢性的に睡眠不足になるという人もいれば、1日に10時間も12時間も寝ているのにまだまだ眠り足りないという人もいます。

そもそも「理想の睡眠時間」それ自体人によって様々であり、4~5時間寝ればスッキリする人もいれば10時間近く寝ないと疲れがとれないという人もいるため、個人差がより顕著になる妊娠中の睡眠状況は更に幅が広くなると言えるでしょう。

妊娠中の睡眠の変化の最も大きな原因はホルモンバランスの変化です。妊娠中は「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌量が増えますが、これには眠気を引き起こす作用もあるため、妊娠中は「どれだけ寝ても足りない」という状況になるのです。

一方でホルモンバランスの狂いから、睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌バランスも狂い、眠りが浅くなって睡眠不足になる場合もあります。他にも体の物理的な変化や神経過敏になることでグッスリ眠ることができなくなることもあるでしょう。

妊娠初期に起こる睡眠トラブルの原因とは?

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日常生活に支障を来すほどでないなら睡眠の変化をそれほど心配する必要はありません。ママの睡眠状況がお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすようなこともないので安心してください。

妊娠初期は安静に過ごす

妊娠初期に腹痛や出血、妊娠高血圧症などが確認された場合、医師から「安静に」と指示されることがあります。

しかし医師側と患者側でどの程度「安静」にするべきなのか認識に違いがある場合もあるため、まずは医師に具体的に何をしても良いのか、何をしてはダメなのかを確認する必要があるでしょう。

「できるだけ安静に」と言われた場合、仕事や運動は当然控えますが、料理などの軽い家事ならOKという場合があります。

しかし自宅にいるとついつい料理以上のこと、掃除や洗濯、アイロンがけなどもしたくなってしまいますし、上の子がまだ小さくて抱っこをせがんだりママと遊びたがったりするご家庭もあるでしょう。無理はないようにするのが大切です。

ここでワンポイント基本的にトイレとお風呂以外は横になっている方が良い場合、家庭環境から鑑みて自宅よりも病院で安静にした方が良い、と判断されることもあります。

そこまでの「安静」を必要としない場合でも、長時間座ったままの移動が多い旅行、マタニティヨガやスイミングといった運動は、妊娠初期段階では控えましょう。安定期になれば医師の許可を得てこれらの活動も楽しむことができるようになります。

妊娠初期の代表的な症状

妊娠初期症状は生理前の症状と似ているため、症状の特徴や違いを知ってきましょう。症状には個人差があり、中には妊娠初期症状がなかったという人もいます。

妊娠に少しでも早く気づくことで、仕事や栄養面での対策をすぐにとることができます。すぐに気づくためにも、どういった症状が起こりやすいのかチェックしてみましょう。

つわり(妊娠悪阻)

生理が来ないことでは妊娠に気が付かなくても、つわりの症状で妊娠したかも・・と気づく人がいるほど、つわりは妊娠初期の代表的な症状です。

早い人なら妊娠5~6週頃から始まり、そのピークは妊娠8~11週頃、そして多くの場合15~16週、つまり胎盤が出来上がって安定期に入る頃まで続きます。

つわりの中でも代表的な症状が吐き気や嘔吐ですが、その誘引剤となるのは食事を摂ろうとすることであったり何かの匂いであったり、更には空腹が誘引剤になることもあります。

  • 一般に、食事を摂ろうとするだけで強い吐き気を感じ一切食事ができなくなるつわりを「吐きつわり」
  • 特定の匂い、しかも妊娠前は平気だった匂いに敏感に反応して気持ち悪くなってしまうつわりを「匂いつわり」
  • 空腹だと胸やけや吐き気を感じてしまう為、常に何かを口にしていないといけないつわりを「食べつわり」

つわりの症状は吐き気や嘔吐だけに限りません。頭痛や慢性的な眠気、微熱、食べ物の好みが突然変わる、イライラしたり涙もろくなったりと感情の起伏が激しくなることなどもつわりの症状の1つと言われています。

おりものの変化

とある調査によると、妊娠に気が付いた初期症状として「おりものの変化」を挙げた女性が全体の14%近くを占めていたとのことです。個人差はあるもののおりものがいつもと違う・・と感じたなら、妊娠を疑っても良いかもしれません。

