妊娠を望むのであれば、排卵期を狙って妊活に励んでいくことが絶対です。排卵をしていなければ妊活に励んでも妊娠する可能性は限りなく低く、逆に本気で妊活に励むのならば排卵期をきちんと把握しておくことは絶対です。
排卵検査薬は排卵時期を予測するために非常に有意義に利用できるもので、妊娠検査薬同様に尿をかけるだけで簡単に判定することができます。妊活にとても重宝すると共に欠かすことができない検査薬とも言えますから、賢く活用していきましょう。
正しい使い方やタイミングを心得ておけば、毎月より正確に排卵期を予測することができます。ベストな妊娠のタイミングを見計らって、妊活に臨んでください。
排卵検査薬とは?
排卵検査薬は、排卵の時期を予測するために利用される検査薬のことです。スティック状の検査薬で、尿をかけて数分待つだけで排卵が始まっているかどうかを判定することができます。
判定窓にラインが出た場合は陽性、出なければ陰性で、陽性の場合は一定時間内に妊活に臨むことで妊娠の可能性がグッと高くなります。この排卵検査薬の判定結果は、排卵日を予測するために有効とされています。
妊活は排卵期に行わなければほとんど意味が無く、妊娠の可能性は大きく違ってきますから、排卵の検査をして時期を把握するということは非常に大切です。ドラッグストアなどでも手に入る検査薬なので、妊活に臨む上では毎月利用し役立てていきましょう。
検査薬の仕組みと使用する目的
排卵検査薬では、排卵期に尿中に排出される黄体形成ホルモンを感知して排卵の有無を調べます。排卵時は卵胞が成熟し、排卵直前となるとこの黄体形成ホルモンの分泌量が一気に上昇する、といった特徴があります。
黄体ホルモンの急激な増加は黄体ホルモンサージ(LHサージ)と呼ばれ、これが起こってから40~48時間以内に排卵が行われることから、排卵検査薬を使いこのタイミングを把握することで、ベストな妊娠のタイミングを見計らっていけます。
排卵の時期を予測するということは、妊活においてとても大切です。排卵をしていなければいくら性交しても受精をすることはできませんし、妊活そのものが無駄な期待をしてしまうことになるので、不毛に終わってしまいます。
妊活はストレスも多いことから、いかに効率良く有意義に取り組んでいけるかがとても重要になるので、排卵検査薬を上手く活用し励めるよう努力してください。
排卵検査薬の使い方
いつ使っても良いというわけでは無く、排卵検査薬はきちんとLHサージが検知できる可能性がある時期に利用しなければ意味がありません。
それぞれの検査薬によって違いはありますが、検査をする時期は生理開始予定日と生理周期日数をもとに計算することが多いため、まずは自分の生理周期をきちんと記録することから始めていく必要があります。
生理周期と共に大切になってくるのが基礎体温の記録であり、これをしっかりつけることで身体のリズムを知ることができます。
基礎体温を記録して意味はあるの?身体のリズムを知ってどうなるの?
基礎体温の低温期や高温期を把握すれば生理と排卵の時期も大方の予想をつけていくことができますから、排卵検査薬もより有意義に使い検査を行っていけるでしょう。
生理があったからといって排卵をしているとも限らないといった問題もあるため、排卵検査薬は実際に排卵をしているかをチェックするためにも役立てていけます。
生理周期と基礎体温の記録によって排卵期を計算、妊活に励んでいるのに妊娠しないといった場合にはこういった活用の仕方ができるため、参考にしてみてください。
排卵検査薬は結果単体では無く、きちんと基礎体温・生理周期の記録と合わせて利用していくことが必要です。
1日2回検査をする理由
排卵検査薬を利用する場合、検査は1日2回検査を行うことが基本です。何故かというと、排卵検査薬で検知されるLHサージは短時間に急激に起こるものであるため、1日1回の検査だと見逃してしまう可能性があるからです。
LHサージの濃度は尿中の水分量が多い場合にも検知が弱まり、検査薬の反応が薄く出ることもあります。1回の検査だけでは排卵のタイミングを見逃してしまいがちであり、より正しく時期を予測していくためには1日のうちに2回検査を行うべきと言えます。
1日2回の検査については、水分量による濃度の違いなどの問題も出てくるため、10~12時間ほど間隔を開けて調べるようにしてください。朝と夜の2回検査を行うことで、より正確な検査結果を得ることができます。
朝に薄い反応が出ていたとしても、夜に検査することで確実な結果を得られ確信を得られるということも少なくありません。
避妊・不妊治療・月経異常の方は使用を控える
LHサージによって排卵日を予測することができる排卵検査薬ですが、まず月経異常の方の場合には、生理周期に乱れもあるため、そういった場合は正確な排卵日を予測することが難しいです。
検査薬によっては直近2~3ヶ月で最も短かった生理周期を目安に次の月経予定日を設定し検査を行えば良いといったこともありますが、有意義な妊活に役立てていくのは難しいでしょう。
ピルなどの排卵を抑制する避妊薬を服用していたり、不妊治療を受けているといった場合も正確な排卵を予測することが難しいです。
治療や投薬などを受けている場合は、排卵検査薬を本来の形で活かしていきづらいので、この点についてはよく心得ておいてください。
使うタイミングはいつがベストなの?
