妊娠28~40週までを指す妊娠8ヶ月あたりを妊娠後期、妊娠10ヶ月を臨月と言いますが、この時期というのはゆるやかに成長してきた赤ちゃんも急激に大きくなり、お母さんの身体にかかる負担というのもとても大きくなってきます。
腰痛、むくみ、こむら返りなどが頻繁に起こったり、膀胱が圧迫されることから夜中に何度もトイレにいきたくなるといった問題も出てきます。
昼間の様々な不調の他、夜の睡眠不足などにも悩まされがちになりますから、こういった点については予め心得ておき、上手く対処していけるようにしましょう。
またお腹が大きくなることで気をつけなければいけないことなども出てくるため、過ごし方や注意点などについても正しく理解し、危険の無いよう出産を迎えられるように努めてください。
妊娠後期とは?いつからいつまで?臨月とは?
妊娠28~40週に入る時期を、妊娠後期と言います。この時期は多くのお母さんのおなかが目に見えて大きくなり、外からも妊娠していることがわかりやすい時期です。
赤ちゃんがしっかり成長している時期であるため、妊娠という点については安定していますが、お腹が非常に大きくなっていることから、お母さんはとても身動きがとりづらくなります。
妊娠後期の中でも妊娠10ヶ月に入ると臨月と言われるようになり、この時期はもういつ赤ちゃんが生まれてきてもおかしく無い状態です。
臨月はもちろんのこと、妊娠後期の最終段階に入ってきたら、常に出産を意識して生活していくことが大切です。妊娠後期、臨月の過ごし方については、いつ赤ちゃんが生まれても問題が無いように心がけていかなければなりません。
お腹が大きくなることで日常生活に支障をきたすことも増え、臨月に入ってからでは出産の準備を整えることが困難となることもありますから、そういったことが無いよう事前に、早め早めに必要な措置をとっておくようにしておきましょう。
妊娠後期の胎児と母体の状態は?
妊娠後期、妊娠31週の終わりに入ってくると、赤ちゃんの身長は40cmほどになってきます。体重は1.5kgほどで、目鼻立ちもはっきりしてくることから、超音波エコーで赤ちゃんの顔を確認することもできるようになります。
妊娠39週ほどになると、赤ちゃんの身長はさらに大きくなり約50cmほど、体重は3kg程度まで増加します。身体のすべての器官が完成、成熟し、出産に向けて赤ちゃん自身も骨盤の方に下がってきます。
31週から39週までの赤ちゃんの成長というのは著しく、お母さんのおなかも目に見えて大きくなる時期です。28週まではそうでも無かったお母さんでも、31週を越えてから急激にお腹が出てくるといったことも珍しくありません。
臨月を迎えるとなにか変化はあったりする?
臨月を迎えると、妊娠後期に入ったころとはおなかの出かたが全く異なり、自分の支度すらろくにできなくなってしまうといったことが出てきます。
臨月はいつ産まれてもおかしくないことから安静に過ごさなければならないのはもちろんですが、そのために早めに出産の準備をしておくことも必要になってくるので、心得ておきましょう。
胎児と母体の状態は妊娠後期、臨月で劇的に変化するため、出産に向けてより良い過ごし方を考えていかなければなりません。
妊娠後期の妊婦健診について
妊婦健診は、妊娠後期に入っても変わらず受けていかなければならないものです。健診の内容については基本的に変わることはありませんが、出産が近くなることから赤ちゃんの心拍数をモニターでチェックするノンストレステストといった検査が加わります。
内診については、陣痛を誘発させることを目的とし、ぐりぐりと力を加えることも増えてきます。臨月が近づいてくると出産について不安になることも多く、加えて内診などがストレスとなることも珍しくありません。
しかし定期的に健診を受けて細かく赤ちゃんの様子をチェックすること、陣痛を誘発していくことが健やかかつ順調な出産にも繋がってきますから、サボることなくきちんと受けていくようにしましょう。
お腹が大きくなるにつれて過ごし方などにも気を遣っていかなければなりませんから、健診を受けると共により良い相談、アドバイスを受けられるようにしていってください。
妊娠後期の過ごし方
安定期を無事に終えて、妊娠後期に入るといよいよ出産になります。臨月になるともういつ産まれてもおかしくありません。
妊娠後期はもうすぐ赤ちゃんに会える大事な時期なので、無理をせず過ごすことが大切です。どのように過ごせばいいのか、注意点も含めて解説していきます。
妊娠後期の仕事の働き方