普通おりものは生理周期と共にその色や粘り気が変化しますが、特に排卵時期前後に量が増え無色透明でとろみのあるおりものになります。

これはプロゲステロンの分泌により精子を迎える準備をするためですが、ここで妊娠しなければプロゲステロンが減少しおりものの量も減ってさらさらとした透明なものに変化します。

一方で妊娠が成立すればプロゲステロンはますます増加し、胎児を守る為おりものは更に粘りのある白濁~黄色になります。また着床出血により少量の血がおりものに混ざって茶色っぽくなることもあります。

眠気

前にも触れましたが、「眠りつわり」とも称されるほど異常とも思える強い慢性的な眠気を感じるのも、妊娠初期の代表的な症状です。

妊娠中の強い眠気の主な原因はプロゲステロンの分泌量の増加ではないかと言われています。プロゲステロンは妊娠を維持するために多く分泌されるホルモンであるため、妊娠が成立すればそのまま出産までずっと分泌され続けます。

このプロゲステロンには眠気を引き起こす作用もあるため、妊娠中慢性的な眠気を感じます。特に胎盤を完成させるまでの妊娠15週あたりまで特に活発に分泌されることから、特に妊娠初期は強い眠気に襲われることが多いのです。

このため安定期に入れば眠気も和らいでくることが多いのですが、それまでの間この強い眠気が悩みの元になるかもしれません。

仕事とかで外出していて休むのが不可能だったらどうしたらいい?

休むのが不可能という場合には、ストレッチなどで体を動かしたり小まめに水を飲んだりといった対策を取りましょう。

妊娠初期に起こりうる代表的な異常

妊娠初期に起こるつわりや眠気とか症状とは別に、妊娠初期に起こりうる代表的な異常はいくつかあります。

代表的な異常には「初期流産」や「切迫流産」「子宮外妊娠」といったものが挙げられます。こういった異常を知ることですぐに病院にいけますので知っておきましょう。

初期流産

妊娠12週までに起こる流産を「初期流産」と呼びますが、悲しいことに妊娠女性のうち10人に1~2人はこの初期流産を経験すると言われています。

初期流産の原因は受精卵の遺伝子や染色体異常で、そのため正常に細胞分裂が行われないことで発育が止まります。

このような原因により子宮の中で胎児が亡くなったまま子宮内に留まる状態を「稽留流産」、子宮口が開いて子宮内容物が外に出てきている状態を「進行流産」と呼びます。

稽留流産の場合、胎児が死んでいても高温期が続きつわりの症状もあるため、自覚症状がなく健診で胎児の心拍数が確認できないことから初めて発覚するケースも多いのですが、自覚できる症状として一番気をつけなければならないのは不正出血です。

葉酸摂取で流産を回避すべし

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少量の出血で慌てる必要はありませんが、生理と同じくらいの出血量、鮮血やレバーのような塊、ダラダラと出血が続く場合はすぐに担当医に連絡しましょう。

また下腹部の痛み、特に断続的に痛みの波が来るような場合も注意が必要です。

切迫流産

「流産」と名がついているため誤解されがちなのですが、「切迫流産」とは「流産のリスクが高い状態」「流産を疑う兆候が見られる状態」を言い、決して流産してしまったわけではありません。

実際にはまだ妊娠が継続している状態で、「切迫流産」と診断された人のうち半数以上は正常の妊娠に戻るとされています。切迫流産の症状の中でも代表的なのが下腹部痛と出血です。

生理痛のような下腹部の痛みは子宮が収縮している可能性がありますし、激痛の場合は特に危険な状態です。

注意してね!性器からの不正出血、特に鮮血や出血の量が多い場合は流産の危険性が高くなるため、早急に医師に連絡し指示を仰ぐ必要があるでしょう。

切迫流産と判断された場合でも、今のところ有効な薬や治療法は確立されていないため、できることと言えばとにかく安静にしていることです。

どの程度「安静」にするべきかは切迫流産の危険度によって異なるため、担当医に確認を取りましょう。

子宮外妊娠

通常、受精卵は子宮内膜に到着し、そこで着床するのですが、稀に子宮内膜以外のところで受精卵が着床してしまうことがあり、これを「子宮外妊娠」と呼びます。

子宮外妊娠が起こる場所として最も多いのが、卵巣と子宮を繋いでいる卵管で、この場合「卵管妊娠」とも呼ばれます。

クラミジア感染症などで卵管内や卵管周囲が炎症し癒着が起こっていると、受精卵が中を通れず子宮に到着する前に卵管内で着床してしまうわけです。子宮外妊娠の場合妊娠の継続は難しく、8週ごろまでには流産に至ります。

子宮外妊娠に気づくことはできないの?

