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妊娠成立は過ごし方で決まる!妊活中にやるべき3つのポイントが重要

妊娠成立は過ごし方で決まる!妊活中にやるべき3つのポイントが重要

妊活というと、有名芸能人がブログで活動縮小を発表した後に見事妊娠するなどしてすっかり定着した言葉です。しかし、妊娠を希望するなら正しい妊活をする必要があります。

自分の妊娠しやすい時期を知り、するべきことをきちんと実践しておけばスムーズな妊娠へとつながっていくはずです。

同時に、適切な妊活は健康で丈夫な赤ちゃんを授かるためでもあります。妊活中に避けるべきことなども合わせてチェックしておくようにしましょう。

妊活とは?

妊活とは、妊娠するためにさまざまな活動をすることです。また、今すぐ妊娠することを希望していなくても、将来的に妊娠しやすい体になるための活動も含まれます。妊活は、まずは正しい知識をつけ、自分の体を知ることから始まります。

結婚して夫婦生活をすれば、数年後には子どもができるのが普通と考える人は多いですが、実際はそうとは限りません。

特に女性の社会進出が進んだ現在では、昔にくらべて結婚や出産をする年齢がどんどん遅くなっており、ようやく子どもが欲しいと思った時にはなかなかできなかったりします。残念ながら、年齢が進めば妊娠はしづらくなってしまいます。

年齢が進むと妊娠しづらいというのは聞いたことあるけど、どれくらい難しいの?

例えば35歳を過ぎると、不妊の割合はそれまでの2倍までに跳ね上がるといわれています。もしも年齢が気になり出したら、出来るだけ早い内に妊活をスタートさせておく必要があります。

年齢が上がるにつれて流産のリスクが高くなり、出産にもより多くのリスクが伴うようになります。また、ダウン症の子どもが生まれる可能性も高くなりますし、母子ともに病気にかかりやすくなるということもあります。

妊活は女性だけがするものではありません。パートナーも一緒に妊活することで、妊娠する確率は高まっていきます。

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妊娠の確率は?妊娠しやすい時期はあるの?

思いがけない妊娠がある一方、子供がほしいと思ってもなかなか授からないのもまた事実です。健康な25~30代前半のカップルが妊娠しやすい時期に性交したとしても、妊娠の確率はたったの20~30%くらいなのです。

30代後半では15~18%、40歳を超えればわずか1~5%程度にまで落ち込んでしまいます。妊娠しやすい時期というのは、女性の子宮内で排卵が行われている時です。

加えて、精子の寿命は3日間、卵子に至っては24時間と非常に短い時間に限られていることがわかります。まずは自分の排卵時期がいつなのかを知り、排卵日の1~2日前から継続して性交を行うようにしましょう。これで妊娠の可能性を上げることができます。

妊活はいつから始めるの?

一般的に、健康な男女のカップルが妊活スタートからどのくらいで赤ちゃんを授かるかは、25歳で2~3ヶ月、35歳なら6ヶ月程度かかるといわれています。しかし、妊活を始めるのは人それぞれで、いつから始めても良いのです。

結婚はまだ先のことと思っていても、将来的には子どもが欲しいと考えているのなら、その時点から妊活をスタートさせるのがベストといって良いでしょう。そうすると、いざ子どもが欲しいとなった時にスムーズに妊娠できる可能性が出てきます。

特に、現代では結婚する年齢がどんどん上がっているので、将来的な高齢出産のリスクも十分に考えておかなければなりません。また、お互いの体に何かしらのトラブルがある場合もあるので、早めに妊活をスタートさせておけば時間的な余裕が生まれて安心です。

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妊活をすると同時にやるべきこと!まずは自分の体を知る

妊活をするといっても、いざなにをすればいいのか迷う人も多いでしょう。妊活をはじめたら、まずは自分の体を知ることが大切です。

自分の体を知ることで、妊娠へ大きく近づくことができます。自分の体を知るためには何をすればいいのか確認していきましょう。

基礎体温をつける

妊活は自分の体を知ることから始まるので、基礎体温をつけるようにしましょう。基礎体温は朝目覚めて起き上がる前に測ります。

基礎体温を測ることで何がわかるの?