妊娠した状態で働く場合、いつまで働くことができるのかといったことも気になってきますが、この点は人それぞれです。出産の前日まで働くことも可能なので、業種や産休の取り方などによって大きく変化してきます。
ただ一般的には、出産予定日の6週間前から産休を取得することが多いです。また事業主は産後8週間は女性を働かせてはいけないと法律で定められているため、こういった点も踏まえて上手く産休を取得していけるようにしてください。
出産については妊娠後期、臨月はもちろんのこと、産後の過ごし方についても充分気を遣っていかなければなりません。産前産後の身体に負担をかけると一生の健康に影響を及ぼすこともあるため、気をつけてください。
妊娠後期の食生活&必要な栄養素(鉄+葉酸+カルシウム)
妊娠中はお母さん自身の身体を維持するためはもちろん、赤ちゃんの成長に必要な栄養も摂っていかなければなりません。しかし体格や活動量などは個人差が大きく、そのために妊婦全員が同じ量の栄養を増やせばよいとは言い切れないものです。
妊娠後期、臨月を含めて妊娠中はそれぞれの体格に合わせて目安となる体重増加量が定められていますから、この数字を参考にして合った量の栄養を摂取していくことが大切です。
身体に合った栄養摂取をし、体重を上手くコントロールしていくことで、妊娠高血圧症などといった問題を回避していくこともできるようになります。具体的な食事については、厚生労働省が推奨する妊産婦のための食事バランスガイドを参考にしていきましょう。
食事バランスガイドってどういうものなの?
主食から果物まで何をどれくらい食べたら良いかがイラスト付きで解説されています。このガイドを利用して上手く食事を摂っていってください。
妊娠後期においては非妊娠時に比べ、主食から果物まで全てにおいて+1の付加量が加算されるため、意識して充分な量の食事、栄養を摂りましょう。
鉄、葉酸、カルシウムの3つの栄養については、赤血球を作ったり赤ちゃんの健やかな発育を維持するため、また優先的に赤ちゃんに運ばれることになるので、どうしても不足しがちになります。様々な栄養の中でも特に意識して摂取することが大切です。
健やかな妊娠・出産を迎えるべく、安静な過ごし方に気を遣うと共に、しっかり摂取していきましょう。
妊娠後期の運動(ウォーキング,逆子体操など)
妊娠時の運動は、出産のための体力作り、子宮口を開きやすくする、股関節を柔軟にする、気分をリフレッシュさせるなど様々なメリットをもたらしてくれます。
産婦人科医の指導においても妊娠時には積極的に身体を動かすことを推奨されますが、お腹が大きくなることから足元が見えづらくなる、また安静にしていた方が良いなどと判断されることもあるため、一概にみんなが積極的に身体を動かすべきとは言い切れません。
産婦人科医に相談をしながら行っていく必要がありますが、取り組んでいくべき運動としては、ウォーキングや逆子体操などがおすすめでしょう。
歩きなれた場所を15分ほどウォーキングしたり、また外に出るのが不安であれば、家の中で逆子に備えて、また逆子を改善させるために体操に取り組むのが無難です。
特に臨月は身体を動かすことで陣痛が誘発されやすく、あまり積極的に運動に取り組むと思いがけず早産などのトラブルを起こす可能性もあります。
状態にあった過ごし方や運動の内容、量についてはきちんと医師に相談することが大切なので、張り切って取り組み過ぎてしまうことの無いよう気をつけてください。
妊娠後期の睡眠について
妊娠すると、思うように寝付けなくなるといった悩みが出てきます。これには様々な理由があり、まず1つめに挙げられるのがエストロゲンというホルモンの働きです。
エストロゲンは乳腺を発達させる働きがあると共に、眠りを浅くするといった作用があります。寝てもすぐ目が覚めるといったことが出てくるため、睡眠が細切れになることがよく起こります。
妊娠後期、臨月になると赤ちゃんの骨格もしっかりしてきて、胎動も活発になります。赤ちゃんはお腹の中で、昼夜を問わず寝て起きてを繰り返すことから、お母さんが寝ている間に激しく動き、起こされてしまい眠れないといったことが起こるのもしばしばです。
寝付けない場合の過ごし方については、マタニティヨガなどで身体を動かす、手の平のツボ押しをするなどして気分のリフレッシュを図ることをおすすめします。
また昼間寝られる時に眠るなど、割り切って生活をするようにし、無理に眠ろうとしてストレスを溜めないようにするといったことも大切です。
妊娠後期の代表的な症状