かつては症状として激しい痛みや出血が起こり、そこから子宮外妊娠が発覚することがありました。

しかし、現在では6週頃に検査によって見つかるケースが多いため、そのような激しい症状が出る前に措置を取ることが可能になっています。

妊娠初期の注意点

妊娠するとお酒やタバコは控えるなど有名な注意点から、ビタミンAの過剰摂取やメチル水銀に気をつけるといったあまり知られていない注意点まであります。

気づかないところで危険なことをしないためにも注意点を知っておく必要があります。有名な注意点から知られていない注意点まで確認しましょう。

アルコール・喫煙の禁止

妊娠中の飲酒がご法度と言われるのは、アルコールが胎盤を通ってしまうほど小さな分子であるためで、胎盤を通してアルコールを摂取した赤ちゃんは発育不全や小頭症、学習障害などの中枢神経障害といった障害を抱えて生まれてくるリスクが高まるからです。

では胎盤ができる前の妊娠初期なら良いのでは・・と思うかもしれませんが、特に妊娠2ヶ月目に当たるころには胎児の脳や神経などの主要な器官が形成される時期である為、アルコールの影響は見逃せません。

人によってはアルコール以上に依存性の高いタバコですが、これも妊娠中はご法度です。

喫煙者から未熟児が生まれる確率は非喫煙者と比べて2~3倍も高くなることが分かっており、胎児の脳を傷つけることから生まれてきた赤ちゃんは知能・精神の発達が遅れ、問題行動も多くなると言われているのです。

ビタミンA(レチノール)の過剰摂取を避ける

ビタミンAにはレバーなどの動物性食品に多く含まれる「レチノール」と、緑黄色野菜に多く含まれる「βカロテン」の2種類がありますが、過剰摂取に注意すべきは「レチノール」の方です。

過剰分は体外に排出されるβカロテンとは異なり、レチノールは肝臓に蓄積されてしまう為、過剰症を引き起こしてしまいます。

特に妊娠中の女性がレチノールを過剰摂取すると赤ちゃんの耳の形態異常のリスクが高まることが分かっています。特に15週までの妊娠初期は胎盤が未完成である為、母体が摂取した栄養素による胎児への影響が大きいことから注意が必要でしょう。

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食中毒(トキソプラズマ&リステリア)

食中毒でも妊娠中は特に気を付けるようにと呼びかけられているのが、トキソプラズマリステリアです。

トキソプラズマはマラリアと同じ寄生虫の1種で、トキソプラズマに感染した動物の肉を加熱不十分な状態で食べたり、猫などの動物の糞尿の処理をするといった形で接触したりするとヒトにも感染します。

感染した場合でも、健康な人であれば無症状か微熱などの軽い症状で済むのですが、こと妊娠中の女性が初めてトキソプラズマに感染すると胎児に母子感染し、脳や目に障害が出る危険性があります。

ヒトが感染すると、多くの場合は無症状で経過しますが、微熱が出る程度の軽い症状を示すことがあります。しかし、妊娠中に胎盤を経て胎児が感染すると、流産や死産を引き起こす原因となるだけではなく、生まれてくる赤ちゃんに脳や眼の障害が生じる場合があります。
感染を予防するためにも、豚肉は十分に加熱して食べてください。調理器具もよく洗い、熱湯をかけて消毒してください。また、土壌を触った後、又はネコなどの動物の糞尿を処理した後は、よく手を洗ってください。

リステリアは自然界に広く見られる細菌で、人へは加熱不十分の鶏肉獣類、加熱していない生乳で作ったチーズなどを食べることで感染します。

妊娠中にリステリアに感染した女性のうち20%は流産に、また生存した場合でもそのうち70%近くは新生児リステリア感染症により敗血症や髄膜炎などの障害を抱えて生まれてくることが明らかになっています。