基礎体温を測ると、微妙に体温が上下していることに気付くはずです。これはホルモンの影響によるもので、変化をしっかりつかめば妊娠しやすい時期をおおまかに知ることができます。

基礎体温の上下は4つの時期に分類することができます。体温を測らなくてもわかるのは月経期ですが、この時期は黄体ホルモン・卵胞ホルモンともに分泌が減少しています。

その後に訪れるのが一週間程度の卵胞期で、体温は低めです。卵胞期には成長した卵胞の一つが成熟し、中から排出された卵胞ホルモンによって子宮の内膜が厚くなっていきます。

その次は5日間程度の排卵期で、この時期の体温は低温から高温へ移行します。体内では黄体化ホルモンが分泌され、卵胞から卵子が飛び出す排卵が行われます。

そして最後が10日間程度の黄体期で、体温は高温を示します。卵胞が黄体になって黄体ホルモンが分泌され、受精卵が着床する準備をします。

排卵検査薬を使って排卵日のパターンを知る

基礎体温は、妊活するなら最初に始めたいことではありますが、場合によってはうまく体温の上下がつかめないことも珍しくはありません。そこで利用したいのが排卵検査薬です。

排卵検査薬はスティック状の試験紙になっており、尿をかけると反応するので排卵日を知ることができます。基礎体温よりもはっきりと妊娠しやすい時期を知るために使ってみるとよいでしょう。

排卵検査薬は、排卵時期が近づくと黄体形成ホルモンの分泌が増えていくことを利用したものです。黄体形成ホルモンが十分に分泌されると排卵検査薬が反応し、その後、24~36時間以内に排卵が起こります。

検査薬の価格はメーカーによっても違いがありますが、検査精度には大きな違いはないといって良いでしょう。

ここでワンポイント安めの検査薬でも良いので、まめに使っていれば、ホルモンの分泌量の増加がわかってくるのでおすすめです。もちろん、基礎体温も毎日測って体のリズムをつかみましょう。

病院での定期的な婦人科検診

婦人科検診は抵抗があって気が進まないという女性は多いですが、妊娠を希望するのなら強い味方になってくれるはずです。

例えば生理痛がひどい場合は婦人科系にトラブルを抱えていることが多いので、まずはそのトラブルを解決することが妊活のスタートになるかもしれません。

また、特にトラブルがなくても1年に1度は検診を受けておくと安心です。万が一、子宮頸がんや卵巣がんなどが発覚した場合でも、早期であれば適切に治療することで妊娠の道を閉ざさずに済むからです。

婦人科検診を受けると排卵日も特定してもらえるので、基礎体温も持参するようにしましょう。内診では、問題なく排卵できているか、子宮の状態は良好なのかチェックしてもらえます。

注意してね!何らかの症状があって受診する以外の婦人科検診には保険が適用されません。料金は医療機関によって異なるもののだいたい3万円くらいですが、事前に確認しておくと安心です。

妊活の正しい過ごし方

また、妊活中は普段の過ごし方にも工夫が必要です。といってもどれも基本的な生活に違いなく当たり前の内容です。でも、夜更かししてしまったり、好きなものばかり食べてしまったりと、生活しているとつい偏ってしまうことは少なくありません。

そんな生活習慣を妊活と同時に見直してみると良いでしょう。体の調子が良くなって心身の健康につながるはずです。

体を冷やさない(不妊症の原因になる)

女性で冷え性を抱えている人は少なくありませんが、冷えはさまざまな病気の引き金となります。妊娠関連でいえば不妊の原因となってしまうでしょう。

体が冷えると血行が悪くなるので、子宮の働きも女性ホルモンの分泌も悪くなってしまいます。妊娠するには多くの過程を踏むことが必要であり、冷えは妊娠を遠ざけてしまいます。

体が冷えないようにするためにはどういうことに気をつけたらいいのかな?