排卵検査薬を使うタイミングですが、過去の基礎体温の記録から推測した排卵予定日の1、2日前に使用するのがベストです。
一番最初の使いはじめは生理周期と基礎体温の記録を参考に、その翌月からは排卵検査薬の過去の結果も加味して使用していきましょう。
排卵検査薬は卵子が成熟することで脳の下垂体が血中に放出する黄体ホルモンを、尿中で検出するという仕組みですが、黄体ホルモンの放出から排卵までには36~40時間ほどがかかるとされています。
このことから考えると、やはり検査は大方の予想をつけて1日2回、2日ほど続けて行わないと確実に察知することは難しいと言えるでしょう。
1日1回じゃなくて、1日2回を2日ほど続けたほうがいいんだ!
そうです。妊娠は排卵の1、2日前が最も成功率が高くなりますから、精子の生存可能日数が2、3日であることも踏まえて上手く予測、妊活に励んでいくことが必要になります。
尿検査は水分の大量摂取によって反応が薄くなるといった問題もあるので、より正確さを増すよう検査を行っていかなければなりません。
3時間に1度といった頻度で検査を行っても良いくらい正確な検査を行うのは難しいと言われていますから、排卵検査薬においても生理周期と基礎体温の記録を上手に参考にして予測を立てていきましょう。
判定時の注意点
排卵検査薬は尿中の黄体ホルモンの濃度が一定値以上であるかどうかを調べるものです。黄体ホルモンは普段から少量分泌されていますが、個人差や周期による変動があるといったことが一つの難点になってきます。
判定については判断をすることが難しい部分も出てくるため、より検査薬を正確に使用していくには、どういったことに気をつけていったらいいのかについても理解しておくことが大切です。
陽性反応が長く続いたり排卵していても陰性反応が出るといったことも出てきますから、判断の仕方を見誤らないようにしましょう。判定の仕方については排卵検査薬の説明書に細かく記載されているので、これをじっくり読み正しい知識を身に着けてください。
検査初日から陽性になった場合
検査をした初日から陽性反応が出る場合、すでに排卵された可能性が高いです。その月に妊娠を望む場合には、できる限り早く性交する必要が出てきます。まだ妊娠する可能性は十分高い状態にあるので、妊活には期待が持てます。
もし最初の排卵検査薬の使用で陽性反応が出た場合でも、1日2回、2日ほどの検査をしっかり行うようにしましょう。
特に翌月以降の妊活を考える場合には、続けて検査を行うことで最初の検査時の段階で排卵が始まったばかりだったのか、終わる頃だったのかをある程度察することができます。
排卵日は生理周期と結果が基礎体温、そして排卵検査薬の結果の3つのデータを組み合わせることで、より正確な予測を立てていくことが可能です。
妊活は長い目で取り組むこと、計画的に行っていくことが成功の秘訣ともなってきますから、この点を忘れることのないようにしてください。
検査期間中に陰性が続く場合
排卵検査薬は生理周期と基礎体温の記録を参考に、大方の排卵日の予測をつけて使用をすることになりますが、その期間中でも常に陰性の結果が続くといったこともあります。
そういった場合、元々の身体の内分泌的背景、不規則な生理周期、LHサージの期間が極めて短時間であるなど様々な要因により陽性反応が出ないといったことが考えられるので、これらの可能性についてもきちんと踏まえておきましょう。
排卵は、月経周期が変動したためにピークを逃した場合には予測日より大幅に遅くなったり、また黄体ホルモンの濃度上昇がわずかであったり、濃度のピーク時間帯が短かったりして陰性反応になることがよくあります。
もしこういったことが続く場合には回数を増やして検査をすることも有効ですが、そもそも濃度が低い場合には排卵時に検査をしても陰性といったケースも出てくるため、自身では検査薬を利用して排卵日を立てていくこと自体難しくなってしまいます。
検査期間中に陽性が続く場合
排卵検査薬は、排卵に関係無く、妊娠、流産後、分娩後や胞状奇胎、絨毛がんなどの絨毛性疾患、不妊治療のための薬剤投与、人工妊娠中絶後、内分泌障害や閉経後などの場合に陽性反応が出ることがあります。
黄体ホルモンの分泌のピークが大きい、常に基礎分泌が高くピークというほどの変化に違いが無い、またピークがあっても常に基礎分泌が高ければ、上手くそのタイミングを掴むことが難しいです。
こういった場合は単に1週間近く陽性反応が続くだけで、検査結果を有意義に妊活に活かしていくことができません。
また場合によってはがんなど健康を脅かす問題にさらされていることも考えられますから、できるだけ早く医師に相談して必要な診療、治療を受けるようにしてください。