魚介類等に含まれるメチル水銀

メチル水銀は水俣病の原因となった物質で、水俣病のような神経障害を引き起こす下限値は50ppm。

メチル水銀は食物連鎖により魚介類に微量に検出されますが、魚を多く食べるとされる東北地方沿岸地域の人たちでも体内メチル水銀量は10ppm以下ですから、普通の食生活をしている限り神経障害の心配はありません。

しかしこと妊娠中の女性の場合、一般には問題ない低濃度であっても胎児に悪影響を及ぼす危険性があることが分かっています。

メチル水銀濃度が10ppm以上だった女性から生まれた新生児の運動機能の発達率を測定したところ、一般より5%点数が低いという結果が出ました。この運動機能の発達は将来の知能発達と関係があるとされています。

メチル水銀を避けるためにも魚介類は一切食べないほうがいいの?

魚介類にはEPAやDHAなどの大切な栄養素も含まれているため、全く避けるというのも良くありません。

メチル水銀量の多いマグロなどの食物連鎖の上位にいる魚を避け、サンマやイワシを選ぶようにするとリスクは格段に低くなるでしょう。

胎児の先天性異常のリスク低減で葉酸サプリの必須時期!厚労省も推奨

妊婦さんに必須の栄養素として有名な葉酸は、サプリメントから補助的に摂取することが厚労省からも推奨されている唯一の栄養素でもあります。

具体的な推奨摂取量は、妊活中~妊娠初期までが通常摂取量240μg+補助食品から400μg=640μg。妊娠中期~授乳期までは通常摂取量240μg+補助食品から240μg=480μg。つまり妊娠初期は特に葉酸摂取が求められる時期であることが分かります。

我が国において葉酸の摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクが低減する確実な証拠があるとはいいがたいものの、葉酸の摂取により一定の発症リスクの低減がなされるものと考えられることから、現時点で得られている妊娠可能な年齢の女性等の葉酸摂取による神経管閉鎖障害のリスク低減に関する科学的な知見について正確に情報提供を行うことが必要と判断

このように妊娠初期に葉酸が欠かせないのは、葉酸が細胞分裂を行うDNA合成に必要な栄養素であるためです。

妊娠初期には赤ちゃんの脳や脊髄、神経などの重要な器官が形成されるため、葉酸が不足するとこれらの器官形成がうまくいかず神経管閉鎖障害を起こす危険性が高まるのです。

胎児が神経管閉鎖障害を起こし無脳症になると死産になることが殆どですし、二分脊椎症になると下肢の運動障害、水頭症を発症すると脳障害を抱える危険性があります。

葉酸の補助的な摂取はこのようなリスクを減らすと期待できるため、厚労省から公式に推奨されているわけです。

まとめ

着床~胎盤の完成までを含む妊娠0~15週は流産のリスクが最も高く、加えて赤ちゃんの脳や神経などの重要な器官を形成する時期でもある為、この妊娠初期の期間の過ごし方には最も注意が必要と言われています。

激しい運動は勿論のこと、体に負担のかかる行動は避け、つわりがひどいなら食べられるものを食べられる量だけ食べ、無理をしないことが大切です。

アルコールやタバコを避け、食中毒の危険性がある食品にも注意しましょう。逆に妊娠に必須とされる葉酸は、足りない分をサプリメントで補うなどの工夫も必要です。

サプリメントに添加される葉酸は「モノグルタミン酸型」といい、食品由来の天然葉酸「ポリグルタミン酸」と比べて体内吸収率が高いため、効率よく摂取できます。

ただし、1日1000μgの上限量を超えてしまわないように注意してください。無理をする必要はありませんが、元気な赤ちゃんが生まれてくるためにできることなら、できるだけ何でもしてあげたいものです。

  • 妊娠初期は妊娠3週からを指す
  • 妊娠初期は流産の可能性が高い時期なので安静にすごす
  • 睡眠時間は日常生活に支障を来さないなら問題ない
  • つわりは妊娠初期の代表的な症状
  • ビタミンAの過剰摂取や食中毒に気をつける
  • 神経間閉鎖障害のリスク低減のために葉酸サプリを飲むのが大切