夏場は気を抜きがちですが、エアコンのきき過ぎで冷えを招くことがよくあります。

できればスカートよりパンツを履き、ブランケットを用意するようにしましょう。服のサイズも小さいと体が締め付けられて血行が悪くなり、冷え性の原因となることがあります。

飲み物は普段から冷たいものは避けて体を温めるココアや紅茶を飲むのがおすすめです。コーヒーや牛乳、また、バナナやパイナップルなどの食べものも体を冷やしてしまうので取り過ぎに注意が必要です。

さらに、朝食をしっかりとれば体温を上げるのに効果がありますし、シャワーよりもバスタブのお湯に浸かる方が体はしっかり温まります。

妊活の食生活&必要な栄養素(厚労省推奨の葉酸必須)

食べもので体を温めることも有効ですが、妊活するに当たっては食事の内容が非常に重要になってきます。妊娠しやすい体にするには、毎日の食事が鍵を握っているといって良いでしょう。

基本となるのは、1日3食バランスのとれた食事を摂ることです。考えてみればごく当たり前のことですが、これがなかなかできないのが現代人の生活なのではないでしょうか。

そして、妊娠中はこの基本を実践した上でより多く摂るべき栄養素があります。それが、葉酸・鉄分・亜鉛です。鉄分というと生理で毎月出血する女性が必要というのは身近な話しですが、妊娠中期以降は普段の2倍以上も摂取することが必要です。

また、亜鉛は妊娠しやすい体づくりに欠かせない女性ホルモンの分泌を促します。そして、葉酸は妊娠初期に非常に重要になってくる栄養素で、不足すると胎児が神経管閉鎖障害に陥るリスクが高まります。

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葉酸は厚生労働省も妊娠期の摂取を推奨しているほどです。通常は240(μg/日)必要なところ、妊娠期にはさらに400(μg/日)を上乗せした量を摂取するのを推奨しています。

葉酸が含まれているのは、ブロッコリーやほうれん草、モロヘイヤといった緑黄色野菜や、ライチやいちご、そら豆、レバー、しじみなどです。しかし、葉酸は調理中に失われる率も少なくないことから摂りづらい栄養素の一つです。

そのため、さらに多く摂取しなくてはならない妊娠期にはサプリメントを利用すると良いでしょう。鉄分は豚肉や牛肉に多く含まれ、亜鉛は牡蠣や牛肉、レバーなどに多く含まれています。

妊活におすすめの運動

妊活中も適度に体を動かすと妊娠率を高めることができます。体を動かせば血行が良くなって冷えが改善しますし、ストレスを発散することにもつながるからです。

妊活中におすすめの運動の一つはヨガです。ヨガはゆったりと動くことが特徴なので、無理することなく体を動かせてリラックスしながら代謝をアップできます。

ヨガのポーズはたくさんありますが、ホルモンバランスを整えるポーズなどを選べば妊活も効率良く進むはずです。ヨガ教室に通ってみるのも、新しい友人ができて気分転換になるのではないでしょうか。

また、ヨガと似たような動きですが、自宅の床で寝転がってストレッチをするだけでも効果があります。

運動が苦手なんだけど、苦手な人でもできる運動ってある?

とにかく運動というものがすべて苦手という人にでもおすすめできるのがストレッチです。妊活中なら、骨盤の位置を整える腰回りのストレッチを重点的に行うと良いでしょう。

子宮や卵巣は年とともに下に下がって圧迫されてしまうものですが、ストレッチを行えば圧迫感から解放されて血液の巡りも良くなります。

他にも、手軽にできる運動の代表格がウォーキングです。適度なスピードで軽快に歩けば、心地よい風と周りの景色が気分を爽快にしてくれるはずです。ウォーキングすることでふくらはぎの筋肉も刺激され、下半身の血行が良くなって子宮を温めることができます。