妊娠後期になるとお腹が大きくなり、ますます重くなっていきます。お腹が大きくなり、重たくなると張りを感じたり、子宮がおされて色々な症状が現れます。
具体的な症状については個人差はありますが、ここでは現れやすい代表的な症状を解説していきます。どういった症状が起きやすいのか把握して、冷静に対処しましょう。
眠りが浅い・睡眠不足
ホルモンバランスや胎動による身体への影響によって、妊娠中のお母さんはどうしても眠りが浅い、寝不足になりやすいといった症状に悩まされやすくなります。
特に妊娠後期、臨月においてはこの症状が著しくなるため、上手く付き合っていけるようにしなければなりません。
ホルモンバランスや胎動など、原因がどうすることもできないものであることから、この症状の改善については、眠れる時に眠るといった方法で対処していくことも大切になってきます。
妊娠後期、臨月では非妊娠時のようにまとめて7時間も眠るといったことは困難になってきますから、睡眠のとり方についても工夫していくことが大切です。
夜眠れなくても、無理に寝ておいたほうがいいのかな。
夜眠れない時間帯についての過ごし方については、自分なりに良い方法を考えていけるようにするのが一番です。
無理に眠ろうとするとストレスになりますから、読書や編み物など、布団の中で上手く時間を過ごせる方法を探ってみてください。
妊娠線
妊娠後期、臨月においては赤ちゃんが大きく育ち、お腹が大きくなることで、皮膚に引き攣ったような妊娠線が起こることが珍しくありません。妊娠線は急激に皮膚が伸びるために起こるものであり、一度できてしまうと二度と治ることなく皮膚に残ってしまいます。
妊娠線を予防するためには、皮膚に柔軟性を持たせる専用のクリームやオイルを利用するのが有効です。お腹や腰回りを中心に専用のクリーム、オイルを使ってマッサージを行う習慣を心がけると、妊娠線を最大限予防していくことができます。
常日頃からマッサージでケアを行わなければなりませんが、ストレスを緩和、気分をリラックスさせる過ごし方の1つともなってきますので、日々の習慣に上手く取り入れてみてください。
妊娠後期、臨月はなかなか思うように身体を動かすことも難しくなりますが、お腹周りだけでもケアすることで、症状を最小限に抑えていくことが可能となるでしょう。
妊娠後期に起こりうる代表的な異常
妊娠後期に起こりうる代表的な異常には妊娠高血圧症候群や骨盤位妊娠、常位胎盤早期剥離などが挙げられます。
ここで解説していく代表的な異常はどれも予防しておきたいものです。異常が起こらないように、また起きたとしてもすぐに対策ができるようにぜひ知っておいてください。
妊娠高血圧症候群
妊娠中のお母さんの血圧コントロール不良を原因として起こる様々な症状を、妊娠高血圧症候群と言います。妊婦全体の8%ほどにみられるもので、初産や高齢妊娠、肥満など様々なことがリスク因子とされているものです。
急激な体重増加や塩分の摂りすぎによる妊娠高血圧、同時に尿たんぱくがみられる妊娠高血圧腎症、高血圧が原因となり痙攣を伴う子癇など様々な症状があります。
場合によっては母体の安全を考えて妊娠を強制終了させることも出てくるため、健やかな妊娠・出産を考えれば、これらの症状が出ることが無いようできる限り健康の維持に努めていかなければなりません。
一度妊娠高血圧症候群の症状が起きてしまうと改善されるまでに時間がかかることから、特に妊娠後期や臨月においては健康維持に努めていく必要が出てきます。
食生活や運動など過ごし方で予防できる部分も大きいため、血圧や体重管理は日頃からしっかり行っていくことが大切です。
骨盤位妊娠(さかご)
お腹の中の赤ちゃんは、肩幅や腰回りよりも頭の方が大きいという特徴があります。
そのため出産において頭が産道の方を向いているなら、頭が出ればあとはすんなりと分娩することができますが、逆に足が産道の方を向いていると最後に頭がひっかかり、低酸素状態にさらされるなどの危険が出てきます。
頭が産道とは反対側にある状態での妊娠を骨盤位妊娠といい、俗にさかごと言う表現が用いられます。赤ちゃんは妊娠中ぐるぐるとお腹の中で回転するため、出産時に頭がどちらを向いているかはエコーで調べなければわかりません。
そのため場合によっては赤ちゃんの安全を考えて、自然分娩では無く帝王切開を選択する必要もでてきます。骨盤位妊娠の問題については妊婦健診によって必ずチェックし、安全な出産を選択できるかを見極めていかなければなりませんので、覚えておきましょう。
逆子って妊娠後期や臨月時の過ごし方で予防できたりする?