病気になっていることに気づけるかもしれないなら、無駄にはならなそうだね。
そうですね。排卵検査薬は陽性であれば妊活のチャンスを掴めるといったことばかりでは無く、身体の異変に気づくためにもその結果が参考になることが多いです。
妊娠においてはより身体が健やかな状態に整っているということも非常に重要な問題となってくるため、コンディションを察知するためにも検査薬は非常に役に立ちます。
陽性で性交しても6周期以上妊娠しない場合
妊娠というのは、排卵をしている際に妊活を行えば必ず成功するというわけでもありません。もし排卵検査薬で陽性反応が得られ、早い段階で性交をしたにも関わらず妊娠しないといった場合には、排卵とは別の点において妊娠しにくい原因があることが考えられます。
妊娠しやすい身体といった点については個人差がありますし、また妊娠についてはパートナーである旦那さんの方に問題があることも考えられます。
精子の生命力が弱かったり無精子症であったり様々な可能性が考えられ、1人だけで解決していかなければならない問題ではないこともあるので、相手の持つ原因も考慮をしていく必要があります。
特に数カ月の記録の下で排卵日を予測して性交、6週間以上経っても妊娠しないといった際は、排卵以外の原因の追究と別の方法でのアプローチなどが求められるため、覚えておきましょう。
妊娠できないことについては女性ばかりが責任を感じてしまうことが多いですが、妊娠は相手がいなければ成し得ない問題でもあるため、一人で思い悩まず必ずパートナーと一緒に解決に臨んでいくようにしなければなりません。
日本製と海外製どちらが優秀か?
排卵検査薬には日本製と海外製の2種類があり、基本的にはどちらを選んでも同じように排卵の有無について検査をすることはできますが、それぞれの特徴を把握して自らに合ったものを選択していくことをおすすめします。
排卵検査についてはピークの時間が短時間であることから、マメに検査をしたいと考えたり、またより使いやすいものを選びたいなど、人それぞれ様々なニーズが出てきます。
そういった場合に日本製と海外製それぞれのメリットを知っていると適したものを選べるので、それぞれがどのような使い方に適しているのかといったことも把握をしておきましょう。上手に排卵検査薬を使用し、予測を立てていってください。
日本製のメリット
日本製の排卵検査薬のメリットとしては、判定窓が見やすく結果も判断しやすい、説明書がわかりやすく使い方や注意点などについての説明も丁寧など、使い勝手の部分での利点が多々挙げられます。
また日本製の検査薬は持ちやすいなどのメリットもあります。妊娠検査薬はやはり正しく使えるかといった点を心配する人も多いでしょうから、その点では日本製は何の心配も無いと言えます。
一方で海外製品と比べると価格が割高といった点が気になりますが、価格の分以上の優れた商品が揃っているので、品質と価格については分相応と言えるでしょう。
日本の検査薬は一般販売されているものでも非常に精密、優秀な出来の物が多いため、選択して後悔をすることはほとんどありません。特に初めて排卵検査薬を使うといった場合には日本製の方が間違いありませんから、こちらを選ぶと良いでしょう。
海外製のメリット
基本的に排卵検査薬は日本製でも海外製でも性能については大差ありません。
そのためどちらを選んでも排卵の予測には有意義に利用していけますが、海外製品は価格が安いといった大きなメリットがあるものなので、この点を重視する人は海外製の方が満足に利用できると言えます。
排卵の検査についてはよりこまめな間隔で検査を行った方が正確性が増しますが、その際にネックとなるのがやはり価格です。
高価なものだとそうやすやすと何回も使用することはできませんが、その点海外製であれば価格が安いため、惜しむ事無く複数回検査を行うことができます。
最初の内は日本製で使い方を覚えていくようにし、そのうちに海外製品でよりこまめな検査、記録をつけていくようにすると、より正確な排卵の予測を立てていきやすくなるでしょう。
初めて使用する方は日本製がおすすめ
排卵検査薬を初めて利用するという場合には、やはり日本製のものを選択するのがおすすめです。排卵検査薬については正しい使い方、判定の見極め方をきちんと理解していないと正確な排卵予測に役立てていくことはできません。
その点日本製の検査薬であれば非常に丁寧な説明書が添付されていますから、初めてでも正しく利用していくことができます。
日本製の排卵検査薬は、より判定をしやすいように反応する線が何本か表示されるものもあり、こういったものであると反応が薄く判断に困るといった心配がありません。
日本製の排卵検査薬は、初めて購入する人におすすめってことでいいのかな?