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妊活の睡眠について

睡眠をきちんととることは生きていく上で重要なことですが、妊活中となるとさらにその重要度は増します。夏なら寝る前にエアコンなどで室温を調整し、冬は温かいお風呂で体を温めてから寝ると良いでしょう。

睡眠は、脳だけは活動しているレム睡眠と、脳も体もお休みしているノンレム睡眠とがあります。ノンレム睡眠の方が心身を休めることができ、入眠してすぐに表れるのもこのノンレム睡眠です。そして、この時間帯に分泌されるのが妊活に重要な成長ホルモンです。

睡眠中に分泌される成長ホルモンっていうのが重要なんだ!

そうです。成長ホルモンは、妊娠に重要な卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンの分泌に深く関係しています。

質の良い卵子が作られるには、成長ホルモンが適切に分泌されることが必要で、それには睡眠がしっかりとれていることが重要なのです。

睡眠が不足すると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが十分に分泌されなくなってしまいます。メラトニンは朝日を浴びてからだいたい14時間後に分泌が始まり、メラトニンによって私たちは眠気をもよおします。

さらに、メラトニンは体に活性酸素が増えるのを抑えてくれる抗酸化作用を持っています。卵子は活性酸素によっても成熟できなくなってしまうことがあるので、メラトニンが十分に分泌されることは妊娠にとってはとても重要な意味があります。

それ妊娠かも?妊娠がわかる症状と方法

妊活していると妊娠の兆候が待ち遠しくてたまらなくなるものです。妊娠に早めに気づいて意味があるの?と思う方もいるかもしれませんが、早めに気づくことは大切です。

早めに気づくことで妊娠中の過ごし方ができたり、仕事をしている方なら休みの手続きも早めに相談することができますので、症状と方法を確認しましょう。

着床出血

妊娠の兆候の一つに着床出血というものがあります。着床出血はその名の通り出血があるのでわかりやすいですが、必ずしもあるわけではありません。

着床出血は受精卵の絨毛が子宮の壁に根を下ろす際に傷をつけて出血してしまった状態をいい、起こる確率は50人に1人程度です。

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出血の状態も人それぞれで、月経の時期にいつも通り生理が来たと思ったら1日しかなかったとか、生理が遅れてきたけれど少量の出血のみだった、などさまざまです。中には1週間くらい続く人もいるので、生理と見分けがつかないこともあるでしょう。

また、色も薄い赤や茶褐色などさまざまなようです。着床出血が起こる時期は、排卵日の約1週間後で妊娠超初期と呼ばれる時です。着床出血かどうかを見極めるには、基礎体温を測っておくのがおすすめです。

排卵日が過ぎるとプロゲステロンが分泌されますが、このホルモンは体温を上げる働きがあるため、体温が下がらなければ着床出血と判断することが可能です。

妊娠検査薬を使って検査する

また、妊娠検査薬で反応が出ることでもそれとわかります。もっとも手軽で確立の高い方法が妊娠検査薬だといっても良いでしょう。

スティック状の検査紙に尿をかけると妊娠時期に多く分泌されるホルモンに反応する仕組みで、99%以上というかなりの高確率で妊娠を知ることができます。

ただし、あくまでも妊娠の可能性が高いというだけであり、反応が出ても子宮外妊娠だったということもあるので、検査後は婦人科を受診する必要があります。

とはいえ、妊娠検査薬はドラッグストアなどで販売されており、値段もそれほど高くないので常備しておけばいち早く妊娠の可能性がわかって便利です。

一般的には生理予定日の1週間後以降に使用しますが、生理予定日の当日くらいから使用できる早期妊娠検査薬というものもあります。

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妊活しても妊娠しない代表的な原因

妊活をしていてもなかなか妊娠しない・できない場合は不妊症の疑いがあります。不妊症として疑われる期間は夫婦の年齢によって変わるのですが、一般的には「1年」といわれています。