妊娠後期や臨月時の過ごし方が関係するわけではありませんが、逆子体操などで改善されることもあるため、発覚した際には医師とよく相談して出産に臨むようにしましょう。
常位胎盤早期剥離
赤ちゃんはお母さんのおなかにいる間、胎盤とへその緒を経由して酸素と栄養を貰っていますが、稀に生まれる前に胎盤が子宮から剥がれ落ちてしまうということがあり、この症状を常位胎盤早期剥離と言います。
おなかにいる間は自力での呼吸ができないため、常位胎盤早期剥離を起こしてしまった場合、緊急の分娩が必要です。症状の発見については出血、強い腹痛などがあり、その際は超音波検査を行い胎盤と子宮の間に出血の溜まりが無いかをチェックし判断します。
しかしその検査によってもはっきりわからないことがあることから、もし症状が現れた場合には慎重な管理を行っていく必要があります。特に妊娠後期、臨月において出血や強い腹痛が起こった際は、わずかなことでも見逃さず、健診で報告するようにしてください。
臨月においては1週間おきの妊婦健診が行われることになるため、普段の過ごし方から身体の些細なサインまで逐一相談をしていきましょう。
妊娠糖尿病
妊娠中に糖代謝異常をきたす場合に、妊娠糖尿病と診断されます。胎児が巨大児になるリスクがあるため、食事療法やインスリンの注射などによって治療を行っていくことになるでしょう。
家族に糖尿病を発症している人がいる、肥満、過度の体重増加、35歳以上であると発症のリスクが高くなるとされています。
赤ちゃんが巨大児になるリスクを負う他、お母さんの身体が様々な合併症を併発するリスクが高くなるため、放っておかず積極的に治療に取り組んでいくことが必要になります。
妊娠後期、臨月はお腹が大きくなることで動きが制限されたり、睡眠不足でストレスが溜まるなどといったことから暴飲暴食に走ってしまうことも珍しくありません。
こういったことが妊娠糖尿病を招くリスクともなるので、ストレスを溜めない過ごし方を身に着けるということも、発症を防ぐ大切な手段です。生活習慣が招く部分も大きい病気なので、意識して予防に努めていけるようにしましょう。
切迫早産・早産
妊娠22~37週未満といった段階で早産のリスクが高まると、切迫早産と診断を受けます。この時期であれば赤ちゃんも胎外で生存する可能性は高くなりますが、妊娠週数が長いほど生存率は高いことから、基本的には妊娠継続のための治療が行われます。
早産、切迫早産と診断された場合に大切になるのは安静にしていることなので、活発に動いたり運動を行うことは控えなければなりません。
切迫早産の原因としては子宮頚管無力症や羊膜絨毛膜炎といったことが挙げられるため、診断を受けた場合には早産のリスクについても考えて過ごし方を考えなければなりません。
妊娠後期、臨月はいつ陣痛が起こってもおかしくない時期であることから、体調の変化についてはどんなに小さなことでも見逃すことが無いよう気をつけましょう。
妊娠後期の注意点
妊娠後期はもうすぐ出産のため気をつけないといけないことに対して、より慎重に過ごしていかないといけません。
アルコールや喫煙といった有名な注意点から、食中毒やメチル水銀といったマイナーな注意点まで解説していきます。今一度どういうことに気をつけなければいけないのか確認しましょう。
アルコール・喫煙の禁止
アルコールや喫煙は妊娠において、胎児の発育遅延、成長障害、精神遅滞や多動症などの中枢神経障害、頭蓋顔面奇形、関節異常や心奇形などの種々の障害を招くリスクを非常に高めるため、断つべきと言えます。
妊娠初期では特異顔貌などの奇形、妊娠後期や臨月においては発育遅延、中枢神経障害を引き起こすリスクが高まりますが、基本的にはアルコール、喫煙は共に妊娠全期間にわたって赤ちゃんの発育に大きな悪影響を及ぼすものなので、よく心得ておきましょう。
喫煙については副流煙にも気をつけるようにし、日々の過ごし方を考えてみてください。
ビタミンA(レチノール)の過剰摂取を避ける
レチノールとも言われるビタミンAは、摂りすぎると赤ちゃんの先天性異常のリスクを高めることになります。
赤ちゃんの発達においては欠かすことができない栄養素ではありますが、反面、摂りすぎると赤ちゃんの耳の形態異常などを招く恐れがでてくるため、過剰摂取には充分気をつけなければなりません。
ビタミンAは体内で合成することができない栄養であるため、外部から摂取することになるでしょう。
ビタミンAは食事だけで十分?サプリ飲んだほうがいい?