そうですね。日本製なら初心者でも説明書を参考に排卵の可能性を正しく予測できて、妊活にはとても有意義に利用していけるでしょう。
日本製であればどこの薬局でも気軽に手に入れることができます。必要な時にサッと買いに行けるといった点はとても助かるでしょう。
海外製品のように安価には済まないものの、使いやすさや手に入れやすさといった点は圧倒的に日本製の方が優れているため重宝します。
使い慣れた後に海外製品に切り替えていくということについては自由ですが、最初から説明書を理解することが難しい海外製品に手を出してしまうと使い方を間違う可能性があるので、この点については理解しておいてください。
排卵検査薬の購入は市販か通販どっちがおすすめ?
排卵検査薬は身近なドラッグストアで市販品を購入できる他、通販でも手に入れることができます。どちらが良いとは一概に言えず、それぞれにメリット・デメリットがあるので、より便利と思える方法で購入していきましょう。
それぞれの方法で手に入れやすさや正しい使い方の説明を受けられるか、価格など様々な点に違いが出てきます。また正規品の真偽や品質などについても気になる点が出てくるため、こういったポイントにおいても良し悪しをきちんと把握しておくことは大切です。
良い点、悪い点の両方をきちんと理解した上で、自分に合っていると思える方法を選び排卵検査薬を購入していきましょう。
市販のメリット・デメリット
市販品の排卵検査薬を利用する場合のメリットは、欲しい時にすぐ購入できる、薬剤師さんに気になることを質問できるといった点にあるでしょう。
必要と思った時にいつでもすぐに買いに行けるのは非常に大きな利点ですし、また排卵検査薬については使用するタイミングや使い方、判断の仕方などについて難しい点もあるため、こういった部分で直接質問のやりとりをできるというのは非常に大きいです。
一方でデメリットとなるのは、気恥ずかしさを感じるという点にあります。排卵検査薬というデリケートな製品はやはり風邪薬などのように気軽に買えるものではありませんし、何度も買いに行くとなるとどうしても恥ずかしさや億劫さを感じてしまうことも出てきます。
しかし薬剤師の手から信頼できる品質の製品をアドバイスを受けて購入できるというのは非常に大きなメリットなので、使い方に不安を感じる人の場合には市販のものを手に入れた方がおすすめです。
通販のメリット・デメリット
排卵検査薬は妊娠検査薬に比べると取り扱っているドラッグストアも少なく、また取り扱っていてもその選択肢がとても少ないなどといった問題があります。
通販で排卵検査薬を手に入れる場合にはこのようなデメリットに手を焼くことが無く、様々な選択肢の中からこれだと思うものを選べるのがメリットと言えるでしょう。
また価格も市販品より安いことが多く、まとめ買いなども気恥ずかしさを感じることなく気軽に行うことができます。欲しい時にスマホやパソコンから簡単に購入できる、自宅に届けてもらえるというのはとてもありがたいでしょう。
一方でデメリットとなるのが、品質に対する信頼の面です。どういった場所でどのように保管されているかがわからず、また正規品という保証も無いため、購入するショップによっては複製品をつかまされてしまう恐れもあります。
まとめ
排卵検査薬は、検査結果によって排卵が行われるタイミングを予測することで、より妊娠の可能性を高めた状態で妊活に臨めるよう役立てていけるものです。
妊活は計画的かつ効率良く行っていかないとなかなか上手くいかずストレスを溜めることも多いですから、そういったことの無いよう排卵検査薬を活用していくのもとても重要なことと言えます。
ただ、排卵検査薬については正しい使い方や注意点についてきちんと理解をしておくことが大切なので、もし通常得られるはずの反応が得られないような場合には、健康上の問題などが出てくる場合も考えられます。
妊娠というのは非常にデリケートな問題ですから、ただ排卵検査薬にばかり頼るのでは無く、妊娠のしやすさなど様々な点についても考慮し、色々な角度から何故妊娠できないのか原因の可能性を考えていきましょう。
排卵検査薬については日本製、海外製、市販、通販など様々な選択肢があるため、それぞれのメリット、デメリットをよく把握してニーズに合うものを賢く購入してください。
排卵検査薬を上手く活用していくことで妊活はとても充実したものになりますから、使い方をよく理解し役立てていきましょう。
- 排卵検査薬は、排卵の時期を予測するために利用される検査薬
- 排卵の時期を予測するということは妊活において大切
- 排卵検査薬は1日2回2日ほど検査を行うことが基本
- 過去の基礎体温の記録から推測した排卵予定日の1、2日前に使用するのがベスト
- 陰性反応が続く場合は医師に診てもらう
- 初めて利用する方は日本製の排卵検査薬がおすすめ