1年以上妊活をしているのにも関わらず、妊娠できない場合は不妊症を疑ったほうがいいでしょう。ここでは不妊症の原因となる病気を紹介します。

当てはまる症状があれば一度病院で診てもらうといいでしょう。

子宮内膜症

何年もかけて妊活しているのに一向に妊娠しない場合、早めに婦人科を受診して原因を突きとめることが必要です。原因はさまざまですが、妊娠しない原因の代表的なものの一つに子宮内膜症が挙げられます。

子宮内膜とは、子宮の内側にあって月経の時に剥がれる部分を指します。そして、子宮内膜症はこの膜と同じ細胞が卵巣や子宮筋層など他の部位にできてしまった状態です。卵巣にできればチョコレート嚢腫と呼ばれ、子宮筋層にできれば子宮腺筋症と呼ばれます。

子宮内膜症になると骨盤内が癒着をすることがあり、その結果、卵管の動きが悪くなったり閉鎖するなどして不妊になることがあります。また、卵胞の発育が悪くなることで不妊になることもあり、子宮内膜症による不妊の可能性は50%程度といわれています。

子宮内膜症って何歳ぐらいの人に発症しやすいの?

子宮内膜症は30才前半に多くみられる症状で、60%以上の人がひどい月経痛を訴え、慢性骨盤痛や性交痛を訴える人もいます。

子宮内膜症になっても50%の人は妊娠できる可能性があります。そのため、子宮内膜症は出来るだけ早期に治療を開始することが妊娠への鍵になります。

もし、何らかの症状が見られたらすぐに婦人科を受診することが必要ですし、何もなくても定期的に受診しておくと安心です。

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卵巣機能不全・無精子症

また、卵巣機能不全も妊活しても妊娠しない代表的な原因です。卵巣機能不全とは、卵巣機能が衰えてしまった状態を指します。

卵巣は健康な卵子を育てて排卵させること、そして、妊娠に不可欠なエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンを分泌させることが主な役割です。卵巣機能不全になると無月経などの症状がみられます。

この状態での妊娠は不可能とされ、海外ではドナーからもらった卵子を用いての体外受精が試みられたりします。卵巣は、間脳や視床下部が司る脳下垂体から分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)によって支配されています。

つまり、この3つの器官のいずれかにトラブルがあれば卵巣機能不全に陥ることがあります。一方、男性側が原因の不妊の代表といえるのが無精子症です。

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無精子症とは精液の中に精子がいない状態で、閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症という2つのケースがあります。前者は精巣で精子は作られるものの通り道が閉鎖されているために精液中に放たれない状態をいいます。

また、後者は精巣で精子を作る能力が低下してしまった状態をいいます。前者の原因には先天的な欠損や炎症、後者には、染色体異常や遺伝子異常、また、抗癌剤治療などが考えられます。

妊活の注意点

妊活はまだ妊娠をしていませんが、気をつけなければいけないことがあります。妊活の段階から気をつけることで、妊娠中も健康的に過ごせる可能性が高くなるはずです。

どういったことに気をつけたほうがいいのか確認してみましょう。

アルコール・喫煙の禁止

また、妊活中には避けるべきことがあります。その一つがアルコールで、飲酒によって子どもに発育の遅れや中枢神経の障害といった症状が出ることがあるので注意が必要です。

妊娠中にアルコールを摂取した女性から生まれた子どもに、発育の遅れ、中枢神経の障害等を伴う異常がみられる場合があります(「胎児性アルコール症候群(FAS:Fetal Alcohol Syndrome)」)。

今のところ胎児への影響がないアルコール量というのは明らかになっていませんし、アルコールがどのように影響を与えるのかという経緯も明らかになっていませんので、妊娠を希望するのならきっぱりとお酒はやめましょう。