普通に食事をしていれば必要量補える栄養でもあるため、わざわざサプリメントなどで摂取する必要は無いと言えます。
妊娠後期や臨月における影響は初期ほどではないものの、ストレスによって食欲が増すことでビタミンAの過剰摂取となる恐れもあるため、食生活も含めて過ごし方には注意していかなければなりません。
食中毒(トキソプラズマ&リステリア)&メチル水銀(魚介類)
妊娠後期は食事等において、食中毒にも気をつけていかなければなりません。特にトキソプラズマ、リステリア、メチル水銀には注意が必要です。
トキソプラズマは感染した豚肉を生もしくは加熱不充分な状態で食べたり、猫の糞尿などから感染します。非妊娠時であれば無症状で終わることも多いですが、妊娠時は流産や死産を引き起こす可能性があるので気をつけましょう。
リステリアは自然界に広く分布する細菌で、冷蔵庫内などでも繁殖します。この菌に汚染された食品を妊婦が摂取すると早産、死産、胎児の髄膜炎、精神・運動障害のリスクが高まります。
妊娠中の感染では、胎盤を経て胎児が感染した場合には、早産や流・死産の原因になることがあります。また、生まれてくる赤ちゃんに中枢神経症状を伴う髄膜炎や水頭症、精神・運動障害などがみられる場合もあります。
魚をよく食べる人の場合はメチル水銀による中毒が懸念されますが、一般的な摂取量であれば健康への影響が懸念されるものでは無いとされています。
妊娠後期は鉄配合&ビタミンA(βカロテン)配合の葉酸サプリで栄養補給
妊娠後期は健やかな妊娠、出産のためのラストスパートとして、より一層体調管理に努めていく必要があります。出産後の健康についても影響を及ぼす時期なので、摂取する栄養バランスも考えていかなければなりませんが、そこで役に立つのがサプリメントです。
特に妊娠後期、臨月はお腹が大きくなることもあり、食事の支度などもままならなくなってきます。サプリメントであれば栄養面の問題も難なく解決することができるので、賢く活用していきましょう。
妊娠後期は鉄が不足しやすくなると共に、ビタミンA不足による赤ちゃんの発育不全も心配になるため、鉄とビタミンA配合の葉酸サプリメントを利用するのがおすすめです。
ビタミンAはレチノールの場合、過剰摂取によって赤ちゃんの発育に心配が出てきますが、βカロテンであれば過剰症の心配は無いため、この栄養を配合したものを選ぶようにしてください。
必要な栄養は必ずしも食事から摂らなければいけないということは無く、上手くサプリメントを活用していくことが大切です。サプリメントを上手く役立てていけるかで出産に備えた過ごし方も変わってきますから、賢く利用してみましょう。
まとめ
妊娠28週からの妊娠後期、妊娠40週の臨月になると、いつどのタイミングで出産を迎えてもおかしくない状態まで赤ちゃんは成長します。
そのため妊娠後期に入ったらいつ陣痛がきても良いように備えておくことが大切になり、準備を怠っていると大慌てで出産を迎えることになってしまうので、気をつけてください。
妊娠後期、臨月になるとお腹は目に見えて大きくなり、自分自身のことを満足に行うのも難しくなってきます。
食事の支度などはもちろん着替えなどの日常生活も思うようにいかなくなってきますので、妊娠に備えた支度というのは早くから行っていくことが必要です。
重要なのは、出産を目前にして準備をするのではなく、お腹が大きくなる前の段階で必要な準備を行っておくということです。陣痛がきてからでは出産の準備はできませんし、お腹が大きくなり身動きがとれなくなってからでもやはり遅いでしょう。
妊娠28週にさしかかってきたら、その段階で着替えなどの荷物をまとめておくようにしてください。
過ごし方については早め早めに考えていかないと手遅れになることも多いので、陣痛の備えばかりではなく、睡眠や栄養の摂り方などについても考えておく必要があります。
- 妊娠後期とは妊娠28~40週に入る時期を指し、臨月は妊娠10ヶ月以降を指す
- 出産が近くなると妊婦検診でノンストレステストといった検査が加わる
- 妊娠後期は鉄、葉酸、カルシウムの3つの栄養が大切
- 運動をするのであればウォーキングと逆子体操がおすすめ
- 睡眠不足・眠りが浅いといったトラブルが起きやすい
- 妊娠後期は鉄とビタミンA配合の葉酸サプリで栄養補給