また、妊活中は禁煙も必須です。もちろん妊活中でなくとも禁煙はおすすめですが、喫煙している人はそうでない人の70%程度しか妊娠の可能性がなくなるといわれています。

妊娠するまでの期間も3.4倍程度かかるといわれているので、妊娠を希望しているなら禁煙は絶対です。

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妊娠前に済ませておきたい検査と予防接種

妊娠したいと思ったら、一通り体の検査を受けておくと良いでしょう。まずは尿検査や血液検査などで一般的な内科の検査を受け、妊娠中は胎児への影響から避けたいレントゲン検査もあらかじめ受けておくと良いでしょう。

そして次に受けたいのが婦人科検診です。ブライダルチェックもよく利用されていますが、これは前述の内科検査の他に、感染症や婦人科検査を加えたものです。保険が適用されないことから自費診療となるので、あらかじめ料金を問い合わせておくと良いでしょう。

また、子宮がん検査も早めに受けておきたいものです。万が一、妊娠後に子宮がんが見つかったとしても初期であれば何とか出産できることもあります。

乳がんも女性に多い病気ですが、妊娠すると乳腺が発達するのでマンモグラフィーを読み取るのが難しくなってしまいますし、エストロゲンの分泌量が増すことで病気を早めてしまいます。

胎児の先天性異常の低減で葉酸サプリ必須時期!妊活成分あればなおよし

妊活中に摂取しておきたいものといえば、厚生労働省も推奨している葉酸サプリです。妊娠初期にお母さんの葉酸摂取量が不足していると、胎児の先天性異常のリスクが高まってしまうからです。

妊娠を計画している女性に関しては、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスがとれた食事が必要であること。

葉酸は、妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3か月までの間の摂取量を増やしておくことが望ましいといえます。つまり、妊活と同時に摂取し始める必要があります。葉酸はビタミンB群の一つで、緑黄色野菜やレバーなどさまざまな食品に含まれています。

しかし、調理中に損失される量が多いことから摂取しづらい栄養素の一つで、必要量を摂取するのは難しいといわれています。しかも、妊娠期にはそれまでに加えてさらに400マイクログラムも上乗せすることが推奨されています。

そのため、葉酸はサプリで摂取するのがおすすめです。また、マルチビタミンなどは過剰摂取に気を付けたい栄養素まで配合されていることがあるので、妊活用の葉酸サプリを選ぶと良いでしょう。

【専門家監修】妊活中におすすめ妊活&葉酸サプリランキング!

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妊活用の葉酸サプリってどういうものがあるの?

妊活用のサプリであれば、妊娠率が上昇するといわれるビタミンDや、卵子の老化を防ぐといわれるL-カルニチンなどが配合されているものがあります。

まとめ

結婚すれば自然に妊娠するだろうと思っていた方も、子どもを授かるということがいかに神秘的で決して簡単なことではないことがわかったのではないでしょうか。

特に女性の晩婚化が進む現在の世の中では、子どもが欲しいのなら妊活はもはや必須事項といっても良さそうです。妊活中は体を冷やさないように気を付け、バランスのとれた食事をとって適度に体を動かし、そして良質な睡眠をとることが欠かせません。

いずれも当たり前のことであって自分のためでもあるので、今一度生活を見直す良い機会ともなるでしょう。また、基礎体温を付けたり婦人科を受診するのはできるだけ早めに済ませておくことが大切です。

避けるべきこともチェックし、心穏やかに妊娠の兆候を待ちましょう。そして、健康な赤ちゃんを授かるために、葉酸サプリを飲むのも忘れないでおきたいものです。

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【専門家監修】葉酸サプリ徹底採点(2019)全評価を一挙公開!

葉酸サプリ「採点簿2019」全評価を一挙公開! まず、葉酸サプリの評価……
  • 妊活とは妊娠するためにさまざまな活動をすること
  • 年齢が進めば進むほど妊娠が難しく、35歳を過ぎると不妊の割合が2倍に伸びる
  • 妊活はなるべく早くからスタートするのがおすすめ
  • 体を冷やさない・食生活に気をつける・運動を適度に行うの3つが重要
  • 1年以上妊娠が成立しない場合は病院で診てもらうのがおすすめ
  • 妊活をはじめると同時に葉酸サプリを飲み始める